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クィアママの意味とふたりママの違い | 性別を限定しない言葉の重要性

まどぅー

カナダで同性婚をした、まどぅー(➠プロフィールはこちら)です。

わたし自身、「ふたりママ」として子育てをしているのですが、カナダに来てから「クィアママ(queer mom)」という言葉を知りました。

この言葉は、LGBTQ+コミュニティや多様な家族構成を持つ家庭で使われています。

女性同士のカップルが子育てをしている際、日本では「ふたりママ」という言葉が使われますが、

ノンバイナリーを自認している親や、性別を限定しない・したくない当事者の親などが使える「クィアママ・クィアパパ・クィア親」という言葉を紹介したいと思います。

 

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クィアとは?

まず、「クィア」って何だろう?

「クィア」とは、既存の性別や性的指向のカテゴリーに当てはまらない人々を指す言葉です。

LGBTQ+という言葉の中の「Q」が、まさにこの「クィア」です。

クィアは当事者だけが使う言葉

「クィア」という言葉は、基本的にはLGBTQ+当事者の人たちが使うものです。

元々はネガティブな意味が強かったけれど、今では性別や性的指向の多様性を尊重するポジティブな言葉として使われています。

当事者たちが自分たちのアイデンティティや経験を表現するために大切にしている言葉。

なので余談にはなりますが、「クィア」という言葉を使う時には、当事者の気持ちや背景を理解して使うことが求められます。

ふたりママとは?

次に「クィアママ」という言葉を説明する前に、「ふたりママ」という言葉について説明しておきますね。

ふたりママ」というのは、文字通り2人のママがいる家族のことです。

同性カップルの女性たちが子どもを育てている場合に使われます。

「ふたりママ」という言葉がもたらす期待と役割

ふたりママ」という言葉が示すイメージには、しばしば特定のジェンダーロールが含まれることがあります。

私自身、「ふたりの母親がいるなら、家事も育児も楽だね」とか、

「お母さん2人いていいね。男親と違って気配りができるから」なんて声をかけられることが過去に少しだけありました。

でも実際には、親としてのスタイルや特性って、本当に人それぞれで、誰もが同じようにできるわけじゃないんですよね。

それなのに、ふたり母親がいるからって、あれもこれも完璧にこなせるはず、って期待されると、ちょっとプレッシャーを感じてしまうことも。

親としての役割は、性別や数で決まるものじゃなくて、もっと多様なものだと思うんです。

クィアママってどんな意味?

わたしは同性同士で子育てをしているので「ふたりママ」とずっと名乗ってきましたが、母親らしさや女性らしさを求められることに少しばかり窮屈さを感じていました。

「クィアママ」という言葉に出会ってからは、もっと広い意味で自分たちの家族を表現できるようになったんです。

ふたりママ」は女性同士の親のみを指しますが、「クィアママ」は性別や性的指向にとらわれない親の形を指します。

つまり、もっと多様な家族の在り方を表す言葉。

性別を限定しない・したくない親もいることを知ってほしい

「クィアママ」という言葉を使う理由のひとつに、「性別を限定しない・したくない親」がいるということ。

まどぅー

私も性別を限定されたくない親のひとり。

ふたりママ」と聞くと、どうしても伝統的な母親や女性同士の親を思い浮かべてしまう方も多い気がします。

女性であり、なおかつノンバイナリーも自認している双子の母親でもある私にとって、「クィアママ」という言葉は、自分にぴったり。

クィア親という言葉もあるよ

クィアママ・クィアパパ以外にも、「クィア親」という言い方もあります。

ママやパパと呼ばれたくない・限定されたくない当事者の親が使います。

この「クィア親」っていう言い方は、レズビアンやゲイの親だけじゃなくて、

トランスジェンダーやノンバイナリーなどの親も含めて、親としての役割を担うすべてのLGBTQ+の人たちを表せる言葉になっています。

まどぅー

性別や性的指向に関わらず、親としての役割を担う人たちを指す言葉があるのはいいな。

「クィアファミリー」という言葉もあります。家族の中にクィアなメンバーが含まれている家庭を指していて、多様な家族のあり方を表現する言葉です。

日本では「ふたりママ」、カナダでは「クィアママ」を使っている

まだクィアという言葉が浸透していない日本で「クィアママ」と使うのには個人的にハードルが高いんですよね。

なので、初対面で会う人にはやはり「ふたりママ」という言葉を使う自分がいます。

そのほうがわかりやすいし、「ふたりママ」という言葉自体もまだ知らない人もいるかもしれないので。

ふたりママ」という言葉もこれからも使うけど、

ノンバイナリーの当事者の親としては、「クィアママ」という言葉のほうがより自分に合っていると感じているのも事実。

並行して使っていきたい言葉です。

「クィアママ」としての生活は、自分らしさを大切にしながら家族を愛で支えることだと思っています。

毎日を楽しんで過ごすことで、多様な家族の形がもっと受け入れられる社会が作られると信じています。

性別を限定されたくない親も使える言葉、「クィアママ・クィアパパ」そして「クィア親」が当事者間で日本でも広まるといいな。

まどぅー

以上、カナダ在住のまどぅー(➠プロフィールはこちら)でした。

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