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おのはるさんの「母ふたりで“かぞく”はじめました」を読んだ感想!

まどぅー
双子のふたりママのまどぅー(@madocanada)です。

おのはる(@ono_hal)さんが初の著書「母ふたりで“かぞく”はじめました」を出されました。

わたしたちがイメージする家族のあり方は「お父さんが1人にお母さんが1人、そしてその間に子どもがいる家庭」ですよね?

「母ふたり」とはどういうこと?と気になりませんか?

そんなわけでこの記事では、とにかく笑えて泣ける書籍「母ふたりで“かぞく”はじめました」をたんまりと紹介したいと思います!!

 

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「母ふたりで“かぞく”はじめました」著者の「おのはる」さんについて

まずは、著者のおのはる(@ono_hal)さんについて紹介しておきます!!

左:麻ちゃん・右:おのはるさん(ご本人より写真提供)

文字通り「母ふたり」で子育てをしている

おのはるさんは本のタイトル通り、母ふたりで子ども計3人を育ててきました。

母ふたり!(左:麻ちゃん 右:おのはるさん)

お子さんたちはすでに大学生なので大きく成長されているんですが、子育て歴はベテランです!

まどぅー
わたしの先輩ママさんでもあります。

「母ふたり」の家族の状況をもう少し説明すると、

おのはるさんと同性パートナーの麻ちゃんの間に子どもが3人います。

2人はおのはるさんが産んだ子で、1人は麻ちゃんが産んだ子。

おふたりとも20代で男性と結婚して子どもを産み、お互い離婚して、その後に紆余曲折ありながらも一緒に暮らし始め、5人家族になりました。

いわゆる子連れ再婚なのです。

といっても、日本では法律上、同性同士の結婚が「まだ」できないのですが…。でも、誰がなんといおうと5人は家族なのです!!
 

「にじいろかぞく」の発起人!

おのはるさんは「にじいろかぞく」の代表をしています。

「にじいろかぞく」とは、子どもを育てるLGBTの団体です。

「団体」というとちょっと堅苦しい感じがしますが、全然そんなことはなく、

LGBTの家族同士が集まってピクニックをしたり交流会を楽しんでいるそうです。

また、子育てをしながら抱える問題や悩みを相談しあえる場所でもあります。

まどぅー
わたしもいつか「にじいろかぞく」に家族で参加するのが夢!
著書の本文130ページから「にじいろかぞく」を設立するまでに至った経緯が書かれています。

裁判「結婚の自由をすべての人に」の原告のひとり

それから、おのはるさんとパートナーの麻ちゃんは「結婚の自由をすべての人に」訴訟の原告の1組です。

この裁判は「戸籍上同性のカップルでは結婚できなくて困っています」と訴えるものです。

「けじすべ訴訟」と略されます。

2019年2月14日バレンタインデーの日は提訴日でしたね。

原告の方たちが裁判所に向かって歩いていく姿に心打たれた方も多いのではないでしょうか?

平等な権利を求める裁判がようやく始まるんだ!と、わたしも高揚したのを覚えています。

まどぅー
あのニュースは泣けた!!!
著書の本文167ページから訴訟に至るまでのお話が書かれています。

おのはるさんって癒し的存在!

本を出版されたり、にじいろかぞくを設立したり、裁判の原告になったり、話を聞いていると、いろいろ行動派なおのはるさん。

まどぅー
ですが、物腰やわらかで癒し的存在なんですよ!!

例えばこの宣伝動画を見てください▼

めちゃめちゃホッコリしませんか?(笑)

おのはるさんの「癒しキャラ」と麻ちゃんの「破天荒キャラ」が合わさって良い味出てるんですよ!!

さあさあ本の読みどころを紹介する前に、読みたくなってきましたね?(笑)

まどぅー
早速、本の読みどころを紹介していきますよ〜。

「母ふたりで“かぞく”はじめました」の読みどころ&感想

ざっくりと本の内容は以下になります▼

バイセクシャルの春さんとパートナー麻ちゃんが、母2人子ども3人の“かぞく”を作り上げるまで。そして自分と同じような子育てをするLGBTの仲間を支援する団体「にじいろかぞく」を立ち上げ、「結婚の自由をすべての人に」裁判に至るまで。その約20年間にわたる、めったにない“かぞく”の顛末を書きつくします。Amazonより引用

つまり、おのはるさんの20年間の人生が詰まっている本なんです!!

①とにかく読みやすい

率直に言って、とっても読みやすい。

文章力抜群なのでテンポよく読めました。ところどころに入り混じるおのはるさんの「心の声」がクスッと笑えたりね(笑)

はたまた「えーそんなことってある!?」と読者側からツッコミどころ満載の場面もあり。

全編書き下ろしなんだけど、なんだか漫画を読んでいるような気分になれました。

まどぅー
活字が苦手な方にもおすすめ!

②おのはるさんの「人間らしさ」に勇気付けられる

この本の醍醐味はなんといっても、おのはるさんの「人間らしさ」です。

孤独な「孤育て」から始まり、離婚、LGBT当事者やステップファミリーとしての苦悩、

子どもの反抗期や両親へのカミングアウト、そして自身の乳がんや訴訟に至るまで、

すべて赤裸々に書かれているんですが、その「人間らしさ」に勇気付けられるんです。

人生を投げ出しそうになって落ちるところまで落ちたおのはるさん。

本を読み進めていくと「ひとりぼっちじゃないよ」というメッセージが受け取れました。

読んでいて気持ちが暗くなることは決してなく、ずっしり重いわけでもなく。

ありのままの人生を生きてきた物語。

まどぅー
おのはるさんの物腰やわらかな人柄に癒されます。

③麻ちゃんの破天荒キャラに元気をもらえる

本に登場するおのはるさんのパートナーの麻ちゃんが、この本の「笑い」を作っているといっても過言じゃありません(笑)

ぶっ飛んだように見える麻ちゃんの言動が「おのはるさんの人生をさらに輝かしいものにしているんだな〜」なんてふうにおこがましくも思いました。

まどぅー
読みながらわたし自身も麻ちゃんに元気を分けてもらった!

時に喧嘩したり、気まずくなったりしながらも、やっぱりお似合いなふたりなんですよね!

左:おのはるさん 右:麻ちゃん(ご本人より写真提供)

④子どもたちの成長にハッとさせられる

幼かった3人の子どもたちは今では大きく成長しています。

「同性カップルに育てられた子どもは不幸になるのでは?」という意見を聞くことがありますが、お子さんの声を聞くとそんなことはないんだって心から思えますよ。

「同性カップルに育てられる子どもがかわいそう」という意見も聞きますが、これにはいつもわが家の子どもたちがブーブー怒っています。そういうことを言うひとがいなくなれば、私たちは普通に暮らせるのに!ってね。(本文222ページより抜粋)

「LGBTに育てられた子どもはかわいそう」という言葉こそが偏見なのだと気付かされます。

わたし自身、ふたりママとして子育てをしているので、おふたりのお子さんたちの成長には励まされるものがあります!!

⑤節目節目のできごとが泣ける

あんまり書いてしまうとネタバレになってしまうのですが、節目節目のできごとが泣けるんです。

じわっと感動の涙もあれば、悲しさが伝わってウルっとなることも。

子どもの七五三でふいに撮影した家族写真、血縁関係をを求められた子どもの入院手続き。

おめでとうと祝福された結婚式、乳がんが見つかった日。

マスクなしで挑んだ入廷行動。

挙げるとキリがないんですが、何度も涙をガマンして読み進めました。

<下に続く>


⑥お父さんの言葉にホロっとくる

中でも印象に残ったフレーズがあります。

必ず変わるから。世の中はもう、そういう流れだから。焦らずにやりなさい。(本文213ページ抜粋)

実はこれ、娘がLGBT当事者であることを受け止めきれず、ひとり葛藤していたおのはるさんのお父さんの言葉なんです。

親から理解されないLGBT当事者は本当に多いので、ずっしりと心に響きました。

⑦おのはるさんの意見陳述に思いが溢れる

同性婚訴訟とか裁判とか、はたまた国を提訴!なんて日常では滅多に使わないパワーワードを聞くと、

ちょっと身構えちゃいますよね?

でも、おのはるさんの意見陳述を聞くと、なぜ日本で婚姻の平等が必要なのか理解できます。

意見陳述とは法廷に立ち、原告として自らの体験や意見を述べること。

カナダやアメリカなど同性婚ができる先進国では裁判を通して人権を勝ち取ったという歴史があります。

まどぅー
日本もその歴史的1歩を辿っている段階なのです。

LGBT当事者の尊厳を取り戻すために。

制度がなくて困っている当事者、存在していないものとして扱われているその家族や子どもたちが日本にも既にいますから…。

あれよあれよと原告のひとりになったおのはるさんですが、意見陳述の日に至るまでの出来事が本にも書いてあります。

法廷では、子どもの入院手続きができなかったこと、乳がんになってもパートナーの扶養に入るという選択肢がないこと、

ふたりの間に共同親権がないことを切々と訴えました。

「死んでも死にきれない」と言葉にされています。

おのはるさんの意見陳述はこちらから読めるので、ぜひ▼

書評「母ふたりで“かぞく”はじめました」まとめ

LGBTの家族って特別な存在だと思われがちだけど、全然そうじゃないよねって思わせてくれる。

「家族とは何か?」って考えさせてくれる。

さらにクスッと笑えるエピソードも満載。

まどぅー
何度も読み返したくなる本でした。

わたしも「ふたりママ」として子育てをしていますが、笑ったり泣いたり怒ったり、異性カップルの家族となんら変わらない日常を過ごしています。

↑わたしの家族です!(Photo by Mary Jane Howland)

「人を愛することって本当にステキなんだよ〜」と声高々に言い続けたい。

そして、いつの日か日本でも婚姻の平等が実現できる日を願って、たくさんの人に裁判の行方を見守っていただけたらと思います。

ぜひ読んでみてくださいね〜。

以上、双子のふたりママのまどぅー(@madocanada)でした。

「結婚の自由をすべての人に」の訴訟に関しては弁護団が立ち上げた公式ページをご確認ください。
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