クラウドファンディングを通して翻訳出版された絵本「ぼくらのサブウェイ・ベイビー」が自宅に届きました〜!
ゲイカップルが地下鉄で赤ちゃんを見つけて、3人家族になるまでのお話です。
素敵な絵本だったので紹介します!!
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絵本『ぼくらのサブウェイ・ベイビー』とは?
絵本のタイトル | ぼくらのサブウェイ・ベイビー |
---|---|
出版社 | サウザンブックス社 |
ページ数 | 36ページ |
著者・イラスト | ピーター・マキューリオ |
イラスト | レオ・エスピノーサ |
翻訳 | 北丸雄二 |
サイズ | 大型本(29.7x21x2 cm) |
絵本『ぼくらのサブウェイ・ベイビー』の内容・あらすじ
ニューヨークの地下鉄でおきた奇跡の実話
たくさんの偶然を積み重ねて
僕たちのもとに赤ちゃんがやってきた!これは、ニューヨーク市の地下鉄で自分の家族を見つけたある赤ちゃんのおはなし。
8月のよるのこと。
その赤ちゃんとの出会いは、ダニーと、パートナーのピートの人生を大きく変えました。まるで奇跡のような
本当の出来事です。アマゾンより引用
地下鉄で赤ちゃんを見つけ、ゲイカップルが養子として引き取り、3人が家族になるまでの実話をもとに描かれた絵本です。
物語は優しく、とても感動的で、読んでいてウルウルしてしまうほどでした。
絵本『ぼくらのサブウェイ・ベイビー』の感想・読みどころ
<下につづく>
①家族の始まり方について学べる
ダニーが地下鉄で赤ちゃんを見つけ、パートナーのピートと赤ちゃんの父親になることを決め、そして3人家族になる。
あの時に赤ちゃんを発見した瞬間から、この家族の物語は始まっているんですよね。
家族の始まり方って本当にいろいろあるんだなと絵本を読みながら思いました。
②判事さんの言葉がグッとくる
法廷でクーパー判事は「赤ちゃんは愛してくれる人のもとにいるべきだと思うけど、どう思う?」とダニーに聞き、
「もちろん養子として引き取りたいけど、パパがふたりの家庭は簡単じゃないのでは?」と伝えるシーンがあります。
判事さんは、
愛があれば、なんでもできる!(Where there is love, anything is possible!)
と伝えたのです。
異性カップルと平等な権利があるってこういうことなんだな、とも思いました。
③赤ちゃんを迎える準備シーンにほっこり
この絵本のイラストも可愛くて好きなのですが、
赤ちゃんを迎えるためにふたりのパパが準備しているシーンが気に入っています。
④北丸雄二さんの言葉もステキ!
日本では(2022年現在)、結婚の平等が侵害されているために法的に家族になりたくてもなれない人たちがたくさんいます。
血の繋がりや性別で、他人から「家族がどうかを判断される」のって本当に悲しいです。
あとがきには北丸雄二さんのこんな言葉が書かれていました。
家族とは、家族であろうとする、あるいは家族になろうとする意志のことなのです。
この物語は家族についても考えるキッカケになる絵本です。
⑤実話だから「多様な家族がいること」を伝えやすい
わたしは、子どもたちには幼い頃から「多様な家族がいることを伝えたい」と常日頃から思っています。
この絵本が実話だからこそ、以下のことが子どもたちに伝えやすくなっているなと思いました。
- 家族の始まりはいろいろあること
- ふたりのお父さんの家族がいること
- この絵本の家族3人は空想でなく実在すること
今、あの時の赤ちゃんだったケビンは大きくなっているんですよ〜。
日本では、同性カップルに育てられるなんて「子どもがかわいそう」「子どもがいじめられる」という発言をよく聞きますが、
親が異性同士であるか、同性同士であるかなんて関係ない。
この家族の笑顔を見ると、家族になるのは運命だったんだな〜と確信させられます。
絵本『ぼくらのサブウェイ・ベイビー』まとめ
この絵本は、ダニーとピーターのケヴィン(地下鉄で見つけられた赤ちゃん)への愛を美しく伝える感動的な実話絵本でした。
実在するこの3人家族が「アメリカのニューヨークにいるんだなぁ」と考えるだけで、ほっこりした気持ちになれます。
以上、まどぅー(➠プロフィールはこちら)でした。
多様な家族がいることを伝える乳幼児向けの絵本「かぞくです」も是非チェックしてみてくださいね▼