世界一周の船旅ピースボートは4人部屋(フレンドリーエコノミータイプ)が一番安くてお得です。
でも100日間もの期間を相部屋で過ごすのは不安ですよね‥。
共同生活をスムーズにするために「ルームマニフェスト」を作成することをオススメします。
「ルームマニフェスト」とは、それぞれが快適に過ごすための同意書です。
本記事では相部屋を快適に過ごすために話し合っておくべきことをまとめました。シェアハウスしている人やルームメイトがいる人にも読んでほしい記事です。
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「フレンドリーエコノミータイプ」が一番安くてお得
安くてお得な部屋プランは4人部屋の「フレンドリーエコノミータイプ」です。このプランに申し込むと、年代が同じ人と同部屋になります。
わたしは部屋メンバーの3人が同年代生まれでした。
船内で様々なイベントが開催されているので、寝るとき以外は部屋にいないことが多いんですよ。
帰って寝るだけの生活なら、「一番安い部屋で充分」という考えです。
・最も安いプラン
・同年代の友人ができる
・部屋であまり過ごさない人には最適のプラン
部屋にあまり帰らないとはいえ、他人同士が3ヶ月もの間スペースを共同で使いますよね。なので、必ず「ルームマニフェスト」を作ることをオススメします。
ルームマニフェストとは?
ルームマニフェストとは相部屋を快適に過ごすための同意書です。
自分たちで話し合って決めたいくつかのルールを紙に書いて、それぞれサインします。(日付も)
▼イメージはこんな感じですが、全て手書きでオッケー▼
ただ話し合うだけでなく、紙に書くことが大事なのです。
完成したルームマニフェストは部屋の壁に貼っておきましょう。
「言った言わない」のトラブル回避にもなります。
「同意書」というと堅苦しいですが、お互いが快適に過ごせるための「最低限の気遣い」を一緒に作ります。
「最低限の気遣い」は人によって違うので調整しておくといいですよ〜って話です。
ルーマニフェストはなぜ大事なの?
実際に4人の相部屋で3ヶ月生活して、2タイプがいるなと思いました。(多様でありながらも)
- ズバズバ言いたいことを言える人
- 言いにくくて我慢してしまう人
相部屋で過ごしにくい性格の人は圧倒的に後者のタイプになります。
ピースボートでは「部屋のメンバーとルールを決めた方がいいよ〜!」と提案されますが、何を話し合い、どのように決めるかのマニュアルは特にありません。
自分たち次第なんですね。
わたしの場合は、乗船した初日に10分ほど話し合っていくつかのルールを決めました。
しかし部屋メンバーが嫌な思いをしているところも見たし、自分が嫌な思いをしたことがあります。
3ヶ月もの間を共に過ごすのに、初日の10分だけ話し合ってルール決めをしたのには少々無理があった・・。
自分の言いたいことを主張するだけでなく、相手の意見を聴くことも大事。
当たり前のようなことを言ってるかもしれないけど、これが意外とできてない人が多い。(当時の自分も含めて)
特に内向型の性格の人やズバズバ意見を言えない人、決断するまでに時間がかかる人もいるので「10分で話し合って終わり!」というのは避けたいですね。
また自分が気づかずに相手に不快な思いをさせることを避けるためにも、ルームマニフェストを作ることがいいでしょう。
ルームマニフェストの作り方
さて、ここからは共同生活が初めての人のためにルームマニフェストで話し合うべきことを書いておきます。
あ、色々書いたので、共同生活にビクビクしてしまうかもしれませんが、そんな心配はありません。
最初に話すべき4つのこと
いちばん最初に話すべき4つのことは以下です。
- ベッドの場所
- 消灯時間
- 荷物の置くスペース
- 掃除
①ベッドの場所
フレンドリーエコノミータイプは2段ベッドが船室に2つあります。部屋メンバーのうち2人はベッドの上段、2人はベッドの下段を使うことになりますね。
やはり下のベッド方が上り下りしなくて済むので楽です。ローテーションを組んだり、途中で上下を交換して過ごす部屋もあります。
②消灯時間
部屋メンバーが朝型なのか夜型なのか、聞いておくとグッド。
「夜〇時以降は部屋の電気は消す」など決めてもいいと思いますね。
▼例えばこんなもの▼
- 誰かが寝ているときは静かにする
- 寝ている人を無理やり起こさない など
睡眠時間・生活のリズムは人それぞれ
慣れない船内生活や船酔いで昼寝を多く必要とする人もいます。
「もう寝るの?早くない?」と言ったり、「また寝てるよ」とバカにした口調で発言するのは控えたいところ。
③荷物のスペース
それぞれが「荷物を置けるスペース」を決めておきましょう。いわば自分が自由に使っていいエリアのようなものですね。
船内見学で部屋の広さを事前に確認したい方は無料資料を取り寄せておくといいですよ〜。
④掃除
毎日ハウスキーパーがベッドメイキングとタオルの交換などをしてくれます。
とはいえ、机、シャワー・バスルームは共同。
船内はイベントが盛りだくさんなので掃除を怠りがちなんですよね・・。
どの程度のクリーンさが快適に過ごせるかお互いにシェアした方がいいです。キレイ好きな人と大雑把な人のギャップを埋めるためにも。
▼例えばこんなもの▼
- あちらこちらに荷物が散乱しないように気をつける
- 使ったバスマットはビショビショにしない
- 自分のベッドは個人の自由だけど共同スペースはキレイに使う など
必ず話し合うべき5つのこと
他にも「これは話し合っておいたほうがいい」と言うものを挙げておきます。
- プライベート時間について
- 物をシェアすることについて
- 部屋メンバーじゃない人の訪問について
- 異性の訪問について
- その他、知っておいてほしい自分のこと
①プライベート時間について
一人の時間が必要な人もいれば、常に人と一緒にいたい(話していたい)人もいます。
「部屋で本を読んでいるときは一人でいたい時の合図」とか、「部屋で本を読んでても話しかけていいよ〜」とか、そういう感覚をシェアしておくといいですね。
②物をシェアすることについて
わたし個人的には自分の物を他人に勝手に使ってほしくないんですが、あまり気にしない人もいるんですよね・・。
わたしの別部屋の友人は、「持ってきたお菓子を勝手に食べられた」ということがありました。
遊びの延長で、勝手に人の携帯を触る人もよくいますね。
一時期あったのは人の携帯の待ち受け画面を勝手に変えて遊ぶってやつ。
あと最近はiPhoneだとロックがかかってても写真撮影できるので、人のスマホで写真を大量に撮影する人も出てきました。
それがお互いに楽しくてやっているならイイですが、そうならないためにも物のシェアはどこまでOKか話し合っておくべきです。
文房具、シャンプーやメイク道具、食べ物、洋服、携帯・・・など。
③部屋メンバー以外の人の訪問について
例えば風邪を引いてしまって部屋で寝ていたいのに、部屋メンバー以外の人が訪れてワイワイされたらゆっくり休めませんよね。
部屋は非常に狭いです。4人で使うギリギリのサイズ感です。
そんな時に使えるのが『部屋メンバーだけ知っている合言葉』
例えば、「チョコレート持ってる?」を部屋の合言葉として設定したとします。
意味は「部屋メンバー以外の人がいるとリラックスできないから公共の場に移動してもらってもいいかな?」です。
言いにくいことや、他の誰かが部屋にいて直接言えない時に合言葉は非常に便利です。
④異性が部屋を訪れることについて
乗船中にこんな出来事がありました。
部屋メンバーの1人に彼氏ができたのです。とてもおめでたいことです。
しかし、「異性は部屋に連れ込まない」とみんなで決めたのにも関わらず、メンバーの彼氏は夜になると寝泊まりしにきていました・・。
わたしを含めて、もう一人の子は部屋に異性がいる環境が嫌だったのに、それを伝えることができませんでした。
別にちょっとくらいイイでしょ?感が半端なかったからです。
異性がいることで安心してトイレに行けなかったり(音が恥ずかしいなど)、着替えたくても気軽にできなかったりします。
それはやめてほしいと伝えるのは時に言いづらいものですよね。
わたしたちは特にルームマニフェストを作っておらず、初日の10分だけ話し合って終わりでした。
ルームマニフェストを作ることも大事ですが、作った後にも、
「別にこれくらいいいよね」と軽い気持ちでルールを破らないようにすることが大事です。
⑤部屋メンバーに知っておいてほしい自分のこと
船内で過ごし慣れてきたら部屋メンバーに知っておいてほしいことをシェアする時間を作るといいですね。
例えば・・・
- お酒は飲めないので誘わないでほしい
- 自分の病気、アレルギーのこと
- ヘアワックスや香水、芳香剤など匂いがあるものについて
- されて嫌なこと
- されて嬉しいこと など
なんでもいいですが、事前にシェアしておくと円滑に人間関係が進みます。
まとめ
ルームマニフェストは、全寮制の国際学校ピアソンカレッジでも活用している方法です。
何週間か過ごしてみて、「これはお互いのためにこうした方がいいな」と思うことが出てくるので、定期的に話し合いの場を設けたり、ルームマニフェストを見直す時間を作るといいですね!
一度みんなで決めたことを変更するときは、その都度ルームマニフェストの紙に書き、それぞれがサインをしてアップデートしていくことが重要です。
最後にもう一度ポイントをまとめておきます。
①ベッドの場所
②消灯時間・睡眠
③荷物のスペース
④掃除
⑤プライベート時間
⑥物をシェアすることについて
⑦部屋メンバー以外の訪問について
⑧異性の訪問、寝泊まりについて
⑨部屋メンバーに知っておいてほしいこと
わたしの経験、友人の経験を踏まえて書きました。
部屋にいることは少ないし、お互い干渉しない気軽さもあったし、何より安かったので
わたしは4人部屋を選んでよかったです。
でもルームマニフェストをきちんと作っておけばよかったな〜。話し合いを定期的に設ければよかったな〜。とも思います。
これからピースボートに乗船する方、相部屋を選択した方の参考に慣れば幸いです。
世界に出て日本ではできない経験をするにはピースボートは本当にイチ推しです。
以上、過去乗船者の旅するまどぅー(@madocanada)よりお届けしました。
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