
アライとは「LGBTを理解し支援する人」のことをいいます。
最近はアライとしてLGBTフレンドリー企業に就職する人や、SNSにアライと表明する人が増えてきました。
どうやったらアライになれるのでしょうか?
同時にアライを表明するレインボーステッカーやシールも紹介します!!
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アライとは?
アライとは、LGBT+当事者ではないけれど、「LGBTを理解しサポートする人」のことです。
アライはストレート・アライともいわれます。
この場合のストレートは「異性愛者」を意味しています。
アライの意味・必要性
LGBTの割合は今では11人に1人いると言われています。
しかし、当事者である11人の中の1人だけが声をあげるのでは社会は変わらないですよね。

アライの英語表記・語源
英語ではallyと表記されます。

語源であるAlliance(同盟・連携という意味)からきています。
アライとLGBTフレンドリーの違い
アライの類語で「LGBTフレンドリー」という言葉もあります。
LGBTフレンドリーとは、LGBTをオープンに迎え入れる状態を意味します。
会話の中ではこんな使われ方をします▼
- 新しくできたお店がLGBTフレンドリーなんだって〜!
- カナダはLGBTフレンドリーの国として知られているよね
- LGBTフレンドリーの企業に就職したい! など
上記の例のように「LGBTフレンドリー」という言葉は「人」以外にも使われます!
いっぽうで「アライ」は冒頭でも述べた通り、LGBTを理解しサポートする人のこと。
またLGBTの理解促進のために活動する人も含まれます。

アライになるには?
わたしの母親は、わたしがカミングアウトをしてから「アライ」になりました。(カミングアウト話はこちらから)

実は母は「アライになろう!」と思ってなったわけではないんです。
娘であるわたしがLGBT+当事者だと知ってから、みずから進んでジェンダーの勉強会に参加したり、
同性婚裁判(通称けじすべ訴訟)の傍聴に行ったり、署名活動したり、
プライドパレードに参加したりしていくうちに、LGBTに関する正しい知識が身につき、いつのまにかアライになっていたのです。
アライになるには「LGBTを理解して支援したい」という気持ちがいちばん大事。
LGBT当事者の心の支えになれるのが「アライ」であると言えます。

母に「娘からカミングアウトを受けた時の心境」をインタビューした記事はこちらから▼
<下に続く>
アライは表明しなくてもなれる!!
「LGBTをサポートしたいけど、よくわからないのにアライって名乗っていいのか不安…」という声もたまに聞きます。
実は、普段自分が使っている言葉を少し変えるだけでもアライ表明になるんですよ!!
例えば以下のようなもの。

アライの具体的な活動は?
アライの具体的な活動はなんでしょうか?
主な活動をまとめてみたので紹介しますね。
- LGBT+を正しく理解する
- 裁判の傍聴へ行く(結婚の自由をすべての人に訴訟)
- 署名活動に参加する
①LGBTを正しく理解する
アライになるにおいて、LGBT+を正しく理解することが必要になってきます。
LGBTに関連する用語をまとめてみました▼

②裁判の傍聴へ行く
同性婚裁判は「結婚の自由をすべての人に訴訟」と呼ばれています。

実際に裁判の傍聴に行くことで世間の注目度を表すことができます。
また、傍聴席に応援してくれている人が多くいることで、当事者たちに力をあげることができるんです!!

裁判の傍聴の情報や訴訟の進展は公式サイト「Marriage For All Japan」やツイッター@marriage4all_から得ることができます。
③署名活動に参加する
愛し合うふたりが、異性であっても同性であっても、自由に結婚を選択できる社会にするために、署名を集めています。
現在(2020年12月)は6万筆以上の署名が集まっています。
ぜひ署名のご協力をよろしくお願いします▼
また、東京原告の方が本人尋問の機会を奪われています。
当事者の困難や経験を話す機会を求める署名を集めています。(2021年2月21日まで)
詳しくはこちらを▼
アライを表明するレインボーステッカーやシールは?
「自分はアライである」と簡単に表明できる手段があります。
それはレインボーステッカーやシールを貼ることです。
パソコンやスマホ、自転車のヘルメット、お店のドアやオフィスの机など見える場所に貼るだけで、「LGBTをサポートしてるよ〜!」と伝えることができるんです。
またSNSのプロフィールに「アライです!」と書くことで、アライを表明することもできます。

レインボーフラッグステッカー
おすすめのレインボーステッカーやシールはアマゾンで簡単に購入可能です。
スタンダードなものはこちら▼
アライステッカー
アライと書かれたステッカーはこちら▼
アライやLGBTフレンドリーを表明している企業は?
LGBTフレンドリーやアライを表明している企業はだんだん増えてきています。
むしろ、これからの時代、多様に寛容でない企業はどんどん取り残されて潰れていくでしょうね。
LUSH
LUSH(ラッシュ)は、新鮮な野菜や果物を使った100%ベジタリアン対応の商品を扱うナチュラルコスメブランドです。
LUSH(ラッシュ)の企業概念にはこう記されています。
誰しもが性的指向や性自認等によって差別を受けることがなく、自分らしく暮らせる社会を目指しています。また、世界中のラッシュでも、ラッシュジャパンでも、働く全スタッフが、自分らしく生き生きと働ける職場づくりに取り組んでいます。LUSH公式サイトより引用
具体的な取り組みとしては、以下です。
- 全社員のLGBTQやダイバーシティに関する理解促進
- 戸籍上同性間のパートナーを「配偶者」とみなす
- 差別禁止規定の制定
- 性適合手術を受けるケースも傷病休職と同様の取り扱いとする
- LGBTQの権利をテーマとしたキャンペーン、コミュニケーションを展開

スターバックス
スターバックスでは以下のことを実践しています。
- 社内で作られたLGBT研修実施
- シニア・マネージャー層へのLGBT理解促進
- 服装や髪型等、男女で分けない
- 社内に同性パートナーシップ登録申請書がある など
このような取り組みが行われている企業は、一緒に働く同僚がアライである可能性が十分に高いですよね。
関連記事:スターバックスジャパンの考える「ダイバーシティ」とは【LGBTフレンドリー企業インタビュー】
アライを表明している有名人は?
アライをはっきりと表明している有名人を最後にあげておきますね。
りゅうちぇる
タレントやモデルとして活躍するりゅうちぇるさんもアライのひとりです。
東京プライドパレードでライブをしたり、ゲストスピーカーとして登壇していました。

浜崎あゆみ
浜崎あゆみさんの楽曲「how beautiful you are』のミュージックビデオには男性同士のカップル、女性同士のカップルなど、さまざまな人が登場します。
2018年5月に行われた東京レインボープライドで、歌手の浜崎あゆみさんがライブを行いました。
その時にこう言っていたことがとても印象的でした。
「マジョリティが社会的に勝ち組で正しい」っていうことは絶対にない。

MEGUMI
タレントのMEGUMIさんもアライを表明している芸能人のひとりです。
2010年、2011年の「Tokyo Superstar Awards」で、司会を務めていたのがMEGUMIさんです。
関連記事:LGBTを理解し“アライ”を発信すること、アクションが世の中の空気を換える。タレント・MEGUMIさんインタビュー(前編)
そのほかにも賛同している著名人
ツイッターのハッシュタグ「#同性婚実現へ著名人からのエール」では賛同している著名人を確認することができますよ〜。
アライが増えることで幸せになれる人が触れる
LGBT+当事者の自殺率はそうでない人の6倍と言われています。
アライを表明する人が増えれば、自分らしく生きられる人が確実に増えます。

このブログを通してアライが少しでも増えたら嬉しいです。
以上、まどぅー(➠プロフィールはこちら)でした。
レインボーステッカー▼