「ダンスはなぜ生まれたのか?人はなぜ踊るのか?わたしはなぜ踊るのか?」というテーマを掲げて、ピースボートで踊りながら旅をしていました。
教科書から学べないことは「人から学べる」ということ身をもって体験したんですよね。
本記事は全2話ストーリーの2話めになります。
- ピースボートが人生の転機だった。不登校だったわたしの人生の作り方
- 不登校だったわたしがアフリカで号泣。ピースボートで出会ったみんなが教えてくれたこと←イマココ
スポンサーリンク
奴隷から生まれたセガダンスを体験
20数カ国旅をしてきて、最も印象的だった国があります。
それがモーリシャスという島国です。
モーリシャスでは伝統的なセガダンスを体験するピースボートのプログラムに参加しました。
セガダンスはもともと奴隷として連れてこられた民族の間で生まれたダンスということを知ります。
奴隷のダンス…さぞかし苦しみを表現されたものなんだろうと思って行ってみると…
「奴隷の叫びから生まれたダンス」とは思えないほどに華やかだったんです!!
現地のストリートダンサーに囲まれた!
体験ダンスの後は友人と街を歩きました。
どうしても現地のダンサーと踊りたかったので、「ダンサーがどこにいるか知っている?」と訪ねまわったんですよね。
返ってくる答えは「知らないよ」とあっさりした答えで、なんだか、ちょっと気落ちしていました。
ところが!
そのまま歩き続けていると、好みの音楽が聞こえてきたんですよ!
そこには現地のストリートダンサーたちが音楽を心から楽しみ、リズムにのって踊っていたんです。
「わー」っと響き渡るオーディエンスからの歓声と、
「あの娘はだれ?」と何度も誰かが叫んでいるのを耳に、
汗だくになって踊り続けました。
音楽が鳴り止むまでひたすらに。
高橋歩さんの「Love&Free(ラブアンドフリー)」という本に書かれていた「トリハダは嘘をつかない」って言葉が思い浮かびました。
当時、英語が全く喋れなかったので、思うようにコミュニケーションができなかったんですが、
でも、名前も知らない人たちと踊ることで、こんなにも感動することってあるのでしょうか。
こんな感動をまた味わえるのだろうか?とのちに涙したくらいです。
異国の地で英語もままならない、どこの誰かもわからないわたしに向かって、
「お前はすごい!」って何度も何度も言ってくれたような気がしたんです。
社会に希望を持てなくて、やりたいことはあるのに夢の叶え方がわからなくてモヤモヤしてて、自分はダメなんだって思い込んでいたわたしに。
不登校で希望が見えなかったわたしに。
彼らに認めてもらえた経験が今のわたしの自信に繋がっているのです。
心が荒んでしまった10代のころ、よく「自分なんていなければよかった」と思っていました。
でも生き続けていたら、こんな出来事に遭遇できて。
自分の人生の一場面として生涯忘れられない出来事になったことは言うまでもありません。
わたしと一緒に踊ってくれて、本当に本当にありがとう。
ダンス映像
世界一周ダンス映像を貼り付けておきます。
<下に続く>
世界一周がわたしの人生のスタート
世界一周はゴールではなく、わたしの人生のスタートでした。
家に引きこもっていたら絶対に見えなかった景色や出会えなかった人たち。
「明日が来るのが怖い」と感じていた日々から世界に飛び出してみたら、
この生きにくい社会をどうやって生き抜くのか?ヒントを沢山もらうことができました。
差別や憎しみから生まれたダンス、宗教から生まれたダンス。
生きる喜びを表現するために生まれたダンス、子どもたちを貧困やドラッグから救ったダンス。
世界にはいろんなダンスがあることを知れました。
この旅を通して、「子どもの頃に出会っていたかった大人になろう!」と決めて、わたしは世界一周を終えました。
余談ですが、わたしはこの旅の途中で最愛のパートナーと出会い、結婚しました。
同性でありカナダ人です!まさか自分が女性と結婚するとは!そんなお話は別記事で。
資料の取り寄せは無料なので世界一周してみたい方はぜひ!
以上、まどぅー(@madocanada)でした。