カナダでダンススタジオをオープンしてから1年半が経過し、今では30人ほどの子どもたちが通ってきてくれています。
子どもたちに、「なんで踊りたいと思うの?」と質問してみたんです。
楽しいから?好きだから?友達がいるから?
子どもたちはどんな想いを持ってスタジオに来てくれているのかな、と気になったので尋ねてみたら、予想以上に内容が深かったんですよ〜!
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子どもたちはなぜ踊るのか?
子どもたちも「なぜ自分が踊るのか?」なんて、聞かれないかぎり深く考えないですよね。
たとえ「好きだから踊る」っていうシンプルな答えでも、自分に問いかけて答えを見つける時間が大事なんじゃないかなと。
大人に比べたら語彙力は圧倒的に少ない子どもたちですが、予想以上に内容が深かったのでビックリしました。
①踊ることで「自分自身」になれるから
It becomes clear who I am.(自分が誰なのか明確になる)
Dance makes me feel free and I feel like myself.(自由な気持ちになるし、自分自身だと感じる)
When I dance, I can be me.(自分になれる)
一番ビックリした回答が、「自分自身になれるから」と答えた子どもが数人いたことです。
言い方は違えど、同じニュアンス。しかもみんな6〜8歳です。
自分自身が何者か知っていないとこの言葉って出てこないと思うんですよね。
本当の自分を探すために踊ることもあれば、この子たちのように本当の自分になるために踊ることもある。
②学ぶことが好きだから
I like dancing because I like learning steps step by step.(少しづつ学んでいくのが好き)
I want to learn new steps.(新しいステップを学ぶのが好き)
難しいステップを学ぶのって思った以上に大変なんですよ・・。根気強く練習しないとできるようにならないし、できる前に楽しさを見い出せなくてやめちゃう人も多い。
③踊ることは当たり前だから
It’s natural for me to dance.(踊ることは自然だから)
こちらも圧倒させる回答だなと思いました。本来、踊りというのは湧き出るもので、誰かに踊らされるものではないですよね。
この子にとっては「踊りたい」という感情がくる以前に、自然に体がリズムにのっています。
頭で考えているうちは本当は踊っていないのかも。
④幸せになるから
When I dance, I feel happy and never feel sad.(踊っている時は幸せだし、悲しいと感じることがない)
スェーデンの研究者はダンスを習っている人は幸福感が高いことを発表しています。
不安障がいを持つ子ども112人に対してエクササイズ、ダンス、数学、音楽という4つのレッスンをセラピーとして実施したんです。
結果的にダンスレッスンを受けた子どもたちは、不安が大幅に軽減したと答えたそう。
わたしが踊る意味
子どもたちに「なんで踊るの?」と質問をしてみたのには理由があります。
わたし自身、ダンスが好きなはずなのに「踊っていることが苦しい」と思う時期があったんですよね。
そんな時に目に入ったのがアフリカで幸せそうに踊る人々の写真。世界一周クルーズピースボートのパンフレットでした。
裸足で踊る彼らは生き生きしていて、ハッキリ言って羨ましく思えたんですよ。自分とは全然違うなって。
ダンスの発祥地と呼ばれるアフリカ・南米に訪れることを決め、約20ヶ国を踊りながら旅をしました。
旅の様子は別記事に詳しく書いています▼
旅を終えて、ようやく自分自身が踊る理由を明確にできたんです。
その時に作った映像はこちら↓
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子どもたちから学ぶことがあった
「なんで踊るの?」と子どもに質問をしてみると、「自分自身になれるから」「踊ることは自然なことだから」など、意外にもハッとさせられる答えが返ってきました。
ダンスを純粋に楽しめなくなってしまった時は一度立ち止まって「自分はなぜ踊りたいのか?」と振り返ってみてほしいです。
自分自身でさえも知らなかった感情に出会えるから。
以上、まどぅー(@madocanada)でした。