双子たちが生まれて1歳8ヶ月になりました。
「どんな子どもになってほしいか」という理想像がないわけではないんですが、
それよりも「どんな親でありたいか」をこの1年半でものすごく考えさせられました。
この記事では、我が家の子育てルールをまとめてみました。
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我が家のルールってなんだろう?
先日、SOGEN(@23himatsubushi)さんのブログ記事、
「2歳7ヶ月の娘の子育てを通して、我が家のルールを整理してまとめてみた」
を読みました。
わたしとわたしのパートナーは、当たり前だけど、育ってきた環境が全く違います。
育ってきた環境が全く違うふたりが一緒に子育てをするのだから、
「子育てをする上で気をつけたいこと」をふうふで共有することって大事だなと思ったんです。
改めて我が家のルールを共有しておくことで、
親として「子どもたちとどう関わっていきたいか」が見えてきました。
ルールというと、少し堅苦しい気がしますが、言い換えるなら、
我が家のルールをまとめてみた
話し合いをしていく中で、今のところは我が家のルールが14個でてきました。
- 「女の子/男の子だから」を言わない・押し付けない
- ステレオタイプの絵本やおもちゃは避ける
- 読んでほしい絵本はどんなに忙しくてもすぐに読む
- ひとりでできる環境を整える
- 「どっちにする?」と常に選んでもらう
- 自然と触れ合う時間をたくさん作る
- おもちゃを一緒に作るところから始めてみる
- 音楽・ダンス・アートを日常にする
- 否定じゃなく肯定する声かけ
- 本物を見せる、触れさせる
- 子どもの前で本人をけなさない
- お互いを比べない
- 容姿に関することを言わない
- 「大好きだよ、生まれてきてくれてありがとう」を毎日言う
<下に続く>
1.「女の子/男の子だから」を言わない・押し付けない
子育てをする親が集まる会に参加すると、必ずと言っていいほど、
「女の子だから〜」「男の子だから〜」という会話が繰り広げられます。
「女の子だから下の子のお世話をしてくれていいね」とか、
「女の子はやっぱりピンクが好きだよね」とか、
「男の子は話を聞かないから大変だよね」とか、
「男の子は車と電車が好きだよね」とか。
そういった表現をこの1年半で幾度となく聞いてきましたが、我が家では徹底的に避けている言葉です。
わたしは性別にとらわれない子育てをしたいと思っている親のひとりです。
社会から勝手につくられた「女の子はこうあるべき」「男の子はこうあるべき」という固定観念を持たない子に育ってほしいからです。
そして他人に対しても偏った偏見で性差別をしてほしくないからです。
いくら我が家で気をつけていても、外部からのジェンダーバイアスな会話は避けられないなということも痛感しているのですが…。
ただ、その場で言えなかったとしても、必ず子どもたちにはフォローするように心がけています。
たとえば、「さっき〇〇さんに、男の子は青が好きだよねって言われたけど、青が好きじゃない男の子もいるんだよ」という感じで。
言葉をまだすべて理解していないですが、必ず訂正し、ジェンダーバイアスを取り除く声かけをしています。
また、「子どもたちを性別で呼ばない」ということも気をつけています。
わたしはカナダに住んでいるのですが、英語では子どもたちのことを性別で呼ぶ習慣があるんですよ。
例えば、病院の検診でも「Let’s see your girls(じゃあ女の子たちを見せて)」とか、
何気ない会話でも「They are cute boys(可愛い男の子たちだね)」と。
日本の学校でも「男子は机運んで〜」と言われたりしますね。
わたしは子どもたちのことを性別で呼んだり分けたりせず、名前で呼ぶようにしています。
親の会で自己紹介する時も「男の子(女の子)のママです」と言うのがわりと定番ですが、
わたしはそういった会でも、なるべく子どもの性別を言わないようにしています。
性別を言う必要がないと感じているからです。
この辺のテーマは別記事にも書いているので、関連リンクを載せておきますね▼
2.ステレオタイプのおもちゃや絵本などは避ける
ステレオタイプの絵本やおもちゃを与えることは我が家では避けています。
1で書いたことに似ているのですが、
例えば、「女の子だからお人形さんが好き」や「男の子だから車が好き」と決めつけて与えない。
「女の子用・男の子用」と分けられたおもちゃ屋さんや洋服屋さんにも連れて行っていません。
まずは、子どもたちが何に興味があるのかを観察するようにしています。
「お母さんが料理をして、お父さんが仕事をする」ような典型的な家族が出てくる絵本ではなく、
いろんな家族が登場する絵本を選んでいます。
そのうち学校や社会でステレオタイプ満載のものは嫌でも触れることになるでしょうが、
今はお家で、できる限りジェンダーバイアスを取り除きたいと思っているからです。
最近、購入してよかった絵本はこちら▼
オススメの絵本は別記事にまとめています▼
3.読んでほしい絵本はどんなに忙しくてもすぐに読む
SOGEN(@23himatsubushi)さんと同じく、
わたしも子どもたちが絵本の読み聞かせをねだってきた時には、すぐに読んであげることにしています。
どんなに忙しくても、やっていることを中断してでも、絵本を読んであげています。
絵本の読み聞かせは子どもたちの想像力や感情表現を豊かにしていると思うんです。
絵本棚は子どもの手が届く位置にしているので、自分で絵本をとって読んでいることもよくあります。
絵本が好きになってくれて嬉しいかぎり。オススメの絵本棚は別記事に書きました▼
4.ひとりでできる環境を整える
我が家ではモンテッソーリ教育をお家で実践しています。
「環境を整えて、やり方を教えてあげれば子どもはできる」という前提のもと、
すべてにおいて子どもサイズのものを準備し環境を整えています。
子どもが届く高さにクローゼットを設置したことで、
自分たちで洋服を選べるようになりました。(1才半で設置)
椅子をコロコロチェアーにしたことで、親の助けなしに自分たちで座れるようになりました。
お腹が空いたら、自分たちでこの椅子に座って、ご飯が出来上がるのを待っています。
赤ちゃんだから、子どもだから何もできないってことはないんですね。
きちんと大人が環境を整えてあげることで、子どもたちは自立に向かっていける。
関連記事はこちら▼
5.「どっちにする?」と常に選んでもらう
「りんごとみかん、どっち食べる?」とか、
「これとこれ、どっちの靴でお出かけする?」とか、
常に選択肢をあげて選んでもらうようにしています。
まだ自分でズボンを履くことはできないのですが、
ズボンを履かせるときにも「右足と左足、どっちから履く?」と質問しているんですよ(笑)
子どもが自分で考えて、選んで、決める時間を大事にしたい。
6.自然と触れ合う時間をたくさん作る
自然と触れ合う時間をたくさん作るようにしています。
森の中をお散歩したり、
朝日が昇るのを一緒に見に行ったり、
自分の顔より大きな落ち葉を拾ったり、
よく見ると少しづつ大きさの違う松ぼっくりをひたすらに集めたり、
何気なく転がっている石を積んだり、
五感をフルに使って子どもたちが感じる「楽しいな、キレイだな、癒されるな、面白いな」が、
子どもの心を豊かにしているんですよね。
最近は雨の日も外に出るようにしています。
「雨だからお家にいよう」というのは大人の都合なんだということに気づいたんですよ…。
水たまりの上でジャンプしたり、泥でお絵描きしたり、無限に遊べるんだな〜と。
自然と遊ぶうえで参考にしているのはこちらの本です▼
7.おもちゃを一緒に作るところから始めてみる
おもちゃは購入してもすぐに飽きてしまうので、
なるべく買わず、自然やリサイクル品を再利用するようにしています。
先日は子どもたちと一緒に「妖精の羽」を作りました。
ダンボールを羽の形に切り取って、ペタペタと葉っぱを貼ってもらいました。
妖精の羽の作り方はこちらへ▼
拾ってきた葉っぱや枝を凍らせて、氷ケーキを作って遊んだこともありました。
氷を触って「冷たい」を感じたり、溶けていく様子を楽しんだり、叩いてみたり。
おもちゃをただ与えるのではなく一緒に作ることで、子どもたちの手指が発達するし、想像力も豊かになる。
8.音楽・ダンス・アートを日常にする
日常に音楽・ダンス・アートを取り入れるようにしています。
生後6ヶ月ごろから音楽を聴くと自発的に踊りだすようになりました。
家のデッキには思う存分描けるようにアートコーナーを作りました。
使っているのはこちらのクレヨン▼
絵を描いたり、歌ったり、踊ったりしている時間は本当に楽しそうです。
このとき、絵や歌やダンスを「上手だね」と言わないように気をつけています。
評価する言葉によって可能性を潰してしまわないように。
今は純粋に表現することの楽しさをより感じてほしい。
ダンス・音楽・アートはきっと大人になった時の気分転換にもなるし、ストレス解消にもなると思う。
9.否定じゃなく、肯定する声かけ
「片付けないとご飯食べられないよ」という否定的な言い方ではなく、
「片付けてからご飯食べようね」と伝えています。
「泣かない、痛くない」ではなく、「泣いちゃうほど痛かったね」と声かけしています。
子どもの発する言葉を否定しないように、子どもの気持ちをまずは受け止めてあげる。
あと基本的にお友達に言ってほしくない言葉は使わない。
命令ばかりしていたら、きっとお友達に命令するようになってしまうし、
否定ばかりしていたら、きっとお友達を否定するようになってしまうと思う。
伝える、説明する、根気強く、なぜを答える。
親の心に余裕がないときは、あとで「こう言えばよかったな」と思うことは正直あります。
でもその都度、反省しつつ、親として学びをやめない姿勢でいようと思っています。
わたしは島村華子(@hana_shimamura)さんの著書「自分でできる子に育つほめ方叱り方」を参考にしています。
どうやって子どもをほめたらいいのか、叱ったらいいのか、とてもわかりやすく具体例と一緒に書かれています。
例えば結果である「上手だね」ではなく、「諦めないでがんばったんだね」とプロセスを褒めるなど。
何度も何度も読み返して自分の中に落とし込んでいます。
オススメのなので、ぜひ▼
10.本物を見せる、触れさせる
実践しているモンテッソーリ教育では、イラストよりも本物または本物に近いものを見せることがいいと推奨されています。
おやつにりんごを出す時も、色々な切り方を見せてみたり。
絵本に出てくる果物や野菜は生活とリンクしているので、本物を見せやすいですね。
平山和子さんの絵本は本物に近いので、おすすめです。
川端誠さんの果物シリーズも好きです。
11.子どもの前で本人をけなさない
日本の文化なのか、謙遜文化があるなと。
例えば「◯◯ちゃんは頭がいいね!それに比べてうちの子は〜」とか、
友人から子どもを褒められたときにも「いやいや、そんなことないよ」と思わず否定してしまったり。
謙遜するつもりで発した言葉は深く子どもの心を傷つけています。
自己否定を口癖にさせない。
12.お互いを比べない
「見てごらん、○○はできてるのに何でできないの?」とか、
「どっちが上手に積み木できたかな?」とか「誰が早くお皿を持ってこれるかな?」とか、
些細なことでも双子を比べるような発言は徹底的に避けています。
競争させて勢いづかせるのは意味がないと思っているからです。
双子は常に一緒にいるので、家族や友人、周りからどうしても比べられてしまいます。
声かけもなるべくまとめてせず、ひとりずつするように、個人を見るように心がけています。
13.容姿に関することを言わない
容姿に関することを言わない。すごく心がけています。
先日、友人から「イケメン双子だね〜」と言われました。(実際にイケメンかどうかは別として)
友人は褒め言葉のつもりで軽く言ったんだと思うんですよね。ですが、我が家では容姿に関することは言わないようにしています。
「美人だね、イケメンだね」というのは他人の顔のジャッジにつながるからです。
他にも以下のような容姿に関する言葉ってありますよね▼
- 足が長いね
- 背が高いね
- 顔小さいね
- まつ毛が長いね
- 痩せているね
- 目が青いね
- 肌が白いね
上記の言葉はいっけん、褒め言葉にも聞こえますが、社会によって作られた理想的な体型や容姿のイメージを押し付けているにすぎないと感じます。
幼いうちから容姿に関することをあれこれ言われていたら、他人にも同じことを言うようになってしまうと思うんですよね。
子どもたちが大きくなったときに、他人の顔をランキング付けすることはしないでほしい。
そして、自分のありのままの体型、容姿を好きになってほしい。
周りから言われることはあるだろうけど、容姿に関することを言うのは我が家では避けています。
14.「大好きだよ、生まれてきてくれてありがとう」を毎日言う
生まれてから今まで、「大好きだよ、生まれてきてくれてありがとう」と毎日言っています。
子どもたちをたくさん抱きしめ、安心させてあげることが必要だと考えているからです。
1歳8ヶ月になった子どもたちは「大好きだよ」と声をかけると、笑顔になります。嬉しい、愛されているとしっかり感じているんだと思います。
子どもたちが何か壁にぶち当たったとき「どうせ自分なんて」と思ってほしくない。
「愛されている自覚」が自己肯定感を高め、前を向いていく力になると信じています。
これからも我が家のルールは更新されていく
SOGEN(@23himatsubushi)さんのブログ記事をきっかけに、我が家のルールをふうふで共有してみました。
どの子育てが良いとか悪いではなく「我が家はこうしているよね〜」と、ふうふで話し合ったものです。
これからも我が家のルールは更新したり、変更したりすることがあると思います。
定期的にパートナーと話し合っていきたいです。
以上、双子のふたりママのまどぅー(➠プロフィールはこちら)でした。