2023年7月に刊行された「子ども白書2023」に、わたしのコラムが掲載されました!
当事者や専門家など様々な立場の方があらゆる視点で執筆しているので読みごたえしかない良書です。
ふたりママとして日々感じていることや、絵本「かぞくです」出版への想いを寄稿させていただいたので紹介します。
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「子ども白書」とは?
「子ども白書」は民間団体である日本子どもを守る会によって刊行されている書籍・刊行物です。
子どもに関わる最新の社会問題を子どもの権利の視点から情報が紹介されています。
子どもたちが安心して暮らせる社会の実現をめざし、刊行を続けているのですね。
<下につづく>
「子ども白書2023」の基本情報
「子ども白書2023」の情報を表にまとめました。
書籍タイトル | 子ども白書2023 |
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出版日 | 2023年7月19日 |
出版社 | かもがわ出版 |
ページ数 | 192ページ |
著者 | 日本子どもを守る会 |
販売 | アマゾン在庫あり |
可愛らしい表紙ですが、中身はガッツリと書かれているので、まさに「良白書」です。
わたし自身、子育てをしている親として、ふたりママとして、保育に携わる者として、欠かせない1冊となりました。
最新のテーマも検討・追記しているので毎年読んでいるリピーターの方も多いですよ。
「子ども白書2023」の読みどころ
「子ども白書2023」の読みどころをまとめてみました。
幅広いテーマを網羅している
下記は「子ども白書2023」の目次写真の一部です。
幅広いテーマを網羅しながらも、ひとつひとつのテーマにじっくりと向き合えるような内容になっているんですよ。
わたしはLGBTQ+当事者(クィア・パンセクシャル・ノンバイナリー)なので、
ジェンダー・セクシュアリティの分野については深く考えたり、積極的に情報を集めをするのですが、
そのほかのテーマはどうしても情報を疎く捉えがち。
健康、福祉、保育、教育、司法、文化などのテーマもあり、子どもの権利保障の視点を抜かさずに多角的な切り口でアプローチされているんです。
この1冊を読み切るのに時間はかかりますが、どこから読んでもOKな構成になっているので、
さまざまな方が執筆している
子ども白書は、当事者・市民・行政・専門家・教育者などさまざまな方が執筆しています。
子ども白書2023では、「これからの男の子たちへ」の著書である弁護士の太田啓子さんや、ライターの松岡宗嗣さん、一般社団法人にじーずのスタッフであるやひろさんも寄稿されていました。
子どものためにおとなができることのヒントがたくさん詰まった刊行物でもあるなと思いました。
子どもたちが直面している社会問題がわかる
子どもたちが直面している社会問題を総合的に把握できるのが「子ども白書」です。
「子ども白書2023」では、宗教2世の子どもの権利侵害や給食費無償化、ヤングケアラーなど最前線のテーマも扱っています。
すべての子どもたちが安心して幸せに生きるために今の日本社会に何が足りないのか?何が必要なのか?
この問いに対して、子どもたちの生きづらさを分析・考察しながら、わたしたち大人は答えを模索し続けていかなければいけないなと改めて思い直しました。
わたしのコラムが寄稿された箇所
わたしのコラムが寄稿されたのは101ページ。
タイトルは「家族の多様性を描く絵本「かぞくです」』。
- LGBTQ+の親のもとで暮らす子どもたち
- ふたりのママがいる子どもたちの親として
- 絵本「かぞくです」に込めた思い
わたしはふたりママとして同性パートナーと子育てをしていますが、わたしたちの子どもたちは周囲から「お父さんがいること」を想像されます。
ステレオタイプの家族像のみが各メディアで表現され、政府がこだわる伝統的家族像の理想を語られるたびに、わたしたち家族はまるで社会に存在していないかのように扱われるんですよね…。
日本にもLGBTQ+ファミリーやクィアファミリーが実際に存在しているのにも関わらず、「同性同士のカップルが子どもを育てると、子どもがかわいそう」と言う人が散見されることもしばしばあります。
そして、そのたびに、わたしたちの子どもが「かわいそう」と決めつけられるのは、到底納得できるものではありません。
幸か不幸かは子ども自身が決めるもの。
この家族のもとに生まれてきてよかったと思ってもらえるように愛情を注ぎ、パートナーと共に精進していこうと思います。
「子ども白書2023」まとめ
今回、「子ども白書2023」にて、いち当事者の家族として家族の多様性について執筆できたことを嬉しく思っています。
コラム内では、わたしたち家族が日々直面するマイクロアグレッションや、家族の多様性を伝える絵本「かぞくです」を紹介しました。
また、岸田総理にお手紙を書こうプロジェクトから届けられた、LGBTQ+ファミリーに育つ子どもたちの声も紹介させていただきました。
子ども白書を実際に読んでみて、こんなにもたくさんの大人が子どもたちのことを本気で考えている事実に胸が熱くなりました。
いちマイノリティの家族として希望が持てる本でした。
また、家族の多様性を伝える乳幼児向け絵本「かぞくです」も合わせてチェックしてみてくださいね。
以上、まどぅー(➠プロフィールはこちら)でした。