多様な家族がいることを伝えたい!
その想いをキッカケに仲間と共に絵本「かぞくです」を出版しました。
この記事では、絵本「かぞくです」の読みどころ・こだわりポイントをまとめました〜♪
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絵本「かぞくです」のこだわりポイント
絵本「かぞくです」には、作者3人のたくさんのこだわりポイントがあります。
<下につづく>
①登場人物が実在している!
絵本「かぞくです」の最大の特徴は、実在する家族をモデルとして描いたことです。
絵本「かぞくです」に登場する「実際に存在している家族」の詳しいプロフィールは別記事で書いています。
ぜひ合わせて読んでみてくださいね▼
②テンポのいい繰り返し文を使っている
羽が舞い落ちる「はねがひらりひらり」やにじいろの鳥が飛ぶ「ぱたぱたぱた」は各場面の展開に必ず出てくる文です。
絵本「かぞくです」を英語に翻訳した「We are Family」も、
英語では「Flap flap flap」や「Flutter, flutter」とリズムを意識しました。
この繰り返される言葉は 子どもの心に残りやすく、心地よく響きます。
最後の場面では、「いろもいろいろ」「かぞくもいろいろ」と表現しています。
テンポのいい繰り返し文を使うことで、幼児期の言語の習得を意識しました。
③「お母さん・お父さん」や「ママ・パパ」の表記はない
絵本「かぞくです」の文中に「お母さん・お父さん」や「ママ・パパ」という表記は使用していません。
また、多くの絵本のあとがきによく書かれている「父母のみなさま」や「保護者」という言葉も使用していません。
④知育絵本になっている
にじいろの鳥は「おなかのうえ」や「かたのうえ」などの身体の部位に羽を落としていきます。
頭・お腹・てのひら・ひざ・肩・ほっぺの部位を覚えられます。
また、いろいろな家族がにじいろの鳥を探す場面では、さがし絵となっています。
「にじいろの鳥はどこ?」と探すのが楽しい!子どもたちの観察力と集中力もアップします。
<下につづく>
⑤太陽が昇り沈む描写があらわしていること
各ページの太陽が昇り沈む描写は、どんな家族も変わらずに1日を過ごしていることを意味しています。
ページをめくるごとに太陽の位置が変わっているところに注目です!
最後のページは、夕焼けに赤く染まるいろいろな家族が寄り添いあう。ほっこりとした締めくくりです。
⑥6色の羽は多様性をあらわすシンボル
6色の羽の色はLGBTQ+の尊厳と、社会運動のシンボルとして作られた旗「レインボーフラッグ」が元になっています。
- 赤: 生命
- 橙: 癒し
- 黄: 太陽
- 緑: 自然
- 青: 調和
- 紫: 精神
登場する6家族のページで、上記の意味を込めました。
⑦ピンク色の朝焼けがあらわしていること
レインボーフラッグはもともと、6色ではなく、8色だったそうです。
「性(セクシュアリティ)」を表しているピンク色が入っていたと知り、
にじいろの鳥が羽ばたく場面では、ピンク色の朝焼けになっています。
⑧ジェンダーバイアスを取り除く子どもの服
早川千晶&マゴソファミリーの登場場面ではたくさんの子どもたちが出てきます。
短い髪の毛の子どもがスカートを履き、長い髪の毛をまとめている子どもがズボンを履いている描写があります。
「女の子だから・男の子だから」の性別による偏見をなくしたいと考えたからです。
また、髪の毛が短い子が男の子、髪の毛の長い子が女の子とも限らず、性別は「Xジェンダーやノンバイナリー・中性かもしれない」と、
読む人によってさまざまな想像ができたら嬉しく思います。
他にも、カズ&ジョンファミリーの赤ちゃんが着ている服は、ピンクに花柄ではなく、青に花柄にしていますよ〜。
⑨にじいろの鳥の家族も多様なかたち
下記画像はにじいろの鳥の家族です。
黒い鳥=お父さん、白い鳥=お母さんと想像されてしまいがちですが、
もしかしたら逆かもしれないし、はたまた黒い鳥も白い鳥もお母さんで「ふたりママ家族」かもしれません。
黒い鳥と白い鳥もお父さんで「ふたりパパ家族」かもしれません。
黒い鳥と白い鳥の間に産まれたのが「にじいろの鳥」かもしれないですが、
もしかしたら「にじいろの鳥」は養子や里子かもしれません。
はたまた、3羽の鳥が偶然どこかで出会って、家族になったのかもしれません。
⑩表紙のこだわり
表紙の丸い鳥の巣は、地球をイメージしています。
登場するモデル家族たちのお家が周りに並んでいます。
どの家族も同じ地球に生きていること、離れていても繋がっていることを表現しました。
下記画像は、わたしが描いた絵コンテ(左)と絵を担当してくださったアキトさんの絵(右)です!
絵本「かぞくです」の読みどころ・こだわりポイントまとめ
この記事は絵本「かぞくです」のは読みどころ・こだわりポイントをまとめてみました。
細部にこだわって制作したので、絵本を読みながら色んな発見をしていただけたら嬉しいです!
以上、絵本「かぞくです」の作者のまどぅー(➠プロフィールはこちら)でした。
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