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国際学校ピアソンカレッジでは1年に1回、舞台「One World(ワンワールド)」というものがあります。
高校生のダンスを見て、お客さんが感動して泣くんですよ。
本記事、そんな感動を届ける舞台「One World(ワンワールド)」についてです!
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舞台「One World(ワンワールド)」とは?
わたしは現在、カナダにある国際学校ピアソンカレッジにハウスペアレントとして住んでいます。
ピアソンカレッジは5大陸80ヶ国出身の170人の生徒が在籍している全寮制の高等学校です。
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舞台「One World(ワンワールド)」とは、このピアソンカレッジに在籍している生徒たちが歌やダンスを披露する行事です。
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行事といっても、ダウンタウンにある会場を2日間にわたり貸し切って行う舞台なんです。
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お客さんはカナダのビクトリアの地元の人たちが集まります。
その数、なんと、1500人!
それぞれの国の伝統的な踊りや歌、生徒自作のスポークンワードなどが披露される計2時間ほどの舞台です。
照明、音響、ステージマネージャー、振り付けも生徒が主体として創りあげます。毎年、初めてダンスに挑戦する生徒も多くいるんですよー。
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ピアソンダンサーズとは?
わたしは、2017年9月よりピアソンダンサーズと呼ばれるアクティビティを担当しています。
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各生徒は1年間に2つのアクティビティの所属が義務づけられています。
「ピアソンダンサーズ」はそのアクティビティのひとつ。
週によってヒップホップだったり、サルサだったり、バレエだったり、様々なダンスのジャンルに挑戦しているグループなんです!
今年は16人12ヶ国の生徒がピアソンダンサーズに所属しています。
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ピアソンダンサーズの生徒の出身国はこちら。
- 日本
- ジャマイカ
- グリーンランド
- ポルトガル
- セネガル
- ホンジュラス共和国
- 中国
- カナダ
- エクアドル
- ニカラグア
- ケニヤ
- インド
本当に色んな国から来ていますね!
所属している生徒たちと、わたしも舞台「One World(ワンワールド)」に出演してきました!
わたしたちのダンスのテーマ
ピアソンダンサーズの16人12カ国のメンバーでひとつの作品を完成させました。
振り付けを考える前に、話し合ったことがあるんですよ。
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話し合いを重ねた結論、自然と人間の共存するストーリーをダンスで表現することにしたんです。
コンテンポラリーのチームは「自然」、ヒップホップのチームは「人間」という設定になりました。
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舞台「One World(ワンワールド)」の魅力
国籍、宗教、ジェンダー、育った環境、言語、異なることだらけの彼らがひとつの舞台を創りあげます。
それがこの舞台「One World(ワンワールド)」の魅力なんです!
わたしたちのダンスナンバー以外にも様々なナンバーがありました。
- 日本人生徒がリーダーの「ソーラン節」
- 南アフリカのアパルトヘイトから生まれた「ガンブーツダンス」
- バングラデシュの女性の権利を訴えた「スポークンワード」
- 長い竹を用いたフィリピンの「バンブーダンス」
- グリーンランドの先住民の魂を表現した「マスクダンス」
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楽しくみんなで踊るとか、かっこよく技術を魅せるとか、
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悲しみや怒りを表現するとか、その時々によってダンスには様々な可能性がありますよね。
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「One World(ワンワールド)」にはその全てが詰まっているんです。
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喧嘩したり、泣いたり、怪我をしたり。それでも、またお互いに助け合ったり、許したり。
ひとつの舞台を創りあげるまでに様々な感情を背負います。
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何もかもが異なる私たちが、ダンスを通して時間を共有することに価値があるんだって。
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それがお客さんにも伝わって、これ以上にない感動を引き起こすんです。
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何かに感動する時って実は一人じゃ成り立たないことが多い。隣に誰かがいて、言葉にはならない想いがあって、それを音楽やダンスにのせる。
そんな経験を通して、文字通り、「世界はひとつ」ということを自分たちで感じる。
自分たちでひしひし感じているものをお客さんに真っ直ぐに届けているからこそ、涙なしでは直視できない舞台となっているんです。
世界のみんなと一緒に舞台を創りあげるという経験は、間違いなく想い出のひとつとして刻まれます!
みんな、今年も感動をありがとう。
舞台「One World(ワンワールド)」は毎年3月にカナダのビクトリアで行われます!カナダに来る際はぜひ!
以上、まどぅー(@madocanada)でした。