【30日間無料】Amazon Music Unlimitedで音楽聴き放題!

【ケニアのLGBTQ+・同性婚事情】ケニアに住むゲイ当事者に聞いてみた現地の状況。

まどぅー
こんにちは、まどぅー(➠プロフィールはこちら)です。

ケニアに住むゲイ当事者に、実際に現地の状況を聞く機会がありました。

この記事ではケニアのLGBTQ+・同性婚事情をまとめています。

 

スポンサーリンク

ケニアのLGBTQ+・同性婚事情について

まず、ケニアのLGBTQ+・同性婚事情について箇条書きにまとめてみました。

  • 同性間の交際・性交渉は違法
  • 罰則として最大14年の懲役
  • 同性カップルによる養子縁組は禁止
  • 性別や性的指向の差別に対する保護なし
  • 法的な性別を変更する権利なし
  • ゲイ男性による献血禁止

ケニアでは同性間の交際や性交渉は違法にあたるんですね。

でもこの法律ができたのは1897年。

まどぅー
とても古い制度が今でも適用されているんです。

参考URL: LGBT rights in Kenya

実際に罰則は適用されているの?

ケニアに住むゲイの友人に実際に罰則が適用されているのか聞いてみました。

実際に捕まったという話は一度も聞いたことがないそうですが、立場の弱いLGBTQ+移民は頻繁に逮捕されていると。

さらに、「たとえ逮捕されなくても犯罪者という目でも見られる」と言っていました。

ケニアのウフルケニヤッタ大統領自身がホモフォビアなので、国を変えるのはなかなか難しいとのこと。

ウフルケニヤッタ大統領のホモフォビア発言のイタビュー映像はこちらから▼

ケニアにはどのくらいLGBTQ+がいる?

セクシュアリティは目に見えないので、正確な人数はわかりませんが、

LGBTQ+は11人に1人はいると言われています。

もちろん、同性愛が違法になるケニアにも当事者は多くいます。

たまに「アフリカには同性愛者はいない」という話を聞きますが、いないのではなくカミングアウトできないだけなんですよね。

まどぅー
「会ったことない=存在していない」ではないですからね。

<下に続く>


ケニアでLGBTQ+への差別について

ケニアのLGBTQ+への差別について話を伺ってみました。

実際にゲイ男性が暴行を受けた例

実際にゲイ男性(友人の彼)が暴行を受けた例があります。

あるイベント帰りに歩いていると、見知らぬ5人から頭から血が出るほどの暴行を受けたそうです。

人通りが少ない場所での集団リンチです。

2019年7月のこと。

現地の警察自体がホモフォビアであるため、

そもそも事件としても扱ってもらえず、泣き寝入りするしか方法がなかったと。。

隣国ウガンダでもLGBTQ+当事者が警察によって逮捕されたり、

アフリカ大陸におけるLGBT+当事者の人権問題は非常に深刻といえます。

街中で言葉の攻撃を受ける

街中では同性同士のカップルだと悟られないように行動しているそうですが、

少しでも「ゲイでは?」と思われると、見知らぬ人から言葉の攻撃を受けるそうです。

スワヒリ語で「オカマ」とバカにされたり笑われることがあるそう。

LGBT移民としてケニアから南アフリカに移住する

アフリカ大陸では54カ国のうち38か国で同性愛は非合法または違法とされています。

スーダンやナイジェリアでは同性愛者は死刑なんですよ。

本当にLGBTQ+の人権は世界的な問題ですね…。

ただ、唯一アフリカ大陸でLGBT+フレンドリーな国があるんです。

まどぅー
それが南アフリカ共和国です。

「虹の国」と呼ばれている南アフリカでは2006年から同性婚ができます。

人種差別を乗り越え、平和を希求し訴え続けたネルソンマンデラの功績が大きいのでは?と個人的に推測しています。

同性愛が違法になってしまうケニアでは、こうした背景を持つ南アフリカに移住する人も多いです。

ケニア人全員がホモフォビアじゃない

ケニア社会は保守的で、大多数の人々はLGBTQ+の人々に対して否定的な見方をしています。

2014年に行なわれたHuman Rights Campaignの世論調査によると、

88%のケニア人が「同性愛は受け入れられない」と回答していました。

まどぅー
法律や教育による影響が大きいと感じます。

しかし、「ケニア人」とひとくくりにすることはもちろんできないし、現在は肯定的な考えを持つ人も増えてきているそうです!!

ケニアのナイロビに隠れ家的にゲイバーがある!

ケニアのナイロビにはひとつだけゲイバーがあります。

まどぅー
隠れ家のような場所にあり、知る人ぞ知る場所!

厳重な警備のもと、中に入ることができます。

週末はこのゲイバーに当事者が100人以上も集まるそうですよ。

このゲイバーだけが唯一、「自分らしくいられる場所」だと友人が言っていました。

ケニアのタレント「アニータ」さんの発言が話題に!

ケニアでタレントとして有名なアニータさんが、2020年にこんなツイートをしました▼

自分の子どもがLGBTQ+であることで、自分が経験したことと同じ思いはしてほしくないと願います。

まどぅー
ケニアで影響力のあるアニータさんの発言に救われた当事者は数知れず。

こうしたタレントや著名人の発言で、個人の意識は少しずつ変わっていけるのかな、と希望に思えます。

アニータさんとケニアのゲイ当事者が出演する料理番組もあるんですよ▼

https://youtu.be/AVpN32Jr46M

ケニアのレズビアン女性が主人公の映画「ラフィキ」が公開された!

2018年には「ラフィキ:ふたりの夢」という映画が公開されました。

同性愛が違法のケニアで、ふたりの女性が恋に落ちる物語です。

この投稿をInstagramで見る

RAFIKI(@rafiki_movie)がシェアした投稿

この映画はカンヌ国際映画祭史上初のケニア作品なんです。

世界100以上の映画祭で上映されました。

しかし、ケニアでは同性愛が違法という理由から、自国ケニアでは上映禁止になったそう。

まどぅー
なんていうこと。。
外国語映画賞へのエントリーの条件を満たすために、ナイロビの映画館で2018年9月23日から9月30日の1週間だけ上映されました。

この映画が完成するまでの道のりを考えただけでも想像を絶しますよね…。

この作品をつくりあげた監督に感服します。

まどぅー
わたしも早く観たい!

ケニアのゲイ男性が主人公の映画「I Am Samuel」が公開された

また、「I Am Samuel」という映画も公開されました。

ケニアでふたりの男性が恋に落ちる物語です。

まどぅー
自国ケニアでの公開はラフィキ同様に難しいそう。

しかし、もうすでにロンドンフィルムフェスティバルで公開されました。

わたしもどうにかカナダからオンラインで見れる手段がないか、模索しています!

関連リンク:I Am Samuel

ケニアのLGBT・同性婚事情まとめ

ゲイであることを理由に、実際に集団リンチを受けた当事者の声を聞いて、

本当にいたたまれない気持ちになりました。

世界が「LGBTQ+フレンドリーになってきている」とはまだ到底言えず、

それどころか罰則を受けたり死刑になったりする国の方が多いんですよね。

世界で同性婚ができる国はたったの1割ほどです。

このブログではこうした世界の現状も伝えていけたらいいなと思います。

日本では「結婚の自由をすべての人に訴訟」が現在継続中です。

裁判の争点をくわしくまとめたので、こちらの記事も合わせてどうぞ▼

以上、まどぅー(➠プロフィールはこちら)でした。

スポンサーリンク