この記事では同性愛をテーマにした「Same Love(セイムラブ)」という音楽の紹介をします。
マックルモアとライアン・ルイスがタッグを組んで作成した楽曲です。
「ヒップホップ界の歴史を変えた」といっても過言じゃない音楽なんですよ!!
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「Same Love」はゲイをテーマにした音楽
「Same Love(セイムラブ)」とは2012年にリリースされた洋楽です。
全米チャートで急上昇、オーストラリアとニュージーランドではシングルチャートで1位を獲得しています。
基本情報を表でまとめました▼
曲名 | Same Love(セイムラブ) |
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アーティスト名 | Macklemore & Ryan Lewis(マックルモア&ライアン・ルイス) |
フューチャリング | feat. Mary Lambert(メアリー・ランバート) |
ジャンル | 洋楽ヒップホップ・ラップ |
発売日 | 2012年07月18日 |
収録アルバム | The Heist |
曲の長さ | 7:04 | PV | Youtube |
Same Loveに込められた意味
Same Love(セイムラブ)の意味は直訳すると、「同じ愛」ですね。
そう、この音楽はヒップホップ界初の同性愛を肯定するラップなんですよ!!
ヒップホップ音楽には差別用語が多い
もともとヒップホップは黒人差別から生まれた文化ですが、同性愛者や女性を軽視するような表現を含むラップが多いんです。
ラップの歌詞の意味をよく理解しないまま、海外のヒップホップ音楽が日本のダンスシーンなどに使われていますが、
それって日本人が英語を理解できないことが背景にあるんじゃないかなと思います。
実際、わたしもヒップホップダンスを習っていた時は特に歌詞の意味とか考えて踊っていたわけじゃなかったし、
純粋にダンスを楽しんでいただけでした。
でも、自分たちが差別されるのは嫌なのに、他の人種やマイノリティーを攻撃したり差別するのっておかしいですよね。
この音楽に出会ってから、わたし自身も「どんな意味を持つ音楽で踊って何を表現するのか」はとても大事なんだと気づかされました。
誰かを傷つける音楽を使うのはやめようと。
「Same Love」のプロモーションビデオ
音楽の前半は、彼が実際に自分がゲイかもしれないと思ったことやゲイ当事者である彼の叔父さんのことが歌われています。
中盤ではヒップホップコミュニティに想うこと、そして最後は力強いメッセージで締めくくられています。
プロモーションビデオにはマックルモアの実の伯父とそのパートナーが実際に出演しているんですよ!!
こちらがプロモーションビデオです▼
Same Loveはグラミー賞を受賞しているよ!
Same Loveは2014年に第56回グラミー賞で最優秀新人賞を含む計4部門を受賞しています。
授賞式ではマドンナと共演し、「Same Love」をライブで披露しました。
会場にいたビッグアーティスト、ビヨンセやジェイ・Zなどがスタンディング・オベーションをしたほど!
多くの観客を感動させた音楽です。
<下に続く>
Same Loveの印象的なラップ部分
印象的だったラップがあります。
If I was gay, I would think hip-hop hates me
自分がゲイだったらヒップホップ業界は俺みたいなやつを嫌うだろう。Have you read the YouTube comments lately? ”Man, that’s gay” gets dropped on the daily
Youtubeのコメント欄を最近読んだことがあるか?「マジ、ゲイだな」って毎日のように書き込まれている。“Gay” is synonymous with the lesser
「ゲイ」という表現を「劣っている」という意味で使っているんだ。
A culture founded from oppression Yet we don’t have acceptance for ‘em
元々は抑えつけられるのが嫌だから生まれた文化なのに、自分は相手を受け入れないで、抑えつける側にまわっているじゃないか。参考URL
Same Loveの歌詞和訳
Same Loveの歌詞和訳は著作権の関係上、他サイトを貼り付けさせていただきます▼
マックルモア&ライアン・ルイスについて
この楽曲を作成したアーティストはMacklemore & Ryan Lewis(マックルモア&ライアン・ルイス)です。
マックルモアはシアトル出身のラッパーで2000年頃から活動しています。
2012年からは音楽プロデューサーであるライアン・ルイスとタッグを組んで活動するようになりました。
こちらがそのふたり▼
どのようにして楽曲が作られたのか?
マックルモアは当初、「14歳の子どもがイジメられて自殺したと言う物語」を読んで、それについて歌にしようとしていたそうなんです。
だけど、プロデューサーに「それは君の身の周りに起こったことじゃない。自分のうちなる表現を引き出す必要がある」と言われ思いとどまり、
自分の周りに起こっていることを書こうと決心した、と。
「Same Love」についてインタビューの中でこう語っています。
LGBTへの差別は問題であると強く感じていて、情熱があるとも感じている。
彼らは他の人と同じように、平等な権利を持つべきだと。
ゲイを揶揄する表現はヒップホップコミュニティの中で恐ろしいことだ。歌詞を書いている時に私はその意義を知っていた。そこに辿り着くまで(曲を完成させるまで)に何度も修正が必要だった。Macklemore Talks Kendrick, Race, Homosexuality and more with Rosenbergより
この音楽をリリースした後に、マックルモアの元には
「あなたの音楽のおかげで両親や友人にカミングアウトできた、ありがとう」と、たくさんの人がやってきたそうです。
その時に彼は「歌手としてこんなに喜ばしいことはない」と言っています。
Ed Sheeran(エド・シーラン)がコラボしている!
2014年にはイギリスのアーティストであるEd Sheeran(エド・シーラン)ともコラボしているんですよ!!
超貴重な映像です。
これには会場も大盛り上がり!
Mary Lambert(メアリー・ランバート)がコーラスをアレンジしている!
Same Loveのコーラス部分を担当したMary Lambert(メアリー・ランバート)は、のちにアレンジを加えたShe Keeps Me Warmをリリースしています。
彼女はレズビアンを公表しているアメリカのシンガーソングライターですね。
しっとり系▼
Same Loveで踊ってみた
Same Loveという曲に感銘を受け、わたし自身もリミックスで踊ってみました。
ダンスのコンセプトは「結婚の自由をすべての人に」です。
このダンスを通して少しでも多くの人に「結婚の自由をすべての人に訴訟」に関心を持ってもらいたいなと思ってつくった作品です。
このダンスが完成するまでの想いは別記事に書いています▼
洋楽「Same Love」まとめ
Same Loveがリリースされたのは2012年。
でも、未だに差別用語を連発したヒップホップ音楽を使ってパフォーマンスしてたり、子どものダンスレッスンで使っているのを動画で見かけます。
かつての何も考えていなかった自分のように。
「日本人だし英語がわからないからいいでしょ」ってことには済まされないように思います。
LGBTを揶揄する、女性を軽視する、Fワードが入っているラップ表現はさすがにもうやめてほしい。
誰かを傷つける音楽で、カッコつけたり楽しく踊っている姿なんて、誰も見たいなんて思わないですからね…。
ということで、「SAME LOVE」の紹介でした♪
洋楽聴く人はぜひ歌詞の意味もチェックしてみてください!
音楽聴くならAmazon Music Unlimited(アマゾンミュージックアンリミテッド)がオススメです。
以上、まどぅー(➠プロフィールはこちら)でした。