プライド月間である6月に、絵本の開き読みイベントに子どもたちと行ってきたんですが、そこでまさかの出会いが!!
「It’s a They!(イッツ ア ゼイ)」の作家リンジーと、「Pride Puppy!(プライドパピー)」の作家ロビンにお会いできるという、めちゃくちゃ貴重な機会に恵まれたんです。
リンジーもロビンも、子どもたちに大切なメッセージを届けるプライド関連の絵本を手がけている作家さんたち。
話を聞いてるだけで心がほっこり。
この記事では、イベントレポとカナダのプライド絵本を紹介します。
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「It’s a They」:ジェンダーニュートラルを祝う絵本
まず、リンジーの絵本「It’s a They」についてお話しさせてください。
この絵本、カナダの出版社ORKA BOOKSから出てるんですが、内容がもう、温かくて優しいんです。
生まれた赤ちゃんに「男の子?女の子?」って聞いたり、聞かれたりすることが多いと思うんですけど、
この絵本では「性別はまだわからないけど、家族みんな幸せだよ」ってメッセージがあるんですよね。
以前、わたし自身も「性別にとらわれない子育て」をテーマに記事を書きましたが、
リンジーもイベントで「性別や性別役割を押し付けず祝うことって大事なんです」って言ってて、うんうん、そうだよね!って思わずうなずいちゃいました。
リンジーがその場で「It’s a They」を朗読してくれたんですが、子どもたちの目がもうキラッキラ!
この絵本は実際に存在するの赤ちゃんや家族の写真が使われている絵本なので、子どもたちにとって非常にリアルで親しみやすいのが特徴。
写真絵本は子どもたちの日常生活に近いので、簡単に共感を呼び起こせるんですよね。
生まれた赤ちゃんを青かピンクに分ける必要はないことや、
ブラザー(brothers)やシスター(sisters)ではなく、シブリングス(siblings)という言葉があることなど、
ジェンダーニュートラルな考えを日常生活に結びつけられる絵本になっています。
シブリングス(siblings)とは、男兄弟でも女姉妹でもないジェンダーニュートラルなきょうだいを表す言葉ですね。
日本語ではぴったりの言葉に訳せないのが残念ですが、
わたしはカタカナでシブリングスと言うか、あるいは「きょうだい」とひらがなで書くようにしています。
「It’s a They!」は性別や性別役割を押し付けないことを自然に学べる絵本。
わたし自身も、こんな絵本に出会いたかった!と長年待ち望んだような作品でした。
子どもたちも「かわいい赤ちゃん!」と言いながら絵本に釘付け。
リンジーも「子どもたちがこんなに楽しんでくれて嬉しい」って、にっこりしていましたよ。
心がほっこり通り越して、熱々になった時間でした。
「Pride Puppy」:プライドパレードの楽しさを描いた絵本
次に、ロビンの絵本「Pride puppy!(プライドパピー)」についてもお話ししますね。
この絵本は、プライドパレードに参加する家族のお話で、とても絵が細かい!
ページめくるたびに新しい発見があって、どんどん引き込まれちゃいます。
ロビンも「この絵本で子どもたちがプライドパレードの楽しさを感じてくれたら嬉しいです」って言ってて、その情熱が伝わってきました。
ロビンが「Pride puppy!(プライドパピー)」を朗読してるとき、子どもたちはその世界にどっぷり。
飼い犬がパレードで迷子になるシーンでは、「どうなるの?」ってハラハラしながら見守って、再会の場面では「よかったね!」って一斉に声をあげるなど、感情が大爆発。
絵が繊細に描かれているので、子どもたちも「あ、こんなところにアイスクリーム食べている人がいる!」「ここにレインボーフラッグがある!」など各ページでたくさんの発見があるのも魅力です。
アルファベットを盛り込んだ物語なので、英語の勉強にもなっています。
ロビンも「一緒に絵本の世界を楽しんでくれて嬉しい」って、満面の笑みでしたよ。
ロビンの絵本「PRIDE COLORS(プライドカラー)」も朗読してくれました。
わたしが出版した絵本「かぞくです」
ここでちょっとだけ、わたしが出版した絵本「かぞくです」についても話させてくださいね。
リンジーとロビンに「実はわたしも日本で多様性を伝える絵本を出版したんです」と伝えると、すぐに絵本「かぞくです」を購入してくれたんです!
絵本「かぞくです」は、家族の多様性を伝える乳幼児向けの絵本。
にじいろの鳥が実在する6家族に会いに行くお話。
翻訳されたLGBTQ+絵本はいくつかありますが、
日本ではまだLGBTQ+ファミリーが出てくる絵本は出版されていないのが現状。
そこでわたしは、家族の多様性を絵本を通して伝えるために仲間とともに出版に至りました。
茨城県のTUTAYAさんでも販売してくださっています。
リンジーとロビンが絵本「かぞくです」を購入してくださったときは、
心の中で「え、嬉しすぎる!」と叫びたくなるくらい、感激しました。
絵本「かぞくです」については、別記事にあらすじや値段などを詳しく書いています。
オンライン注文も受け付けていますので、ぜひチェックしてみて下さいね。
プライド月間のイベントで多様性を祝う
イベントの最後には、カナダのプライド月間についてのお話もありました。
カナダのプライド月間ってすごく盛り上がるんです。
街中が色とりどりのパレードやイベントで賑わって、特に子どもたち向けの読み聞かせイベントや家族向けのアクティビティがいっぱい。
地域全体で多様性を祝ってるんです。
こういうイベントがあると、子どもたちは自然にLGBTQ+について学んでいくんですよね。
リンジーやロビンも「次の世代に大切なメッセージを伝えられることが嬉しい」と話していました。
その姿を見て、プライド月間の精神がちゃんと生きていることを実感しましたね。
多様性を祝う心を育てる絵本の魅力
絵本って、子どもたちにとって最初の「世界を知る窓」だと思うんです。
絵本を通じて、さまざまな価値観や文化、人々の違いに触れることができて、それが多様性を学ぶ第一歩になるんですよ。
特にプライドに関連したテーマの絵本は、LGBTQ+コミュニティの存在を子どもたちに伝えるための大切なツールです。
なんでこれが大事かっていうと、子どもたちはまだまだ柔軟で、オープンな心を持ってるから。
大人になってから価値観を変えるのって本当に大変なことですから…。
幼い頃から多様性に関する絵本を読むことで、
子どもたちは自分自身の性別やアイデンティティを尊重し、他者にも同じように尊重するようになると思っています。
この幼少期の時間が、多様性への寛容さや差別をなくすための土台作りになる。
特にLGBTQ+の子どもや、その家族にとって、こうした絵本は大きな支えになります。
そして、LGBTQ+でない子どもたちにとっても、絵本を通して「他者に共感する力」を育てる大切な機会だなと。
プライド月間は多様性を祝う大切な時期で、これは一時的なものではなく、常に意識されるべきもの。
絵本作家リンジーとロビンと出会って、プライド月間が終わっても多様性を伝えていきたいと改めて思いました。
日本でも広がってほしいプライド月間の活動
リンジーやロビンのような作家たちが、プライド月間のイベントで子どもたちと触れ合い、絵本を通じてメッセージを伝えている姿を見ると、
次の世代に向けて多様性を尊重する文化がしっかりと根付いていることを感じます。
日本でも、こうしたプライド月間のイベントや子どもたち向けの活動がもっと広がって、たくさんの子どもたちが自分らしくいられる社会になってほしいと心から思います。
おわりに
今回のイベントで感じたのは、絵本を通じて多様性を祝うことの意義深さです。
そして、リンジーやロビンのように、絵本で子どもたちに大切なメッセージを伝える作家たちの努力と情熱に心から感謝します。
わたしも、彼女たちのように子どもたちに多様性を伝え、心を育む絵本を作り続けていきたいと強く思いました。
絵本「かぞくです」もぜひ、チェックしてみてくださいね。
以上、カナダ在住のまどぅー(➠プロフィールはこちら)でした。
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