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国際同性カップルは幸せになれる?私たちの結婚式を振り返る

↑カナダでの結婚式の時の写真(Photo by Kris)
まどぅ

カナダで国際同性婚をした、まどぅー(➠プロフィールはこちら)です。

前記事では私たちの家族へのカミングアウトの話を書いたのですが、 この記事では同性パートナーとの結婚式の様子を書いています。

 

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手作りの結婚式:友人たちと共に迎えた特別な日

私たちは晴れて2016年6月11日にカナダで結婚をしました!

↑カナダでの結婚式の時の写真(Photo by Kris)

この日は、平和を願う気持ちを込めて選びました。

東日本大震災があった3月11日とアメリカ同時多発テロがあった9月11日の間の日になります。

結婚式の準備プロセス

結婚式の準備は手作りで、デザイナーの友人が招待状を作成。

私たちも夜な夜な折り鶴などの装飾を手がけ、友人や家族の協力のもと、式当日を迎えました。

当日の椅子運びや会場のセットアップなども友人と家族が率先して引き受けてくれたんですよね。

美容師の友人もオーストラリアからはるばる駆けつけてくれました。

こんな日を迎えることができたなんて夢みたいでした。

本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

結婚式前夜はタレントショーを開催

結婚式前夜はタレントショーを開催しました。

様々な国の友人たちが祝福の歌を歌ってくれたんですよ。 このサプライズには感激しました。歌の力ってスゴイ。

村の子どもからの歌のプレゼントもありました。

みんなでラングエージエクスチェンジもしました。

わたしはマックルモアの「Same Love(セイムラブ)」という音楽で踊りました。

結婚式前夜に踊る曲として選んだ「Same Love」はヒップホップ界初の同性愛を肯定するラップを歌ったもの。

全米ヒットチャート1位になった音楽でもあります。

みんなが感動してくれたことは今でも震えるほど覚えています。

こんな友達に出会えてよかった。

130人に見守られ、誓い合う愛

130人の友人と家族に見守られながら、この日を迎えました。

リボンに書いた誓いの言葉をお互いに読み上げ、愛し労わり助け合うことを誓いました。

母と父からのスピーチ

披露宴では私の両親がスピーチでこんなことを言ってくれたんです。

母)ふたりの強い絆と愛があったからこそ、今日この日を迎えることができたのだと思います。今のままの自然体のふたりでいることこそが、日本を変え、世界を変えると信じています。

父)自由ということを社会全体で考えるとき、全てが平等でなければならない。そんな社会をめざしたとき、同性カップルも当然その中に含まれます。平等な未来をみんなで作っていけたらと思っています。

キムからサプライズ!両家フラッシュモブダンスに感動

披露宴が終盤に近づくと、急遽つくられた場所に座るように促され、ゆっくりとした音楽が流れ始めました。

まどぅ

すると、キムとキムのお父さんが踊りだしたんです!

カナダの結婚式では父娘がペアダンスを踊るという慣習があるんですね。

私は自分の父親と踊るなんて小っ恥ずかしくてできませんでした(笑)

しばらくキムとキムのお父さんが踊っているのを見守っていると、

突然、ノリの良い曲調に変わり、キムの家族が次々に踊りながら登場!

私のためにフラッシュモブを仕掛けてくれていたんですよー!

全く知らなかったので、完全なサプライズダンスでした。

ほんとうに感動で涙が堪えきれなかった…。

キムの家族とは言語や文化の壁、なかなか伝えられない想いがあったので。

私のことをどう思っているのか、私たちの関係を認めてくれているのか。

カミングアウトがそんなにスムーズにいったわけではなかったので、とても不安だったのです。

これでサプライズは終わりかと思いきや、横から私の家族も次々に踊り始めたんです。

まどぅ

忙しい中、私を驚かすために内緒でこっそりとダンスを練習してくれていたそう。

感動し嬉しさで胸がいっぱいになった。

こんな家族に恵まれて、もう「ありがとう」しかない。

家族でいてくれて、家族になってくれてありがとう。

幸せになるために結婚するんじゃない。

世界各国のたくさんの人に支えられ、祝福され、結婚式を迎えることができました。

みんなのおかげで。

結婚式をあげてよかった。

同性婚ができるカナダに住んでいても、新しい人に出会うたびにカミングアウトは続いていくんですよね。

「彼」や「旦那さん」と言われた時にはドキっとして戸惑う自分がまだいます。

その度にカミングアウトしたり、しなかったり、しています。

毎回、一人ひとりと向き合っていく勇気が私にはまだ足りないのかもしれません。

すべての人の考えをひとつにまとめることなんてできないけど、

LGBTQ+当事者であることで命を落としてしまう人がいる限り、少しでも多くの人にとって生きやすい社会になることを願っているんです。

だからブログで発信することを決めました。

思い返すと、結婚式を挙げるまでに辛いことや苦しいこともあった。

もちろん楽しいことも幸せなことも。

きっと、これからもそういう両方の感情のある人生が果てしなく続いていくんだろうなと思っています。

幸せになるために結婚したんじゃない。

幸せじゃない時も含めて、一緒に生きていくのが結婚なんだ。

結婚式は皆様のおかげで人生最高な日になりました。

本当に本当にありがとうございました。

最後に。

最愛の妻であるキムへ。

見つけてくれてありがとう。待たせてごめんね。

あなたに出逢えてよかった。

愛する人を愛せる世界に。

以上、まどぅー(➠プロフィールはこちら)でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

結婚して3年後に、私たちふうふは双子を授かりました。

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結婚式の映像はこちらから▼

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