
本記事では絵本『ふたりママの家で 』を紹介します。
『ふたりママの家で 』は今年(2018年)、クラウドファンディングを達成して出版された絵本です。
わたしも支援したので、このプロジェクトが無事に成功して嬉しいです!!
どんなお話かというと、文字通りふたりの母親がいる子ども(家庭)のお話です。
多くの家庭で読まれることを心から願っているので、早速ご紹介します。
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絵本『ふたりのママの家で』のあらすじ
『ふたりママの家で』は、ふたりの母親と子どもたちの何気ない日常を描いた絵本です。語り手は、母親たちのもとへ一番初めに養子としてやってきた、長女の「わたし」。「わたし」の視点から、同じく養子として迎えられた弟ウィル・妹ミリーとともに、愛情たっぷりに育てられる日々が描かれます。引用:アマゾン説明
より
そう、この絵本はふたりの母親がいる家族の物語なんです!
絵本『ふたりのママの家で』を読んだ感想
読み終わる頃にはじわじわと涙が出てきてしまいました。
劇的なストーリーはなく、ひとつの家族の何気ない日常を描いた作品なのですが、多様な家族のあり方を学べる絵本です。
多くの人が想像する家族のあり方は「女性と男性の夫婦の間に子どもが1人か2人」ですよね。
でも、「家族のあり方」はそれだけじゃないと実はもう既に多くの人が気づいているはず。
シングルマザーやファザー、祖父母に育てられている子ども、里親や養子、LGBTの親を持つ子ども。

2人の母親が子どもたちにこう教えるシーンがあります。
人と違うのは、いけないことではないのよ。むしろ、違いがあるのは、良いことなの。
自分自身も10代の頃は特に「人と違うこと」が恥ずかしくて、「みんなと同じ」になれないもどかしさが常にありました。
でも今思うのは、それこそが「個性」なんだと。
「人と違うことの美しさ」を改めて感じる絵本。「絵そのもの」も温かみがあるので柔らかい雰囲気ですよ〜。
絵本『ふたりのママの家で』は多くの家庭で読まれてほしい!
今までの既存の絵本では、母親(もしくは父親)が2人いる家族モデルは描かれてこなかったですよね。
そういった意味でも、米国の翻訳ではありますが、日本初の絵本なんです!!
同性婚ができない日本では、ふたりの母親(父親)がいる家族なんて想像できないかもしれないけど、制度が整っていないだけで、もう既にLGBT家族は日本にもいるんです。
例えば、同性パートナーとの子育てグループ「にじいろ家族」は2010年に立ち上がっていますし。
「自分の身近には当事者がいない」というのは完全な思い込みです。
「ふたりママの家で」が翻訳出版されたことで、確実に未来が動き出すキッカケになり、生きやすい子どもが増えていくと確信しています。

この絵本の中のマーミーとミーマーが、決して特別な存在なのではなく、愛情を持って子どもと接し当たり前のように暮らしているんだってことを感じてもらえることを願っています。
ぜひ一度読んでみてください。これからを生きる全ての人におすすめする一冊です!
以上、まどぅー(@madocanada)でした。