同性婚が認められているカナダではLGBT差別はないのか?わたしが経験したマイクロアグレッション

まどぅー
カナダで国際同性婚をした、まどぅー(@madocanada)です。

2005年から同性婚が認められているカナダ。

そんなカナダに移住して4年になりますが、LGBTへの差別が全くないわけではありません。日本と同じく、一番多い差別のタイプはマイクロアグレッションなんですよ。

悪意のない小さな差別のことをマイクロアグレッションと言います。

▼詳しくは別記事にまとめています。
 

本記事はわたしが実際にカナダで受けたマイクロアグレッションをお話しします。

 

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マイクロアグレッション①美容院での出来事

結婚式前に、バンクーバーにある美容院で髪を切ってもらいに行った時のことです。

美容師
どんな髪型にしますか?
まどぅー
結婚式前なので髪の長さは変えずに整えたいです。
美容師
わ!おめでとうございます!かしこまりました。
まどぅー
ありがとうございます!
美容師
旦那さんとはどこで出会ったんですか?
まどぅー
・・・えっと、パートナーとは日本で出会いました。

パートナーという言葉を使っても、「旦那 (Husband)」という言葉に言い換えられ、プライベートなことを根掘り葉掘り聞かれました。日本の空港でも同じような経験をしています。

心の中では「またこのパターンか・・」と半ば諦めモードでした。同時に、すぐには割り切れず、施術中も心の中ではモヤモヤしていましたね・・。

カミングアウトをするべきか、しないべきか。初対面の人に予期せぬプライベートの開示を求められることは苦痛でした。

これはLGBT当事者が日常的に受けるマイクロアグレッションのひとつです。

マイクロアグレッション②ウェディングイベントでの出来事

カナダのビクトリアで結婚前のカップルに向けてイベントが開かれたので、パートナーのキムと参加したことがありました。

わたしたちが結婚式をあげるちょうど半年前のことです。

イベントでは以下のようなことが行われていました。

  • ウェディングドレス/スーツのファッションショー
  • フォトグラファーによる写真の展示会
  • 指輪、ポストカード、ギフトカタログの販売 
  • 招待状のデザインオーダー など

しかし、そのすべてが異性愛を前提するものだったんですよ。

飾られているウェディング写真はどれも素敵でしたが、異性カップルの例だけだったので、「この写真家にお願いしたい!」とは思えませんでしたね・・。

キムと二人で歩いていると、こんな言葉をかけられることもありました。

スタッフ
結婚の予定はいつ頃ですか?
まどぅー
6月を予定しています。
スタッフ
そうなんですね!今日はお二人とも新郎さんはいらっしゃらないんですね。

楽しみにしていたウェディングイベントでしたが、二人で落胆して帰りました。

同性婚が認められているカナダのウェディング業界でも、LGBT研修は行われていないのが実情だったんです。



マイクロアグレッション③写真を印刷した時の出来事

先日、キムがわたしたちの結婚式の写真を拡大印刷してプレゼントしてくれました。

ちょうど、わたしの誕生日だったんです。

↑印刷した結婚式の写真

写真を受け取るときにこんな会話が繰り広げられたそう。

キム
思った以上に写真が大きいですね!(カバーされた写真を見て)
印刷スタッフ
なんの写真を印刷したんですか?
キム
わたしたちの結婚式の写真です。サプライズで渡すんです。
印刷スタッフ
結婚式の写真は大きい方がいいですよ。旦那さん、喜んでくれるといいですね。

カナダ人のキムでも、異性愛を前提としたマイクロアグレッションは日々受けています。

マイクロアグレッション④カナダに住む日本人との出来事

わたしが受けたマイクロアグレッションで一番ひどいものは日本人留学生、移住者からの言動です。

ざっと挙げるだけでも、以下ほどはあります。

  • デイビーストリートは行かない方がいいよ!ゲイだらけで気持ち悪いから。
  • 男同士でデイビーストリートに行くとゲイだと勘違いされるよ
  • LGBTが認められない人のことも認めろって思わないの?
  • 結婚ビザってことは、旦那さんカナダ人なんだね〜
  • 旦那さん見てみたいな
  • 同性同士が路上でキスしてると「ウゲェッ」ってなるわ
  • 同性同士が手繋いでると見ちゃうよね
  • 結婚してるのに何で「パートナー」って言うの?
  • 日本よりカナダの方がゲイが多いよね

また日本人講師、日本人が通う語学学校では異性愛が前提の英語の例文ばかりでしたね。例えば、「カナダ人のイケメンに話しかけられたらどう英語で受け答えする?」など。

何気ない発言から、「これは悪意あるのでは?」というようなものまで様々。

まどぅー
返答に困ることもしばしばありました。

このような発言をする人は、当事者を傷つけるつもりでしているわけではないですよね。(だからマイクロアグレッションというのだけど)

何気なく発する側は人生で1回だけかもしれませんが、受け取る側は人生で何度も何度も続いているので、両者の間には大きなギャップが生じています。

カナダのLGBT差別事情まとめ

LGBT先進国のカナダでも残念ながらマイクロアグレッションは存在します。

というのも、カナダは多種多様な国家であり移民も多いんです。日本人移住者のようにLGBT教育を受けていない方もいっぱいいます。

本記事では実際にあったネガティブな体験談を掲載したかったので、カナダのLGBT事情に少しガッカリさせてしまったかもしれません。

しかし、LGBTフレンドリーというのもまた事実です。

カナダで生まれ育った子どもたちは学校でLGBT教育を受けるし、街中ではジェンダーニュートラルのトイレも普及してきています。
 

ジェンダーニュートラルのトイレ

性別の指定がされていないトイレのこと。

 
首相がみずから謝罪もするし、パスポートには女性でも男性でもない第三の性「X」の記載が可能です。
 
また、ヘイトスピーチなどLGBTへの差別は法律で禁止されているんですよ。
 
何よりも、同性婚が認められているので愛する人と共に人生を歩むことができます。異性愛と同じように人権が守られていることは心強いですよね。

各地で行われるプライドパレードも毎年、盛り上がりますよ〜!

↑カナダのプライドパレード写真

最近、翻訳出版された絵本「ふたりママの家で」はオススメ。ふたりの母親がいる子ども、家族のお話です↓

こういう絵本が広まることで、少しでも偏見がない社会に近づくといいなと思う。

絵本のレビューは別記事にて▼

絵本「ふたりのママの家で」を読んだ感想|もっと色んな家庭で読まれてほしい。

2018.11.17

以上、まどぅー(@madocanada)でした。

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