【UWC】国際学校ピアソンカレッジの魅力!「世界がもし100人の村だったら」を超えるインターナショナルスクールをご紹介

 
元カナダ首相レスターBピアソンによって1972年に創立されたカナダ、ビクトリアにある全寮制のインターナショナル・スクールをご存知ですか?

まどぅー
現在、寮生の世話をするハウスペアレンツとしてこのピアソンカレッジ(正式名称: Pearson College of the Pacific)に住んでいます。

世界80ヶ国以上の生徒が共に学ぶピアソンカレッジのご紹介です。

 

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元カナダ首相レスター・B・ピアソンってだれ?

この国際学校は元カナダ首相の「レスター・B・ピアソン」によって設立されたので、ピアソンカレッジと名付けられています。
 
ピアソン氏の理念「子どもたちは人種、性別、貧富、国籍に関わらず平等に学問に取り組むべき。」というものが影響されています。
 
しかも、ピアソン氏って1957年にノーベル平和賞を受賞しているんですよー!
 
彼は受賞講演会でこのように問いかけました。

How can there be peace without people understanding each other,

and how can this be if they don’t know each other?

お互いを理解せず、お互いを知らず、どうやって平和を築くことができるのでしょう?

参考: ピアソンウェブサイトUWC日本協会サイト

日本では給食の完食指導が行われていたり、生徒に黒髮を強要したり、数多くのブラック校則が未だに存在し「みんなと同じでいなければならない」ことを強制させられていますよね。

果たして、育った環境や文化など何もかもが異なる生徒が共に学ぶ全寮制の「ピアソンカレッジ」ではどんな教育が行われているのか気になりませんか?

完食指導は古い。給食を残さず食べることが偉いなんて本気で思ってるの?

2017年10月20日

ピアソンカレッジってどこにあるの?

ピアソンカレッジはカナダ、ブリティッシュコロンビア州バンクーバー島の南端に位置します。
 
ちなみに島の名前はビクトリア島ではなく、「バンクーバー島」です。
 
カナダ、ビクトリアの空港またはビクトリアのフェリー乗り場(Swartz Bay)から約1時間のマチョーズン村にあります。
 

 
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カレッジはクラスルーム、食堂、5つの生徒寮、先生たちが住んでいる家などの山小屋風の建物が森の中に点在しています。

森と海に囲まれたキャンパスは息をのむほど美しく、

↑海からカレッジを撮影した一枚

カヌーでカフェに行けちゃったり、

↑二人乗りカヌー

大自然に囲まれて、生き生きとした動物と多様な人々が共存している場所なんです。

↑リスがベリーを食べる

そんな場所で学べるなんて考えただけでもワクワクしませんか!?

生徒の国籍は5大陸80ヶ国以上にわたる超ダイバーシティー

ピアソンカレッジは174人の83ヶ国出身の生徒が在籍しています。(2017-18年現在)
 
アメリカやイギリス、またはブータンやブルキナファソ、モーリシャスなどあまり馴染みのない国からきている子もいます。
 
カレッジ内に存在する言語は100以上もあり、中には5ヶ国語話せる子もいました。それにはビックリ!
 
LGBT+の割合は22%。カレッジ内に「5人に1人はいる」という計算になりますね。
 
紛争の地域で育った生徒は18%、なんらかの宗教を持った生徒は38%います。
 
残念ながら、今まで人種差別を人生で受けたことがある生徒は44%もいることがわかりました。(2017年度調査)
 

↑私たちのハウスの40人の生徒

自分とは異なる人に出会うことで、今まで自分の中に存在していた「当たり前」や「普通」というものが本当は存在しないことを学んでいけるのです。

授業はディスカッションや体験型がメイン!

まずはこの写真を見てください。なんの教科の授業だと思いますか?
 

↑ペイントされたマスクたち

これ、英語の授業なんですよー!美術じゃないですよ。

このクラスでは先住民の差別が書かれた漫画を元に勉強していました。その漫画の中に出てくる「マスク」を実際に自分たちで作っています。

様々な国籍を持つ生徒がクラスメートにワセリンを塗ってあげている、立派な授業です。

↑協力してマスクを作るみんな

他にもピアソンならではの授業といえばマリンサイエンス(海洋学)。

授業では海にいる生物を自分の目で見てるために、船に乗って大海原を浮遊したり、川のサーモンを見に行ったりします。

↑カレッジの目の前に広がる海

現役生徒から授業内容について聞いてみました。

2017年現役生

受験のための勉強じゃなくて、人生に役立てられることを学んでいる。発言する機会が多いから常に考えさせられるし。先生だけじゃなく自分たちが授業を作っている、そういう感覚です。

2017年現役生
経済の授業ではゲームをしました。需要と供給に分かれて、売る人買う人に分かれて相場が変わるなど、暗記じゃなくて体験。暗記したことは忘れるけど、体験したことは忘れない。

生徒が心から学んでいると実感している場所。授業科目を自分で選べるのもまたいい。

旅をしなくても世界中の友達ができることもかなり魅力ですねー。

まどぅー
だって世界の情報ってその国の子から聞くのが一番リアルですからね。

「海外留学ってお金高そう・・・」って思うかもしれないですが、

90%以上の在校生が奨学金をもらって来ています。

これは、冒頭でも述べた通り、貧富や家庭の収入に関わらず学問に取り組めるように奨学金制度があるからです。

だから、本気で「ピアソンで学びたい」って思った人だけが在籍しているんですよ。

アクティビティの紹介

私がカレッジで担当しているピアソンダンサーズ。
 
みんなでバンクーバーまで出向き、マイケルジャクソンのスリラーのフラッシュモブを踊りました。
 

↑ゾンビメイクして生徒(ピアソンダンサーズ)とパフォーマンス

根性論で先生たちがコントロールし「何かをさせる」ことはまずない。

まず最初にこのアクティビティで「何をしたいか話し合う」んです。

一人ひとりの声を聞くことから。自分のアイディアがあればいつでも提案できる環境が整っています。

続いて「コミュニケーションクルー」と呼ばれるアクティビティ。

自分たちがどんな言語を学びたいか、どんな言語を教えられるかアンケートをとり、ペアを作って互いの言語を学び合います

↑スペイン語とキンヤルワンダ語のエクスチェンジ

その他にも超人気アクティビティー「ガンブーツ」と呼ばれるダンス、LGBTや先住民のサポートグループなどもあります。自分でアクティビティを作った生徒もいました。

【カナダ】本気すぎるハロウィン!マイケルジャクソンの「スリラー(Thrill the World)」を踊ってきたよ!

2017年10月29日

文化祭ってあるの?

Regional Day (リィジョナルデー) と呼ばれるものがあります。
 
6つのエリアに区分し、1年に3回、各エリアの生徒たちが自分たちの文化を紹介できちゃうんです。
 
先日あったアジアパシフィックデー(Asia Pacific Day)では在籍している日本や中国出身の生徒たちが漢字で名前を書いてあげたり、折り紙や俳句のワークショップなどを企画していました!
 

↑日本人の生徒持参の書道道具

夜はステージでショーがあります。これが一番の見所。

この日のために練習を重ねて、母国のダンスを踊ったり、ポエムを披露したり。様々な国から来た生徒が試行錯誤して一緒に作り上げる大きなイベントとなっています。

この日を境により一層生徒たちの距離が縮まっていくのも嬉しい。

↑半被を着て踊った時の写真

ハウスペアレンツって?

ピアソンカレッジは2年間の全寮制の学校なので、寮生のお世話をするハウスペアレンツが各ハウスにいます。
 
私と私のパートナーは現在、ハウスペアレンツとして40人の生徒と共に生活をしています。(2017年9月より)
 
週に1回ハウスミーティングがあり、デイルームと呼ばれる部屋に集まります。
 
ハロウィンの日にはジャック・オー・ランタンをみんなで作ったり、
 

↑35人の生徒がルームメイトと協力しあって作った

センクスギビングの日には拾って来た落ち葉にそれぞれ感謝の想いを書いたり、

↑季節に合わせたワークショップ

様々なアクティビティを準備し、生徒たちの仲が深まる時間を作るのが私たちの役目になっています。

私たちの家で一緒にご飯を食べたり、生徒がキッチンで料理をすることもあります。先生(親のような)と生徒の距離感がすごく近いのも特徴的。

↑私たちのリビングルーム

【カナダ】生徒が作った「ジャック・オー・ランタン(かぼちゃのランタン)」のクオリティが高い!

2017年10月31日

文化も言語も違うのに、本当に世界の人と友達になれるの?

卒業式の日に生徒のひとりがこんなことを書き残していました。

It’s so hard to say “good bye” but we need to say “good bye” to say “hello” again

さよならを言うのは辛いけど、「さよなら」って言わなきゃいけない。また「こんにちは」って言うために。

本当にその通りだなーって。

心の底から「こんな貴重な時を過ごせてよかった」って思う時は人生でなかなか訪れないんですよね。

ここで過ごす彼らは間違いなく、友達や親友を作ります。でも彼らにはそんな言葉は必要ないんですよ。

だって本当に友達だったら「私たち友達だよね」なんてわざわざ確認なんてしないですから。それにきっと「ずーっと友達」ってこともあり得ないから。

様々な国からやって来て、カルチャーショックを受けて、慣れない英語や異なる文化で過ごす環境。

時には友達で、時には疎遠になって、時には喧嘩して顔も見たくない存在になって、

もしかしたら卒業したらもう二度と会わない人も中にはいたりして、でもまた何かのタイミングで涙が出るほどその人のことを好きになったりして、そういうの全部引っ括めて「出会い」なんだと。

このピアソンカレッジという場所で、世界中の人々と出会って別れて、また出会う。それの繰り返し。たったそれだけ。

その「それだけ」がほどよく心地よく続いていくのが、かけがえのない2年、ここでの生活なんだと思っています。

卒業した後のみんなの人生、それは私にもわからない。母国に帰る人もいれば、紛争で母国に帰りたくても帰れない人もいます。大学に進んでいく人も、働く人もいて、それぞれ進んでいきます。

進んでいくみんなの未来に私はいません。ハウスペアレントとして、私はピアソンに残って、卒業生を見送って、また新しく世界からやってくるみんなを迎えます。

もがいたり迷ったり悩んだりしながらも、ピアソンで過ごした日々はみんなにとって間違いなく、人生の一部になっているんでしょう。

ここに来てくれて、出会ってくれてありがとう。

↑去年担当した生徒と一緒にカフェへ行った時の一枚

ピアソンカレッジの校則

カレッジ内には「セーフゾーン(SAFE ZONE)」というポスターが至る所に貼ってあります。
 

↑SAFE ZONEポスター

この場所は、人種、民族、性別、ジェンダー、貧富、年齢、宗教、能力に関わらず全ての人を尊重する安全な場所です。

服装はもちろん自由で、宗教上ヒジャブやターバンを身につけている子もいるし、耳や鼻にピアスを空けている子も、髪を染めている子もいます。

でも、それを理由に先生から怒鳴られたり、強要されることはありません。

まどぅー
みんな同じである必要なんてどこにもないですからね〜。

「体罰」がいまだにある日本の学校教育に疑問しかない件

2017年11月11日

現役の先生、卒業生からコメント

現役教師

自分の文化や社会、時代によって影響されて今の私がいます。

だから本当の自分自身を見つけるために、外から学ぶ必要があるんです。

教師としてピアソンカレッジに赴任する前は、世界40ヶ国をまわりました。旅では新しいことを学べたけれど、自分が旅を続けることは難しい。

ここでは常に新しいことを「世界から来ている生徒から」学べます。そして自分自身のことを学べるんです、生徒を通して。

生徒たちは日々「本当の自分を見つけている」という体験をしているように思います。

自然に囲まれているのもピアソンの魅力の一つですね。

2015年卒業生

シリア問題など日々ニュースで見ることが、世界から遠いことではなく、身に起こっていることだと思えるようになりました。

世界中から集まる生徒と過ごせたことで、「スタンダード」がないことに気づいたし、将来の日本を、グローバル社会を牽引する存在にするには、多くの変革が必要だと感じています。

2016年卒業生
ピアソンで学んだことはたくさんありますが、一番は目の前の時間を大切にすること、自分にとっての幸せは何かを考えることです。
 
日本の高校ではどうしても受験のための通過点のように錯覚してしまうことも否めないけど、ピアソンでは限りある時間しか友達と一緒に過ごせないので、今過ごしている時間を大切にすることを学びました。

ピアソンの卒業生がつくった日本のインターナショナルスクール

ピアソンの卒業生「小林りん」さんが2014年に長野県軽井沢にインターナショナルスクールIZAK(アイザック)を設立しました。
 
りんさんの人生について書かれた本がダイヤモンド社から出版されています。
 

著者はライターの石川拓治さん。拓治さんが本の最後にこう語っていました。

ゼロから学校をつくれることを、彼女たちは世に示した。

国籍も経済的バックグラウンドも多様な子どもたちがひとつの教室で学び、寮生活をともにすることの教育的効果も、これから明らかになっていくだろう。

そういう風にして世界は変わっていく。

茶色のシマウマ、世界を変える「おわりに」より抜粋

※拓治さんより許可を得ています

日本の学校では自分が異質であると感じ高校を中退したりんさん。ピアソンカレッジに留学し、気づいたことは「日本人としてのアイデンティティ」だったそう。

日本教育に疑問を抱いていた私と似ている部分も多かったので、すぐに引き込まれていきました。

このブログを読んで、少しでもピアソンに興味を持った人にはぜひ読んでもらいたいオススメの一冊ですよ♪

まどぅー

日本教育でありがちの「みんな一緒」という教育とは全く違う環境で生徒たちは学んでいます。

「海外」と言っても一括りにはできませんが、ピアソンのような学校もあることを知ってもらいたくて記事にしてみました。

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