「同性婚をした」と伝えると、「どっちが妻でどっちが夫なの?」と聞かれることがあります。
この記事では、「同性カップルはどっちが女役でどっちが男役なの?妻役・夫役ってあるの?」
という質問に当事者が答えます。
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同性同士のカップルに「男役・女役」はない
わたしは2016年に同性婚が法制化されたカナダで、パートナーと結婚をしました。
「同性同士で結婚をする」と周りに伝えた時、こんな質問をされたことがあります。
同性同士のカップルはどちらも同性。役を演じているわけではないんです。
女性同士のカップルの場合は、女性として女性が恋愛対象の人のことをいいます。
彼氏役・彼女役なんてものは存在せず、お互いが「彼女」です。
同じく、男性同士のカップルの場合も、男性として男性が恋愛対象の人のことをいい、どちらも「彼氏」になります。
どういうことか、多くの人は「どちらかが男役でどちらかが女役なんだ」と思い込んでいるんですよね。
ちなみに、わたしたちはふたりともウェディングドレスを着ましたが、
「何を着るか?」は性的指向・性自認に限らずその人自身によります。
性自認(ジェンダー・アイデンティティ)と性表現(ジェンダー・エクスプレッション)は必ずしも一致するわけではないからです。
それと同じで妻役・夫役も別にない
それと同じで妻役・夫役も存在しません。
どちらかが妻、どちらかが夫を演じているわけじゃないし、演じる必要もないので。
<下に続く>
同性カップルの家事育児・仕事の担当はどんな割合なの?
我が家の家事育児・仕事の分担はほぼ半々です。
共働きだし、双子育児だし、お互いに得意なことも苦手なことも違うので。
(どちらかの仕事が多忙な時はその割合も変動しますが)
「得意なことは得意な方がやる。ふたりが苦手なことは力を合わせてやる。」をモットーに生活しています。
他の同性カップルの家事育児・仕事の分担は性別に限らず各家庭によります。
どの家庭も同じだったらむしろ怖いので、違うのが当たり前な気がしますが(笑)
異性カップルだとしても、「家事育児は女性の役目・仕事をするのが男性の役目」という考えももう時代に合っていないと思いますね。
我が家は両方が妻であり、両方が母親です
ということで、よく聞かれる質問ですが、わたしたちは両方が女性であり、妻であり、母親です。
「恋愛は男と女がするもの」という考えこそが偏見
中にはがっつり役割が決まってる同性カップルも稀にいるのかもしれないけど、
あえて「同性同士のカップルを男役·女役に振り当てる必要はない」ということです。
それに現代では、出生時に割り当てられた医学的な性別はあっても、
性別の選択肢は60種類以上あると言われているんですよ!!
女性であるか男性であるか二者択一ではなく、人の数だけ性があるわけです。
男役・女役に当てはめたいのは「恋愛は男と女がするもの」と考えているからでは?と思いました。
ジェンダーにとらわれずに生きやすい人がもっと増えたらいいな〜。
以上、まどぅー(➠プロフィールはこちら)でした。