多様な家族がいることを伝えたい!
その想いをキッカケに、家族の多様性を伝える絵本「かぞくです」を制作し、出版しました。
絵本「かぞくです」に登場する家族は実在しています。
この記事では、絵本に登場する6つの家族を紹介します♪
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絵本「かぞくです」に登場する6家族は実在しています!
絵本「かぞくです」には実在する6つの家族がモデルになっています。
なぜ実在する家族をモデルにしたのか?
絵本を通して子どもたちに伝えたいことは、たった1つでした。
家族の多様性を子どもたちに伝えること。
絵本を読んだときに、もし空想上のお話だったら
「海外のどこか遠い国のお話なんだな」
「自分の周りには実在しない物語上だけの話なんだな」と、
子どもたち自身もなかなか実感が湧きにくいのでは?と思いました。
そこで、実際に存在する家族を描くことが大事だと考えたんです。
「本当にいる家族なんだよ」「いろんな家族がいるんだね」という会話が生まれるキッカケになるかもしれないと。
空想上の中の話だけでなく、それぞれの家族を身近に感じてほしい。
どんな家族に対しても偏見や差別なく、当たり前に存在していると認識してもらうために。
絵本「かぞくです」では、実在する6つの家族それぞれの日常を描いているので、
「いろいろな家族が自分の周りにいるんだな」と実感してもらいやすくなっています。
<下につづく>
絵本「かぞくです」に登場する6家族の紹介
- まどぅー&キム ファミリー
- カズ&ジョン ファミリー
- シオリーヌ&つくし ファミリー
- 寺田ファミリー
- 小吹ファミリー
- 早川千晶&マゴソファミリー
①まどぅー&キム ファミリー
【プロフィール】
2016年にカナダで同性婚、2019年に双子が誕生。「ふたりママ」として子育て中。愛犬ウィニー。まどぅーは絵本「かぞくです」の作者のひとりであり、性差別やLGBTQ+、ジェンダーなどについてブログ「まどーぷ自由記」で発信中。絵本には「ふたりママ家族」として登場。
わたしは絵本「かぞくです」の作者ですが、絵本の中に出てくる6家族のうちの「ひと家族」としても出てきます。
ふたりママとして子育てをしていく中で、
「なんでどの絵本もお母さんとお父さんが揃って出てくる典型的な家族像しか描かれていないのだろう?」と
疑問を持つようになりました。
子どもたちが社会で受ける「無意識の刷り込み」をなくしたい。
そのためには幼い頃から多様な家族がいることを伝える必要があると思いました。
絵本「かぞくです」には、わたしたち家族が実際によく行く散歩コースが描かれています。
絵本を通して、わたしたち家族の日常を知ってもらうことで、「ふたりママ家族」を身近に感じていただけたら嬉しいです。
②カズ&ジョン ファミリー
【プロフィール】
2017年にネバダ州で同性婚、現在カリフォルニア在住。2021年生後3か月の赤ちゃんを里子に迎え、「ふたりパパ」として子育て中。
ふたりパパとして子育てをしているカズさん&ジョンさん。
初めてカズさんとお話をさせていただいた時は、まだお子さんはいらっしゃらず、里親、特別養子縁組希望の登録をしたところでした。
愛情あふれる投稿を見ていると、親の性別は子育てに本当に関係ないと心から確信しました。
絵本の中でに出てくる「ふたりのパパが赤ちゃんを抱っこしている姿」は、ほっこりあたたかい気持ちになれますよ。
カズさんとの対談は記事になっています▼
③シオリーヌ&つくし ファミリー
【プロフィール】
2020年日本で結婚、ジェンダー規範にとらわれず多様性の中の平等を大切にしているお二人。シオリーヌさんは性教育YouTuberとしてご活躍中。
シオリーヌさんとつくしさんファミリーは以前にYouTubeで、
「自分たちは結婚という道を選んだけど、本当は同性カップルができないという不平等の中したくなかった。早く対等にしてほしい。」
とおっしゃっていました。
他にも、おふたりがご結婚される前には、「どちらの名字にするか話し合った」とYoutubeでもお話されていました。
多様性の中の平等を考えてるおふたりなんだと、感銘を受けました。
絵本の中では、シオリーヌさんとつくしさんが海にいる姿が描かれています。
太陽は、「どんな家族も変わらずに1日を過ごしていること」を表現するために描かれました。
④寺田ファミリー
【プロフィール】
生まれつきの障がいで車椅子を使うユースケさんと、まゆみさん、たびくんの3人家族。3人で発信するYouTube「寺田家TV」」でご活躍中。
生まれつきの障害で車椅子を使うユースケさんと、まゆみさん、たびくんの3人家族がピクニックをする姿が絵本に描かれています。
足が不自由でも「自分にはできっこない」と決めつけず、どんどん挑戦しクリアしていく姿を息子に見せていきたい!と語るユースケさん。
多くの絵本では健常者ばかりがモデルになっていますが、障害を持った方は社会にたくさんいます。
いろんな家族がいることを絵本「かぞくです」を通して知っていただきたいです。
⑤小吹ファミリー
【プロフィール】
ゲイのシングルファーザーとして文貴さんを育てた文紀さん。現在はLGBTQ当事者のためのパートナー共済を提供するなど多方面にご活躍中。
シングルファーザーのふーみんさんは、お子さんが3歳の時に離婚しています。
「父子家庭を理由に、子どもに嫌な思いをさせたくない」
その思いからお子さんの学校行事には必ず出席し、「息子の同級生の人気者になろうと、頑張りました」と以前、イベントでおっしゃっていました。
ふーみんさんは現在、ゲイを自覚しています。
ゲイコミュニティの中では、子どもがいることで疎外感を味わい、学校内の保護者会では、「男性親ひとり」で参加し、子育てをしてきました。
(当時、周りにシングルファザーは誰ひとりいなかったそうです)
「ゲイ・シングルファザーとして子育てに奮闘したけど、決して自分ひとりの力ではなかった。やっぱり、たくさんの人に支えられて子どもが成人したんだと改めて思っています」
そう語る姿に真っ直ぐな思いを感じました。
多くの絵本では両親が揃っているものがほとんどですが、お父さんと子どもだけが出てくる絵本も少ないんですよね。
お父さんとだけ暮らしている家族についても、子どもたちに伝えていけたらいいなと思っています。
⑥早川千晶&マゴソファミリー
【プロフィール】
早川千晶さんは世界放浪の旅の末、ケニアに定住。ケニア在住歴32年。キベラスラムの仲間たちと作った学校「マゴソスクール」に集まる困窮児童や孤児たち。明日への希望を忘れずに大きな新しい家族として生きている。
早川千晶さんはアフリカのケニア在住35年です。
ナイロビ最大級のスラム・キベラにて以下を運営しています。
- 孤児や困窮児童のための学校「マゴソスクール」
- モンバサ近郊のミリティーニ村で「ジュンバ・ラ・ワトト」(子どもの家)
- 高校生・大学生のための奨学金グループ「マゴソOBOGクラブ」
- 障がい児の特別学級・裁縫作業所・貧困者の生活改善プロジェクトなど
わたしが千晶さんと出会ったのは2012年のピースボートの船の中。
家族や住まいを失い、過酷な環境で生きてきた子どもたちの話を実際に千晶さんから聞き、想いがこみあげてくるものがありました。
「家族を失った絶望の中でも懸命に生きていこうと支え合うスラムの仲間たち、これが私の家族です」とおっしゃっていました。
絵本の中で、早川千晶さんとマゴソファミリーが登場するページは、命あることへの感謝を歌い踊っているファミリーの姿です。
また、このページは、ジェンダーバイアスを取り除くために短い髪の毛の子どもがスカートを履き、長い髪の毛をまとめている子どもがズボンを履いている描写にしたのも特徴です。
絵本「かぞくです」に登場する6家族まとめ
この記事では絵本「かぞくです」に登場する6家族を紹介しました。
実在する家族が登場していることで、子どもたちに家族の多様性を伝えられる絵本になっています。
以上、絵本「かぞくです」の作者のまどぅー(➠プロフィールはこちら)でした。
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