ホモフォビアという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
カタカナだとわかりにくいですが簡潔に説明すると、ホモフォビアとは同性愛嫌悪のことです。
この記事では「ホモフォビアってなに?」ということや、ホモフォビアの問題点についてわたしの考えをまとめます。
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ホモフォビアとは?意味や定義
ホモフォビアとは、同性愛嫌悪のことです。
わかりやすく例に挙げるなら、「ゲイって気持ち悪い」などという感情を持つこと。
ホモフォビアは差別・暴力・いじめの原因になり、時には迫害・殺人事件を引き起こすこともある怖いものなんですよ…。
英語では「homophobia」と表記されます。
語源は同性愛を意味するhomosexualの「homo(ホモ)」と、恐怖症を意味する「phobia(フォビア)」からきていますね。
ホモフォビアの対義語・反対語はある?
ホモフォビアの対義語はヘテロフォビア(異性愛嫌悪)と言います。
英語での表記はheterophobiaです。
異性愛を意味するheterosexualの「hetero(ヘテロ)」と、恐怖症を意味する「phobia(フォビア)」が合わさった言葉ですね。
ホモフォビアは異性愛社会が生み出したもの
わたしが小中学校の頃は、先生が「おまえはオカマか(笑)」と発言したり、
友達同士でも「ホモだと思われるぞ(笑)」というSOGIハラスメントが冗談としてまかり通っていました。
現在(2020年)でもLGBTをネタに笑いをとろうとしたり、
議員の差別発言が相次いでいますよね…。
これらはすべてホモフォビアが根底に潜んでいます。
異性愛前提の社会で暮らしていれば、ホモフォビアは無意識のうちにどんどん植えつけられていきます。
差別するつもりがなくても、気づいたらホモフォビアになっていて、LGBT+当事者を傷つけている可能性は十分にあるわけですね…。
ホモフォビアの何が問題なのか?
「生理的に受け付けないんだよね」とか、「気持ち悪いと思うのは仕方ないじゃないか!」という意見もありますよね。
「理由がないけど嫌い」とかってやつです。
そういった無意識の嫌悪感がホモフォビアにあたりますが、嫌悪感を持つこと自体が問題なわけではありません。
嫌悪感を放置していることが問題なんです。
嫌悪感を放置すれば、「LGBTは嫌ってもいいし、バカにしたり笑ってもいい存在」という考えに繋がりますよね。
「なぜ同性愛を嫌悪してしまうのか?」に向き合わず、属性で「嫌い」と判断してしまうと、無意識の差別を生んでしまいますから…。
ホモフォビアによる迫害や殺人事件も多くある
異性愛前提の社会から植えつけられた「気持ち悪いという嫌悪」は、時に憎悪となって人の命を奪うことがあります。
以下はホモフォビアが引き起こした迫害・殺人事件の一部です。
- 府中青年の家事件
- 新木場殺人事件
- ナチス・ドイツ下で迫害
- ストーンウォール事件
- ハーヴェイ・ミルク暗殺事件
- フロリダ銃乱射事件
自分の家族を「理由は特にないけど、なんとなく嫌いだから」という理由で殺されたらどうでしょうか。
ホモフォビアによる犯罪は世界中で深刻な問題となっています。
<下に続く>
他にもあるLGBT・ジェンダー関連のフォビア
その他にもLGBTやジェンダーに関連する様々なフォビアがあります。
別記事にまとめました▼
国際反ホモフォビア・トランスフォビアデーとは?
この記事では、様々なフォビアがあること、そしてそのフォビアによって悲しい事件が引き起こされたことも説明してきました。
しかし、LGBT嫌悪に反対する国際的な日というのが存在するんですよ!!
毎年、5月17日はInternational Day Against Homophobia, Transphobia and Biphobiaと定められています。
訳すると、国際反同性愛嫌悪・トランスジェンダー嫌悪の日。
この日は世界中でLGBT差別に対する様々なアクションが行われている日なんです。
ホモフォビアとは?まとめ
この記事ではホモフォビアとは?についてまとめました。
「異性愛は普通で、同性愛は異常」という考え方が変われば、ホモフォビアは撲滅できるはず。
世界には様々な人がいること、様々な性があることを想定するのって本当に大事だと感じます。
「多数派=正しい」わけじゃないですからね!
以上、まどぅー(➠プロフィールはこちら)でした。