「マイクロアグレッション」って知っている?何気なく使っている言葉に潜む差別

まどぅー
こんにちは、カナダで国際同性婚をしたまどぅーです。

カナダ(特にBC州)はジェンダーフリーやLGBTフレンドリーとして世界的に知られています。

一方で、多種多様な国家だからこそ、ジェンダーの無知無関心や差別があるのも事実なんですよ。

悪意のない小さな差別「マイクロアグレッション」についてお話しします。

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マイクロアグレッションとは?

マイクロアグレッションという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
 
悪意のない小さな差別的な言動や行動のことを「マイクロアグレッション」と呼んでいます。
 

「明らかに差別だ!」とは判断しにくいものでありながら、相手を傷つけてしまう可能性を含んでいる恐ろしい差別の一種なのです。

これは差別にあたるのかと問題になると、悪意の有無が論点になることがしばしばあります。しかし、大概の差別に悪意はなく、自覚症状がないことがほとんどなんですよ。

まどぅー
「マイクロアグレッション」は直訳すると「小さな攻撃」という意味。

社会的マイノリティ(少数派)の人たちが受けている日常的な会話の中に潜んでいます。知らず知らずに使っている表現が実は「マイクロアグレッション」なんてことも。

また発する側は悪気がない上に相手の傷を過小評価する癖があります。

受けている側は彼らの人生で何度も何度も続くため、両者の間にはかなりのギャップが生じています。

性別やセクシュアリティ、また人種的、民族的マイノリティの分野でも問題提起されています。

わたしが受けたマイクロアグレッション

カナダに来て3年ほど。
 
初対面の人に必ず聞かれることがあります。カナダ在住の日本人から聞かれることが多いですが、そうじゃない場合もあります。
 

Aさん
なんでカナダに来たの?
まどぅー
結婚したのでカナダに移住しました。
Aさん
そうなんだ!旦那さんカナダ人なんだね!

こんな会話を新しい人に出会うたびに幾度となく繰り返してきました。

「彼女(彼氏)いるの?」という質問同様に、異性愛またはパートナーが異性であることが前提なんですね。

このような会話は、性的少数派が受ける代表的な「マイクロアグレッション」です。

性的指向や性自認に関するハラスメントのことを「SOGIハラ」と呼ぶ動きも出ているそう。

同性婚ができるカナダですが、異性愛を前提とした言葉の表現は多く存在し、理解のない相手に予期せぬプライベートの開示を求められます。

あ、申し遅れましたが、わたしのパートナーは女性です。
 

わたしが友人にしてしまったマイクロアグレッション

友人(女性)を車で家に送った時のこと。
 
わたしは友人が二児の母であることを知っていました。
 
友人宅の窓から見える男性を見て、わたしはこう言いました。
 

まどぅー
あそこにいるのは、あなたの旦那さん?
友人
結婚していないから旦那じゃないわ。パートナーと言ってもらえる?

これはカナダ人の友人が指摘してくれたことです。

わたしが無意識にしてしまったマイクロアグレッションです。

カナダにはコモンロー(事実婚)という制度があり、パートナーと籍を入れずに子どもを持っている家庭も多いんですよ。

友人のケースは、籍をいれずにパートナーと子育てをしている家庭だったんです。

わたしがあのような発言にいたってしまった理由を考えてみました。

  • 「子どもがいる」から当然のごとく結婚していると思い込んだ(思い込み)
  •  コモンロー制度(事実婚)を知らなかった(無知)
  • 男性を見て勝手に旦那さんだと認識してしまった(無意識)

思い込み、無知、無意識から生まれた私の発言が相手を傷つけ、不快な気持ちにさせてしまったのです。

子どもに「パパとママにお手紙渡してね」って言ってませんか?

保育園や学校のドラマシーンでもよく聞くセリフだったり、実際の現場でも使われている言葉。

大人
パパとママにお手紙渡してね〜! 

その子どもには「お父さんとお母さん」がいることを前提としている言葉なんです。

先ほどもお話ししたように、カナダでは同性婚ができることもあり、同性同士の親を持つ子どもたちがいます。

つまり、お母さんが二人いる子ども、お父さんが二人いる子どもがいます。

近所に住むオリバー君(仮名)はママがふたりいます。「パパとママ」という声かけをされるたびに彼はこう言うんですよ。

オリバー
僕にはパパがいないよ。ママがふたりいるから。

たった5歳の彼ですが、こんなやりとりを彼の人生では何度も繰り返してる。

これも、無意識的な差別「マイクロアグレッション」です。

ただ、カナダはジャスティン・トルドー首相がLGBT+コミュニティへ謝罪したり、日本よりジェンダーに理解があります。

社会から作られた「女性はこうあるべき」「男性はこうあるべき」という考えを払拭しようと、首相を中心に様々な人たちが活動しているからです。
 

また母子家庭や、父子家庭、両親を亡くした子どもだって中にはいるかもしれない。

父母会が保護者会と呼ばれるようになったり、日本でも数年前から動きはありますが、意外と「自分が使っている言葉」には気づかなかったりするんですよね。

じゃあどんな表現が好ましい?

多くのカナディアンが「彼氏・彼女、旦那さん・奥さん」という言葉を使いません。
 
恋愛や家族関係を尋ねる場合は「パートナー(partner)」という言い方をします。
 
「旦那さん(husband)/奥さん(wife)」と言われるのを好ましく思わない方もいます。
 
たとえパートナーが異性だとしてもです。
 
言い方は色々変えられますよね!

例えば「彼女いるの」ではなく「付き合っている人いるの」「パートナーいるの」という言葉を使うとか。そもそもアセクシュアル(無性愛)という、性的指向、恋愛感情をそもそも抱かない人もいます。こういった質問自体が適切かどうか考えることも想定の一つかもしれません。

引用:「彼女いるの?」という聞き方、ちょっと変えてみませんか?|ハフポストより




他にもあるジェンダーに関するマイクロアグレッション

ジェンダーに関するマイクロアグレッションを紹介します。
 

  • 女性の医者を看護師だと思い込む
  • 結婚した我が子に親が「子どもはまだ?」と聞く(子なしハラスメント)
  • 同性のふたりが手を繋いでいるのをじっと見る
  • 「男なのに字がきれいだね」と言う
  • 料理が得意な男性に「女子力高いですね!」と言う
  • 男二人の写真をSNSにアップロードし、コメント欄に「ゲイじゃないよ」と書き込む
  •                 

 
まどぅー
ジェンダーに関するステレオタイプはもっとありそう。

人種・民族に関するマイクロアグレッション

またジェンダーに限らず、人種・民族に関するマイクロアグレッションも存在します。
 
 
【日本にいる外国人に対して】

  • 「日本語上手ですね!」と言う
  • 「お箸の使い方上手ですね!」と言う
  • 「いつ母国に帰国するんですか?」と聞く

【どちらかの親が海外出身者の方に対して】

  • 英語が話せると思い込む
  • 出身地を尋ねる

 

まどぅー
容姿は外国人だけど、日本で生まれたから英語は話せない人って結構いますよね!
ハーフ?ダブル?

どちらかの親が海外出身者の方ことを「ハーフ」ではなく、「ダブル」と言うようになったそう。しかし、ダブルはまだ定着していません。欧米ではmixed ethnicity(ミックスド・エスニシティ)と呼ばれていますが、あまり使われません。

 
【黒人に対して】

  • カールしている髪の毛をむやみに触る
  • 踊れると思い込み、「アフリカ出身なのに踊れないの?」などと言う

 
【アメリカ生まれのアジア人に対して】

  • 出身地を尋ねる
  • 「アジア人のわりに背が高いね」と言う

 

まどぅー
「○○人はこう」という偏見やステレオタイプからくるものが多いですね。

例えば「どこの大学行ったの?」という質問も、その人が大学に行ったことを前提として尋ねているので、学歴に関するマイクロアグレッションにあたります。

血液型で人を勝手に判断するのもそう。
 

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