【祝】カナダで行われた「スター・タレントサーチ」で特別賞を受賞した話

毎年カナダ(BC州バーナービー)で行われている日系スタータレント・サーチ2015最も記憶に残るベストパフォーマンス賞」を受賞しました。

賞を受賞したことはもちろん嬉しいことなのですが、それ以上に日系カナダ人への差別があった歴史があります。今回はそのことについても触れています。

 

スポンサーリンク

「最も記憶に残るベストパフォーマンス賞」を受賞しました!

このコンテストは日系カナダ人への差別があった歴史を経て、日本とカナダを繋ぐために2013年(第一回)から開催されています。お祭りとして日本文化が受け継がれていて、開催2回目にして既に1万人を超える動員数だそうです。

⬆︎スター・タレントサーチのポスター(左:私)

オーディション、セミファイナル、ファイナルを勝ち抜いての受賞だったんです。

⬆︎賞品として自転車をいただきました!

ダンスはその人の在り方で大きく変わってきます。楽しくさせることも感動を与えることも、もしくは問いかけることもできるんです。

観ている全ての人が「いったいこれは何を表現しているのだろう」と感じてもらうことは不可能に近いかも知れない。でも仮に心臓の奥深くまで突き刺さるのが表現なのだとしたら、自分のダンスに真っ直ぐでいたい。

カナダの詩人シェーンコイザンが私に捧げてくれたポエム

受賞した作品の名前はボルテージ(Voltage)と言い、なんとあのTEDトークなどで世界的に有名なシェーンコイザンShane Koyczan)が私のダンス映像を見て捧げてくれたポエムで踊りました。

なので公式には未発表ポエムになっているんですよ!

⬆︎左:わたし 右:シェーン・コイザン(Shane Koyczan)

作品の音は様々な音源を組み合わせて作成しました。一つひとつの音を重ねたりと、複雑になっています。

⬆︎音の編集の様子

自分のダンスでどのくらいの人が“本当の私”を理解しようとしてくれるだろうか。それとも“理解した”という錯覚の世界に引き込むことが出来るだろうか。

そんなことを思いながら、彼が書いてくれたポエムの意味と重なるように振り付けを完成させました。

中でも印象に残っているフレーズが“心臓を骨にぶつけてリズムを刻め”でした。なぜなら心臓が骨にぶつかることはありえないことであるのにも関わらず、それを表現しないといけなかったから。

彼の発する声、想いがグッとくるので彼を知らない人はこちらの映像を是非見てほしい。

「大きくなったら何になりたい?」いつも思っていたずるい質問だと。今のままではいけないことを前提としているから。-日本語訳より抜粋-

日系カナダ人が差別されていた歴史

競争することが苦手な私がこの大会にチャレンジしたいと思ったのには理由があります。
 
様々な人種の人が共存して成り立っているカナダですが、第二次世界大戦中には日系カナダ人が人種差別によって強制収容されていました。約2万人の人が人種差別にあったと言われているんですね。
 
当時の彼らはただ生き抜くために従い続けた。いつか差別が終わることを信じて。
 
実際にかつての日系収容所だった場所がニューデンバー(New Denver)という場所にあります。
 
今は美術館(Nikkei Internment Memorial Centre)として解放されています。環境活動家で有名なデイビッド・スズキ(David Suzuki)も幼き日に強制収容されていたそうです。
 

⬆︎日系収容センター(美術館)の外観

 
当時の日系カナダ人が使っていた物や住んでいた家がそのまま残されていました。
 

⬆︎カレンダーなどが日本製の物がありました。

2015年の夏に訪れた時は、私たち以外は誰も観光客がいませんでした。

スタッフの方が「運営する資金不足でいつかこの美術館はなくなってしまうかもしれない」と言っていました。

⬆︎日本庭園のようになっています。

約1800人の日系カナダ人が5年間収容されていたレモンクリーク(Lemon Creek)という場所もあります。ニューデンバー(New Denver)から車で20分。今はもう家が取り壊されていて荒れ地化していました。

⬆︎もう何も残っていません。

戦後も続いた差別、選挙権の略奪、財産の没収、追放、強制送還、無休労働。

カナダから追放されたところで居場所があるわけじゃなかったんです。ましてや日本語が喋れない日系カナダ人も多く存在したんですよ。

ある言葉が壁に書かれていました。

私はカナダではカナダ人として認められず、日本でも日本人として認められなかった。私は一体どの国に属するのかとても混乱した。-メアリーオハラ-

カナダに訪れる際は観光スポットでも都会でもないけど、是非訪れてほしい。

だって「教科書で暗記した歴史」と「自分の目で見る歴史」では感じ方が全く違うんですから。

賞を受賞して改めて思うこと

カナダに住むことを決めた日本人として、このイベントが開催に至るまでの歴史を知り、何を表現し何を踊るべきなのかを考え続け、結果として受賞につながったことを嬉しく思っています。
 
誰がどんな想いを胸に生きているかなんて、繰り返しの日常からは滅多に想像しませんよね。
 
だからこそ「私たちはここにいる」という叫びにも似た感情を一人でも多くの人と共有できる瞬間に感動というものが生まれるのだなと思いました。
 
新たに自分自身が踊る意味をもう一度問いかけながら、時に楽しく時に深く、人々の内面に訴える表現と共に踊り続けていきたいと思います。
 
応援してくださった皆さん、ありがとうございました!!
 

受賞作品 「Voltage」

2つのメディアに掲載されました!

受賞コメント、受賞作品が見れますので、是非チェックしてみてください⬇︎

スポンサーリンク

【シェアしてくれたらめちゃ喜びます!】