ブレイディみかこさんの著書「ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー」の中に絵本「タンタンタンゴはパパふたり」が紹介されていました。
絵本を読んでみたら、家族の多様性を伝える心温まるペンギンの実話ストーリーでした。
子どもたちも大好きな絵本なので紹介したいと思います!!
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絵本『タンタンタンゴはパパふたり』とは?
絵本のタイトル | タンタンタンゴはパパふたり |
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出版社 | ポット出版 |
ページ数 | 32ページ |
著者 | ジャスティン・リチャードソン/ピーター・パーネル |
イラスト | ヘンリー・コール |
翻訳 | 尾辻かな子・前田和男 |
絵本『タンタンタンゴはパパふたり』の内容・あらすじ
動物園にはいろんな家族がいます。でもペンギンのタンゴの家族はちょっと違っていました。
ロイとシロのパパふたりとタンゴ、それがタンゴの家族なのです──。ロイとシロのおすペンギンは、いつからかお互いに気に入り、カップルになりました。一緒に泳いで一緒に巣づくりして、いつも一緒にいました。
ところが、他のカップルは、ただ一緒にいるだけでなく、どうやら巣の中で何かをあたためている模様。しかもそうこうしているうちにそのあたためたものがかえって赤ちゃんペンギンが誕生しているではありませんか。
ロイとシロは、近くにあった卵の形をした石を拾ってきて、さっそく毎日毎日交替であたためはじめました。でも石のたまごはちっともかえりません。そんな様子を眺めていた飼育員がはたと思いつきます。
他のペンギンカップルが育てられなかったたまごをそっとふたりの巣においてやります。そして、ふたりにしっかりあたためられた卵から、タンゴが生まれたのです──。Amazonより引用
おすペンギンのロイとシロが育児放棄された卵をあたためて、二羽のパパペンギンと赤ちゃんペンギンが家族になるまでのお話です。
アメリカのニューヨークにある動物園で実際に起きた実話絵本。
絵本『タンタンタンゴはパパふたり』の読みどころ・感想
絵が柔らかくあたたかい
絵本『タンタンタンゴはパパふたり』は絵が柔らかで、ロイとシロが仲良くなっていく様子やたまごがかえる様子が丁寧にあたたかく描かれています。
実話がもとになっている絵本なので、絵のリアルさがあります。
リアルさが残りつつも、ファンタジー溢れる雰囲気で描かれているのがとても好きです。
ロイとシロが交代しながらひたすらに愛情を注ぎ、たまごからタンゴが産まれるシーン。
感動したし、繊細に描かれていました。
子どもたちも「もう一回このページ見たい!」となかなか次のページに進めないほど(笑)
たまごがだんだん割れる描写は、子どもたちもじっくり見るほどお気に入りページでしたよ♪
ハッピーな実在する家族の姿に心温まる
「パパがふたりいるペンギンなんておかしい」なんて誰も思わずに、お客さんにとても愛され見守れています。
他の動物たちと同じように家族で仲良く暮らしています。ハッピーなペンギン家族の姿に心温まりました。
家族の多様性を子どもたちに伝える絵本としてGOOD!
「パパふたりの家族もいるんだね」と家族の多様性を子どもたちに伝える絵本としてオススメです。
ペンギンが可愛いので子どもたちにも親しみやすくなっているのも特徴ですね。
「同性カップルは自然じゃない」という声をたまに聞きますが、多様であることが自然なんだと再認識しました。
絵本「ぼくらのサブウェイ・ベイビー」もオススメ
絵本『タンタンタンゴはパパふたり」はペンギンのお話ですが、ゲイカップルが父親になる実話絵本も同様にオススメです!
タイトルは『ぼくらのサブウェイ・ベイビー』です。
詳しいレビューは別記事に書いたので、合わせてどうぞ▼
絵本『タンタンタンゴはパパふたり』まとめ
タンゴは、実は、ベティとポーキーというカップルが産んだたまごだったそうですが、一回にひとつしかたまごのお世話ができなかったんだです。
ロイとシロが一生懸命あたためてくれて生まれた命がタンゴなんですね。
ロイとシロがたまごのつもりで石を温め合う姿を、飼育員さんがよく観察していたのにも感銘を受けました。
家族の始まり方はいろいろ。タンゴの誕生は運命であり必然。
この記事は絵本『タンタンタンゴはパパふたり』を読んだ感想を書きました。
ぜひ、チェックしてみてさいね。
以上、まどぅー(➠プロフィールはこちら)でした。