生徒に日常的に「チビ」「デブ」などの暴言を吐いて、さらに「それのどこがいけないの?」とかましてる先生がいるそうです。
身体的なことを言われて傷ついた生徒って、本当にたくさんいるんですよね。
そういう人が先生やっているのが疑問でしかありません…。
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教師が生徒に暴言を吐いた事例
こんなニュースを見ました。
教諭は2015年から今年にかけ、生徒に日常的に「チビ」「デブ」などの暴言を吐いていたほか、生徒を蹴ったり、耳を引っ張ったりした。トイレの個室にいた生徒にホースで水をかけたこともあった。教諭は暴行の疑いで今月3日に書類送検されている。朝日新聞より抜粋
自分ではどうしようもない身体的特徴のことを言われるなんて、本当にありえないですね…。
言葉の暴力って、ときに身体的暴力よりも子どもの心に傷を残すことがあります。
「チビ」「デブ」なんて悪口の他ならないし、そんな暴言を浴びせられたら、子どもたちは自分の存在を否定されたと受け取るでしょうね。
裁判では「太っている子にデブと言うことのどこがおかしいのか?」と発言しているそう。
身体的コンプレックスは誰にでもある
わたしには身体的コンプレックスがあります。
耳が立ち耳であることです。
生まれつき耳が正面に向いていること。
髪型をポニーテールにしようもんなら、耳が大きく見えバランスが悪い。
立ち耳が目立たないよう髪をおろして隠しても、髪から耳がはみ出てしまう。
きちんと聴こえるので日常生活で困ることはないんだけど、耳が大きいと笑われたり、イジられたりすることは人生で何度も繰り返されました。
先生から「お前の耳デカイな」と言われた時のこと
中学三年生の頃、廊下を歩いているときに、音楽の先生からすれ違いざまにこう言われました。
お前の耳デカイな〜。しかも片耳だけ。
立ち耳が目立たないよう髪をおろして隠していたんだけど、寝癖で髪の毛の隙間から大きな片耳が見えていたのです。
恥ずかしかったし、ムカついた
自分ではどうしようもできない容姿のことを言われて恥ずかしかった。15歳のわたしは単純にムカついた。
コンプレックスである耳のことを言われて、なんて返事すればいいのかもわからなかった。なので、何も言いませんでした。
<下に続く>
音楽の成績を5から2に落とされた
その出来事がキッカケとなり、急激にわたしへの態度が変わりました。
音楽の先生からしたら「無視するなんて、生意気なヤツ」とでも思ったんでしょうね。
- リコーダーのテストを受けさせてもらえない
- 授業中に無視される
- 歌ったのに「歌ってない」と難癖つけられる
- 成績を5から2に落とされる
- 「耳デカちゃん」とあだ名をつけられる
自由な校風がある進学校をめざしていたので、授業も真面目に受けていたし、テストでは常に90点以上とっていました。
それにも関わらず、それまでずーっと5だった音楽の成績がいきなり2に落とされたんですよ。
やるせなかった。情けなかった。悔しかった。
なんで自分がこんなめにあわなきゃいけないんだろうと思った。
先生から「お前、毛深いな」と言われたこともあった
あ、書いていて思い出したんですが、別の先生から「お前、毛深いな」と言われたこともありましたね。
そういうことを平気で子どもに言う先生ってなんなの?って感じです。傷つきました。
小中学生でムダ毛処理している女子は約7割にもなると結果が出ています。
でもよく考えると、「女の子は綺麗であるべき」って社会から押し付けられているんですよね〜。
事実、脱毛の広告からは性差別的なメッセージを受け取れることがあるし。
脱毛することが悪いとは思わないけど、「ムダ毛がある=女性として失格」と称して脱毛のビジネスにまんまとハマっているし、
「美しさを履き違えている」と最近は思います。
誰にも相談できなかった理由
「耳が大きい」と言われたことは、恥ずかしくて誰にも相談できなかったんですよ。
「耳が大きいのがコンプレックスなんだよね〜」と今でこそ言えるようになりましたが、それもつい最近のこと。
大人になってからなんです。
自分の身体的コンプレックスを言葉にすること自体が当時は無理でした。
もし、それを言ってしまったら「他人の視線が耳にいく」とわかっていたんでしょうね。
今でも髪の毛はおろしたままだし、ポニーテールにすることはありません。
そのせいで「なんでいつも同じ髪型なの?」と言われることもありますが。
わたしのように「誰にも相談できない」と思う生徒がいるのは容易に想像できます。
容姿のことをいうのは人権侵害
言葉の暴力以外にも、実際に体罰という名の暴力を受けることが何度もあり、
朝、目覚めると、学校に行きたくないと強く思いました。
小学校5年生から2年間不登校で、ようやく中学に行けるまでになったのに、また行かないという選択をしていいのか?
学校に行かなかったら自分の人生はどうなってしまうんだろう?
「耳が大きい」と先生から言われたことは忘れよう。そう思って当時はどうにか乗り切りました。
自分自身でも嫌だなと思っている部分を他人から言われたり、自分ではどうしようもできない容姿のことを笑われたり否定されたりするのは、誰だって嫌なはず。
傷つけるつもりがなくても、生徒の身体的特徴や生まれもった特徴をわざわざ言う必要はないですよね。
- デブ・ガリ
- チビ・でか
- メガネ
- 目が細い
- おかま・オネエ・ホモ(差別用語)
- ハゲ・天パなど髪の毛に関すること
- 肌の色に関すること
- バカ・のろま・クズ
- 役立たず・恥さらし など
上記のような言葉は使うべきではありませんよね。
子どもは、大人が思う以上に敏感です。反抗期だろうと思春期だろうと。
また、家庭環境や子どもの性格によって、同じ言葉でも受け止め方が全然ちがいます。
同じ言葉を言われても全く傷つかない子もいれば、その後の人格形成に大きく影響することだってある。
無意識に人を傷つけることをマイクロアグレッションといいますが、その概念を理解しておくことは大事です。
子どもを小ばかにしたり、コントロールしたり、恥ずかしい思いをさせるのではなく、良いところを見つけたり、「ありがとう」と言える大人でありたい。
以上、まどぅー(@madocanada)でした。