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カルマキッチンとは?無銭飲食と違う?アメリカ発祥のギフト経済について

Photo by tickmuuu
まどぅー
こんにちは、まどぅー(➠プロフィールはこちら)です。

この記事では「お金を払って物を手に入れる」という固定観念を変えたレストラン「カルマキッチン」を紹介します。

 

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カルマキッチンとは?

カルマキッチンとは一体どんなレストランなのでしょうか?

一般的にはレストランに行ってご飯を食べたら代金を支払いますよね。

ところがこのカルマキッチンでは、自分の飲食代は既に支払われているんです。前に来たお客さんによって。

さて、どういうことでしょうか。

レストランでいつものように支払おうとすると、このような会話が繰り広げられます。

店員
あなたのお食事代は、贈り物です。なので支払う義務がありません。
え、払う必要がない?一体、誰からの贈り物なんですか?
店員
あなたより前にいらした「お客さんから」です。

働いている人もシェフもボランティアで運営されているのがカルマキッチンです。

ここでの食事代はすべて前のお客さんからの贈り物となっています。

また、感謝を贈りたいと思ったら、次に来店するお客さんへお金を払うこともできます。

それはあくまで自分の選択であり、いくら支払うかも自分自身が決められます。

まどぅー
「支払う義務」はなく「支払いたいか選択できる」のが特徴なんですね。

カルマキッチンのような仕組みをギフト経済という

カルマキッチンのような仕組みをギフト経済、またはギフトエコノミーといいます。

ギフト経済とは「人の優しさ」や「与えたいと想う気持ち」からお金や物がまわっていく経済のこと。

わたしがカルマキッチンの存在を知ったのは2012年。

2011年の震災から1年後のことでした。

震災が起きた直後、地元のスーパーやコンビニからは物がなくなりました。お米もパンも、水もトイレットペーパーも、全ての物がなくなってて。

消費者による不安の買いだめが原因で起こった「奪い合い」です。

ちょうどそのすぐ後に「ギフト経済」という新しい経済の仕組みを知ったんです。

奪い合うのではなく、与え続けることで経済をまわす方法が存在するなんて、とても驚きでした。

ギフト経済は貨幣経済とはまったく異なる方法、価値観ともいえます。

カルマキッチンの創始者・発祥地は?

カルマキッチンの創始者はニップン・メッタ(Nipun Mehta)さんです。

2007年にアメリカのバークレーで友人たちと実験的に始めたのがキッカケです。

ニップンさんは、カルマキッチンは「永遠の実験」とも言っています。

ちなみに、カルマキッチン以外にも色々な活動を行なっているニップンさんなんですが、

自分の仕事に10年以上も値段をつけていないんですよ。

まどぅー
そんな生き方があるのかと、本当に驚きです。

また、カルマキッチンでは恩返しではなく恩送りという言葉を使っています。

見返りを求めず与える。与え続ける。

Give and Take(ギブアンドテイク)ではなく、Give and Give(ギブアンドギブ)なんですね。

<下につづく>


カルマキッチンの特徴

実際にわたしが来店すると、メニューには金額が提示されていませんでした。

カルマキッチンの魅力は、お金ではないもので恩送りをすることもできるところ。

例えば、お金を支払う代わりに「歌をうたいます」と自分が提供できる技術を差し出す関わり方もあれば、

「農業を営んでいるので野菜を提供します」ということもできれば、

食事を提供したり、食器洗いをしたり、キッチンスタッフやホールスタッフとしてボランティアにたずさわる方法もあるのです。

様々な形で関わることができるんです。

まどぅー
消費者から貢献者になることがギフト経済の第一歩なんですね。

カルマキッチンのよくある質問

まどぅー
カルマキッチンについてよくある質問をまとめました。

①無銭飲食が増えるのでは?

ギフト経済を用いた方法でレストランを運営しているカルマキッチンですが、

不思議なことに、集まったお金が赤字になったことがほとんどないんです。

出された料理には値段がついていないため、無料で受け取ることができます。

「無料で食べられるんだ♪ラッキー♪」というお客さんが殺到したらお店はもちろん潰れてしまいますよね。

なぜ赤字にならないのでしょうか?

それは、来店するお客さんたちが「無料で食べれるレストラン」や「タダ飯をもらえる」という認識をしているのではなく、

「優しさを受けとれるレストラン」「優しさを贈れるレストラン」が体験できると認識しているからなんです。

まどぅー
無銭飲食が続出しなかったのにも納得いきますね。

お金を多く払える人は払えばいいし、お金を払えない人は別のこと(お皿を洗うなど)で返していく。

そうすることでみんなが今の自分にできることを考えるキッカケになっているんだと思う。

創始者ニップンさんは、「赤字になれば、次回開催しなければいいだけの話。カルマキッチンは実験なんです。続けることが大切ではないし、この実験に執着もゴールもない」と、

シンプルに捉えているのも興味深かったです。

さらにこんな発言もしていました。

「食べるだけ食べて、お金を置いていかない人にはもっと与え続けます。何度でも何度でも、無料で食事を提供し続けます」

そのうちにある時、突然、お皿洗いを手伝ってくれたり、自発的に携わってくれるのだそう。

だから、支払いをせずに完全に受け取る人がいてもいいし、実際にそれで成り立っているんだな〜と思いました。

②自分の食事代と次の人の食事代を払うのは同じでは?

「自分の食事代を払うのも、次の人の食事代を払うのも結局は同じことなんじゃ…?」と、

疑問に思う方がいるのも事実ですが、こんなツイートを見つけたので紹介します。

大阪の路上で5円玉を5円で売ってるおじいちゃんがいる、という話。5円を支払うと、5円玉を買える。この話を聞くと誰しもが「意味あんの?」と思う。ただその5円のやりとりの際に会話が生まれる。コミュニケーションがそこにある。5円は行って来いで戻ってくるが、新しい価値がそこに生まれてる。家入 一真(@hbkr)さんTwitterより

まどぅー
なるほどなーと思いました。

いっけんすると、意味のないことをしているように見えても、5円と5円を交換することで人と関わり、コミュニケーションが生まれているんですね。

カルマキッチンで体感できる「お金を超えた人との繋がり」こそに、新たな経済の可能性が秘められていると確信しています。

わたしがカナダで体験した恩送り

まどぅー
わたしが住んでいるカナダで体験した「恩送り」の話を紹介します。

①レストランのメニューの一部が寄付制

カナダのビクトリアに「be Love」というオーガニックレストランがあります。

初めてこのレストランに来店した時に、メニューの一部が「前の人からの贈りもの」だということに気づきました!

メニューにはこう書かれてました。

We believe that everyone deserves a warm healthy organic meal.
「誰もがあたたかくヘルシーなオーガニックの食事をとるに値する」ことをわたしたちは信じています。
be love offers the love bowl on a donation basis.
be love一同は「ラブボール」をドネーションに基づき提供しております。

↑メニュー

このラブボールは8ドルと書かれていますが、16ドルを支払うと、次の人にまわる仕組みになっています。

アメリカのカルマキッチンのように全てのメニューがギフトではなく、メニューの一部のみが寄付制です。

万が一、赤字になった時などを考えると、お店側としてもリスクがないやり方ですね!

②カフェで自然発生したギフト

先日、ドライブスルーカフェに行った時に、「代金は前の方からいただいています」と伝えられました。

「それでは、わたしも次の人にお支払いしますね」と言うと、

お店の人が「ありがとうございます。実はもうかれこれ46人の恩送りが続いているんです」と。

まどぅー
心がほっこりする体験でした。

上記のツイートをしたところ、「どうやって次の人の値段がわかったんですか?」という質問がいくつかあったんですが、

ドライブスルーだったので店員さんが次の人の値段を教えてくれました。

ちなみに代金を聞くまで、ものすごくお高かったらどうしよう! とドキドキハラハラしました(笑)

思わず損得で考えてしまった自分を恥じていますが、

ドライブスルーでは、顔が見えないのがいいところだなと思いました。

コーヒー2杯分を払って、お店側にディポジットとして預けて「飲みたい人にどうぞ」というのもありますね。

③ダンスレッスン代金は前の人からのギフト

カルマキッチンの取り組みに感銘を受けたことをキッカケに、ダンスレッスン料金をギフトにしたらどうだろう?と考えました。

わたしがカナダで経営しているダンススタジオで、イベント的にギフト経済を用いたダンスレッスンを行ないました。

5年間ダンススタジオを経営していましたが、現在は閉鎖しました。(詳しくは別記事に

ダンススタジオの家賃を払っていたので、完全に貨幣経済から抜け出すことはできませんでしたが、

何度か行なえたことはいい経験になりました。

まどぅー
次は自分に何ができるだろう?と模索中です。
 

カルマキッチンの場所

まどぅー
最後にカルマキッチンの場所をまとめました。

ニップンさんが作ったカルマキッチン

創始者であるニップンさんが作ったカルマキッチンはアメリカのカルフォニア州のバークレーにあります。

Taste of Himalayas Restaurant

1700 Shattuck Ave, Berkeley, CA

世界中にあるカルマキッチン

現在では様々な国にもカルマキッチンがあります。

White Tiger Restaurant301 Massachusetts Ave NE, Washington, DC

Klay Oven Restaurant414 N. Orleans Street, Chicago, IL

Snappy’s Cafe978 East A Street, Hayward, CA 94541

Seva CafeAhmedabad, Gujarat, India

まどぅー
訪れる際は営業中であるか確認してくださいね。

日本にもあるカルマキッチン

日本のカルマキッチンは定期的にイベントとして開催されています。

恵比寿、東京、大阪と開催地も幅広いです。

まどぅー
すでに20回以上開催されているんですよ!

興味がある人はボランティアとして携わることもできます。

アメリカのカルマキッチンをそのまま導入したりするのではなく、仲間たちと話しながら模索しながら運営していくのが面白かったです。

ウェブサイトはこちらです▼
 
《HP》https://karma-kitchen.jimdo.com/
 
《Facebook》https://www.facebook.com/karmakitchentokyo/

カルマキッチンまとめ

この記事では、支払う義務がないのに集まった金額が赤字になったことがないという不思議なレストラン「カルマキッチン」について書きました。

ギフト経済の考え方を知っていたら、身近なコミュニティでも実践できそうなことはたくさんありそうだなと思いました。

優しさの連鎖が広まったらいいな〜。

以上、まどぅー(@madocanada)でした。

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