LGBT+当事者が、自分のセクシュアリティを相手に打ち明けることをカミングアウトと呼んでいます。
わたしのカミングアウト歴史を振り返ると、こんな感じです▼
22歳 | 初めて女性と付き合い、自分でも驚く |
---|---|
23歳 | 母親に初めてのカミングアウト |
24歳 | 友達数人にカミングアウト |
27歳 | カナダで国際同性婚・SNSで公にカミングアウト |
その後 | 新しい人に会うたびにカミングアウトしたり、しなかったり。 |
わたしはカナダでの同性婚をきっかけに、親や友人、そしてSNSやブログでカミングアウトしました。
この記事では以下2つについて書いています。
- 実際にわたしがカミングアウトした時の周りの反応
- カミングアウトの切り出し方・言い方
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実際にわたしがカミングアウトした時の周りの反応
わたしは今までに何十回とカミングアウトをしてきました。
今までカミングアウトをした時の周囲の反応を表にしてみました。
わたしとの関係性 | 方法 | 反応 |
---|---|---|
母親 | 直接 | ◯ |
父親 | 手紙 | ◯ |
兄 | 電話 | ◯ |
親族 | 直接 | × |
親友 | LINE | ◯ |
SNS | ◯ | |
教え子 | 直接 | × |
出会ったばかりの人 | 直接 | △ |
「カミングアウトしよう!」と思って決め込んだものもあるし、予期せぬ場面でカミングアウトを強いられたこともあります。
伝え方も直接だったり、手紙だったり、LINEだったりでまちまち。
表にしてみると、受け入れてもらえた数の方が多いですが、
マイクロアグレッションタイプの差別経験もあります。
親族からは「親に孫の顔を見せないのは親不孝」と言われました。(双子を授かったので孫の顔を見せることはできたんですけどね)
ですが、いちばん最初にカミングアウトをした母に受け入れてもらえたことは幸運だったと思っています。(詳しくは別記事へ)
Facebookでカミングアウトした時は500件のイイネがあり、ネガティブなコメントは1件もありませんでした。
カミングアウトが成功したり、失敗したりを繰り返しながら現在に至ります。
<下に続く>
カミングアウトの切り出し方・言い方まとめ
わたしが実際に行なってきたカミングアウトの切り出し方や言い方をまとめてみました。
カミングアウト方法①言葉を変えて話す
異性愛が前提の社会では同性のパートナーがいても「彼氏/彼女」や「夫/妻」という言葉を使われがちですよね。
わたしの場合は、会話の中でさらりと言葉を変換しています。
こんな感じです▼
会話例①
会話例②
このように言葉を変えて話しています。
察してくれる方だと、「彼氏」ではなく「恋人やパートナー」に言い換えて会話を続けてくれますね。
ただし、勘が悪い方だと、「ん?」という反応をして「どういうこと?」とさらに聞いてくる可能性はあります。
実際に「パートナー」と何度も言ってるのに「旦那さま」と言い直されたことが過去にありました▼
カミングアウト方法②重く話しすぎない
重い口調で切り出すと、「相手も重く捉えがち」ということを何度かのカミングアウトを終えてから学びました。
明るく話してみると、ビックリされるかもしれないけど、案外「へーそうなんだ」で終わることがあったんです。
カミングアウト方法③メールや手紙にする
絶対に理解してくれないだろうと思っていた父親には、手紙を書いてカミングアウトしました。
メールや手紙にするメリットは以下です。
- 緊張が半減する
- 自分や相手に考える時間がある
- テンパることなく想いを伝えられる
- 感謝の気持ちも添えられる
面と向かってカミングアウトされると、どう反応していいかわからない人もいます。
でも手紙やメールにすることで、お互いに落ち着いて対応できる可能性がありますね。
この本を添えて手紙を渡すのもいいかも▼
ちなみに父親へのカミングアウトは手紙にして正解でした!!
父親から返事をもらった時のLINE▼
カミングアウト方法④カミングアウトする人を選ぶ
LGBTが題材のドラマや映画、漫画などの話をフってみて反応をみます。
反応次第で「この人なら言っても大丈夫だな」と思う人だけに伝えるのもひとつの方法ですね。
カミングアウト方法⑤ブログやSNSで公表する
わたしは自身の結婚をきっかけにSNSで公表しました。
Facebookで公開したところ、なんと500件以上のイイネがつき、祝福のコメントは100件も寄せられたんですよ。
その出来事がキッカケになって、ブログやSNSで顔出しでオープンにするようになりました。
ブログやSNSでオープンにしていると、意外と楽なことがわかりました。
既に同性のパートナーがいることを知ってくれている場合が多いので、わざわざカミングアウトする必要が減ったからです。
異性愛者のフリをしなくてすむのはカミングアウトのメリットです。
結婚までのストーリーは別記事にてアップしています!!
カミングアウト方法⑥無理にカミングアウトしない
ここまで、わたしなりのカミングアウトの方法を挙げてきました。
でも実は、「その場ではカミングアウトしない」ことも多々あります。
「こんなにブログやSNSで公表しているのに?」と驚くかもしれませんが、
新しい人に出会うたびに自分のセクシュアリティの話題になるのが未だに怖くてたまらないんです。
異性愛を前提とした言葉の表現は多く存在するので、その度に訂正するのは疲れてしまうんですよね。
LGBTに理解ある人かどうか見分けられたら良いのにね。
カミングアウトの切り出し方まとめ
忘れてはいけないのが、「相手の反応はコントロールできない」ということ。
残念ながら理解されない、祝福されないケースは多くあるのです。
実際に親から拒絶されたり、友人から絶縁された人もいますし、アウティングされた人もいます。
自分のセクシュアリティを勝手に他人に口外されること。詳しくは別記事(アウティングとは?)へ
わたしはカミングアウトをしたことに後悔していないですが、安易に「カミングアウトするといいよ!」ということでは決してありません。
伝え方に正解はないし、こうすれば「必ず上手くいく!」という保証がないのも現実ですよね。
まずは「自分自身を愛し受け入れること」が大事だなと思っています。
そして、もしもカミングアウトを決めたのなら、全力で応援しています。
わたしのカミングアウトストーリはこちらの記事から▼
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カミングアウトを受け入れてもらえなかった話はこちらから▼
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いつかカミングアウトをしなくてもいい社会になることを祈るばかりです。
以上、まどぅー(➠プロフィールはこちら)でした。