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保育士・教師が知るべきLGBTQ+知識は?教育現場ですぐに実践できること

まどぅー
こんにちは、まどぅー(➠プロフィールはこちら)です。

日本では、同性婚が法制化されていないことやLGBTQ+教育が十分に行われていない現状があります。

そうした実態はマイクロアグレッションアウティングを容易に引き起こしてしまいます。

LGBTQ+教育がなぜ学校で必要なのか、そして教師はどのようなことを実践したらいいのか、具体的にまとめてみました。

 

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LGBTQ+について知らない教師がいることへの不安

LGBTQ+当事者は11人に1人の割合で存在することが調査でわかっています。

しかしながら、存在しない者として扱われることが多いのが現状です。

日本の大学の教育学部では「セクシュアリティと人権」という科目がありますが、残念ながら履修の有無は学生次第になっています。

保育の専門学校などでも多様な性について学ぶことはほとんどないと聞きました。

LGBTQ+の正しい知識がないまま教育現場に出ていく先生たちがいるということです。

<下につづく>


LGBTQ+教育の必要性について

多様な性やLGBTQ+について教育現場で伝えたいと言うと、「うちの学校にLGBTQ+当事者はいない」や「時期尚早」という声があります。

まどぅー
「周りにいない」のではなく、カミングアウトできないだけであることが多いのですが。

LGBTQ+当事者の自殺率はそうでない人より6倍高いという調査結果が出ています。(京都大の調査結果より)

2015年に一橋大学の学生さんが、同級生にゲイであることをアウティングされ自死してしまった悲しい事件があります。(一橋大学アウティング事件)

また、日常的に発せられるマイクロアグレッションは数え切れないほどあるので、LGBTQ+当事者の心をズタズタにしています。

小学校入学前から性別違和を抱える子も中にはいます。

そして、LGBTQ+当事者は子どもや生徒だけを想像されがちですが、大人にも保護者の中にもいます。

我が家のように同性同士で子育てをしている家族は日本にも既にいるし、

トランスジェンダーの保護者の可能性もあります。

上記のようなことから、安心して学校生活を送れるようにするためにも、教師はLGBTQ+について正しい知識が必要だと考えています。

「早くからLGBTQ+を教えてしまったら我が子がゲイになるのでは?」などという意見がありますが、そう考えることこそが差別だと気づいてほしいです。

昔に比べてカミングアウトする人が増えたとは思いますが、LGBTQ+当事者は昔から一定数いて、増えたり広がったりするわけではないのです。

教育現場ですぐに実践できること

具体的に保育園や幼稚園、学校でどのような声かけをしたらいいのか、どのようなことに気をつけたらいいのか、まとめてみました。

まどぅー
命を守るためにも、ぜひ教育現場で実践してほしい。

LGBTQ+の言葉の意味をきちんと理解する

LGBは性的指向、Tは性自認の話になります。

性的指向、性自認、性表現の意味をきちんと理解することは大事ですね。

またLGBTのスペルの中には含まれていないQ+の中には、アセクシャルやパンセクシャル、ノンバイナリーやXジェンダーなど様々あります。

現在(2021年)、このブログ内ではLGBTQ+という書き方で統一しています。
まどぅー
合わせてSOGIという言葉も知っておきたいですね。

性別分けを見直す

学校ではなにかと性別で分けられますよね。

体育の授業やグループワーク、歌うパートが男女別だったり、上履きの色が男女で違ったり…。

性別で分ける必要性を感じない場面は山ほどあります。

トランスジェンダー(FtM)当事者の遠藤まめたさんの著書「オレは絶対にワタシじゃない」では、

「小学校の作文では、どうしてもわたし・・・と書きたくなかった」と書かれてありました。

作文は自分の考えや感性を書くものなので、個人の書き方を尊重することの方が大事ですよね。

また、子どもや生徒を「女子・男子」と性別でひと括りに呼ばず、名前で呼ぶことを心がけたいものです。

性別役割を押し付けない

わたし自身、親として先生として、社会から勝手につくられた「女の子はこうあるべき」「男の子はこうあるべき」という固定観念を押し付けない声かけを心がけています。

男女別の傾向が仮にあるとしても、ひとりひとりが違って当たり前であり、

個性を尊重することが大事だと考えているからです。

まどぅー
それから子たちには「女のくせに」「男のくせに」と偏った考えで性差別をしてほしくないんですよね。

「男子たち〜!机運んで!」と何気なく言ってしまいそうですが、「力のある人〜!手伝って!」に変えることはできるはず。

性別役割を押し付けていないか、改めて考えたいですね。

くん付け・ちゃん付けの呼び方を見直す

幼稚園や学校では、男の子であればくん付けされ、女の子であればちゃん付けにされることがあります。

わたしが住んでいるカナダでは、自己紹介で自分の代名詞(she/he/they)を伝える習慣が増えました。

まどぅー
「自分の代名詞は自分で決める」ものなんですね。
残念ながらカナダにある日本語学校では自動的にくん付け・ちゃん付けにされてしまっていますが、うちの子どもたちは性自認がわかるまでは「呼び捨て」にしてもらっています。

一部の日本の学校では「さん」で統一しているところもあるようですね。

大人や先生が勝手に決めるのではなく、

どのような敬称で呼ばれたいか、子ども自身が自分で選択できる機会が増えたらいいなと思います。

言葉遣いを見直す

「女々しい、男らしくない、男みたい、女みたい、男なのに声が高い、女なのにおしとやかじゃない」

など、挙げたらキリがありませんが、上記のような性差別を含む表現は保育士や教師が言うのは避けてもらいたいですね…。

まどぅー
個人的に「女子力が高い・低い」という言葉も使わないです。

「女子力が高い」は褒め言葉で使われることが多い印象ですが、

社会から押し付けられる「女とはこうあるべき」という圧力が詰まっている気がするんですよ…。

普段、何気なく使っている言葉を見直すことも教育現場では大事だなと感じます。

マイクロアグレッションについて知る

マイクロアグレッションとは、悪意のない小さな差別的な言動のことをいいます。

教育現場でよくあるマイクロアグレッションの例を紹介します。

  • 生徒の性別によって態度を変える
  • 性別に偏見を持った発言をする
  • 生徒の性別を決めつける
  • 異性愛前提の会話をする
  • 好きな子について追求する など
まどぅー
他にもたくさんありますが。。

マイクロアグレッションについてはこちらの記事に詳しく書いています▼

教材や絵本、手遊び歌を見直す

わたしが住んでいるカナダでは、保育士や教師になる資格を取る際に「多様性を学ぶセクション」があります。

そこには「子どもたちに多様な性を教える」「様々な家族形態を教える」と明記されており、

特に小さなお子さんには絵本や人形劇などを使って伝えることも推奨されています。

同性婚が法制化されているカナダと、同性婚が法制化されていない日本の違いなのかなとも思いますが、

日本語の絵本や手遊び歌の歌詞の中には「お母さん・お父さん」が当たり前に出てくるものばかり

多様な家族が出てくる絵本を取り入れたり、時に手遊び歌の歌詞をアレンジすることも教育者として視野にいれていきたいものですね!

特定の人種が書かれた教材だけを使うことは人種におけるマイクロアグレッッションに該当しますが、

特定のセクシュアリティだけが例として教材に掲載されているのもマイクロアグレッッションに該当します。

使っている教材の中に差別的表現はないか?偏った視点のものばかりになっていないか?見直す必要があります。

2015年4月、文部科学省がLGBTQ+の子どもへ配慮を求める通知を全国の小中高校などへ提出しました。2020年度から小学校の教科書の一部に多様な性について記載されたり、少しづつ変化もあります。

異性夫婦を前提とした発言をやめる

「保護者記載」ではなく「父母記載」になっている入学申込書や学校のお便りを今でもよく見かけます。

まどぅー
保育園では「パパ・ママにお手紙渡してね〜」と声かけされることも。

異性の両親がいることが前提とされた会話はよくありますね。

我が家はふたりママとして子育てしているのですが、お父さんがいることを前提に話されることは多々あります。

シングル親や祖父母と暮らす子どもなど、家族形態は様々なので、LGBTQファミリーに限ったことではないのですが、

上記の例はLGBTQファミリーが受けやすいマイクロアグレッションです。

トイレや更衣室を見直す

性自認に沿わないトイレの利用は毎日の生活に苦痛を伴うことも。

男女別のトイレや更衣室しかない場合は見直す必要があります。

制服を選択制にする

性別に関係なく制服を選べるように「制服選択制」がだんだん広まってきました。

トランスジェンダー当事者だけでなく、防寒対策のためや性表現が自由にできる点がいいですね。

まどぅー
10代の頃、制服のスカート嫌だったな…。
子どもの権利条約28条では子どもの尊厳を守らなければならないとあり、憲法13条では自己決定権を認めているので、義務教育で制服を強制することは憲法違反です。

多様な本や絵本を図書室に置く&読む

まどぅー
多様な本や絵本を図書室や保健室に置くのもグッド!

教育者にオススメの本や絵本を順不同で紹介します。

先生と親のための LGBTガイド

この本はLGBTQ+当事者の子どもたちが学校でどのような困難に直面しているのか、ということが書かれています。

基本的な言葉の解説からとてもわかりやすいアドバイスが書いてあるので、実践的。

ぜひ先生や保護者の方に読んでほしい本です。

これからの男の子たちへ

「女の子だから~」「男の子だから~」という声かけをついしがちな先生や保護者の方にオススメしたい本です。

日本社会では女性差別がまだまだ根強く、なぜそんな社会なのか?ということがわかる1冊でもありました。

差別はたいてい悪意のない人がする

差別をなくすためにはまず知ること。そう思って購入した本です。

文中に出てくる、

「侮辱した者はいないのに
侮辱された者だけ存在するのだとすれば、
侮辱と受け取った者が我慢するか、
考え方を変えなければならないのだろうか?」

この一文にハッとさせられました。

いろいろいろんなかぞくのほん

この絵本は多様な家族構成だけが描かれているわけではなく、セクションごとに分かれて「家族のちがい」が描かれています。

いろいろな家族がいろいろな暮らしをしていることをわかりやすく伝えられます。

まどぅー
3歳から小学生頃の子どもたちにぜひ読んでほしい!

詳しいレビューはこちらの記事から▼

せかいでさいしょにズボンをはいた女の子

タイトル通り、世界で最初にズボンをはいた女の子の物語です。

主人公メアリーが生まれた1832年当時は、女性がスカートを履くことが当たり前の時代だったんですね。

その時代に初めてズボンを身につけたメアリー。

実際にあったお話がもとになっています。

詳しいレビューはこちらから▼

女の子だから男の子だからをなくす本

わたし自身、子どものころ「女の子なんだから〜」と言われることに非常に嫌な思いをしたことがあります。

こんな絵本が子どもの頃にあったらな〜と読みながら思いました。

大人に取っても読み応えがある一冊です。

こどもジェンダー

幼児や小学生のあるあるな疑問やエピソードが質問形式に書かれています。

内容が盛りだくさんなので小学生向きかなぁと。

子どもの頃から、社会から求められる「らしさ」や「役割」について考えるキッカケになります。

まどぅー
おうちにも学校にも置いておきたい1冊。

保育士・教師が知るべきLGBTQ+知識まとめ

この記事では「保育士・教師が知るべきLGBTQ+知識は?教育現場ですぐに実践できること」をまとめました。

LGBTQ+の約7割が「いじめられたことがある」と回答した調査があります。(認定NPO法人ReBitより)

差別やいじめが目の前で起きた時に対応できるように、正しい知識を身につけておきたいです。

以上、まどぅー(➠プロフィールはこちら)でした。

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