日本の学校ではかなり細かく髪型や髪色を指定されますよね。
髪の毛差別(髪型・髪色・髪質で差別すること)がなくなればいいのにと常々思っています。
なぜ「みんなと同じ」を強要するんでしょうか?ってお話です。
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髪の毛は自分の身体の一部なのに厳しいルールがある
わたしが住んでいるカナダでは、学校で髪型や髪色、髪質を指定されることはまずありません。
ですが、日本の学校だと髪の毛をどうするべきなのか指定されますよね。
それも中学校にあがった途端に急に厳しくなります。
例えば以下のようなもの。
- 髪の色は黒のみ(髪染め禁止)
- 髪が肩についたら結ばなければならない
- 前髪が目にかかってはいけない
- ヘアゴムは黒か茶のみ
- 野球部は丸刈り
- パーマ・ツーブロック禁止
- 男子のロングヘアー禁止
- 三つ編み・ポニーテール禁止など
髪の色・長さをかなり細かく指定され管理されます。
すべての人を同じ容姿にする必要性を感じない。
みんなが同じ容姿って単純に気持ち悪いですよ…。
これって自己決定権を奪われていますよね?
髪の毛は個人の身体の一部です。
なのに、他人(学校や先生)がコントロールすること自体がおかしな話なんですよね。
自由に服装や髪型を決めていくなかで、子どもたちは個性を見つけ、学び、成長していきます。
「自己決定権」を子どもから奪う権利は大人にはありません。
<下に続く>
生まれ持った髪の色を否定された事例
生まれつき髪の色が茶色い子が、通っている学校で「黒染めを強要される」という信じがたいことが起こりました。
色が地毛の茶色に戻るたびに黒髪に染め直すよう指示され、罰則として以下を命令されました。
- 授業への出席禁止
- 修学旅行への参加禁止
授業への出席禁止って…。
「生まれ持った髪の毛の色が茶色いから」という理由で、学ぶ機会を奪うなんてヒドすぎます。
というか、これ、先生からの髪の毛差別・外見差別です。
結果的にその子は不登校になってしまいました。
身体的特徴を否定されるのって本当にツライですよね。この生徒が受けた精神的苦痛は計り知れません。
プロブロガーのヨスさんの記事がわかりやすかったので合わせてリンクを貼っておきます▼
他にもこんな事例があります
自然学園高等学校の校則には、「男子の長髪禁止」「女子は女子生徒にふさわしい髪型を」と性差別的表現がハッキリと書かれています。
賛同しました!
以下のキャンペーンに賛同をお願いします!「学校法人自然学園高等学校: 【生徒の髪型差別にNO!】人種・性差別的校則の撤廃を!」 https://t.co/yOGtw4NYpo @change_jpさんから
— まどぅー@旅するダンサー🌈 (@madocanada) September 22, 2019
親からも「男の子なんだから髪切りなさい」と言われたりしますね。
女の子はショートヘアでもいいけど、男の子のロングヘアーは許されない理由って何でしょう?
性別は理由にならないですよね。
社会から勝手につくられた「女の子はこうあるべき」「男の子はこうあるべき」という固定観念がいかに無意味なことか、もうたくさんの人が気づいているはずです。
このように男女に分けて校則を制定する必要性も全く感じません…。
そして人種による髪差別です
自然学園高等学校では「お前の髪質は自業自得だ」とミックスルーツを持つ生徒に言い放ったそうです。
またミックスルーツを持つ生徒に対して三つ編みを禁止するなど、多くの学校でルール制定されています。
髪型や髪質、髪色を強要することが人権侵害だということになぜ多くの学校は気づかないのか、本当に不思議でなりません…。
いまや在留外国人の子ども達(0~18歳)は約40万人いるとされているんですよ。
人種によって異なる髪色や髪質を持っているのは容易に想像できますよね。
日本人でも一人ひとり違うのに。
これが人権侵害だということになぜ学校は気づかないのか本当に本当に不思議でならない。髪の毛は個人の身体の一部。先生のものでも学校のものでもないのに。「自分の体は自分のものであり、自分が決めること」であってほしい。こういう無駄な校則は早く変わってほしいです。 https://t.co/8U6ort68aw
— まどぅー🏳️🌈旅するダンサー👶👶 (@madocanada) September 5, 2021
金髪のイメージってありますか?
ふと金髪のイメージについて考えてみました。
けしからん?日本人として失格?怖い、清潔でない、礼儀知らず、頭が悪そう、不良、ギャル…。
そんなイメージでしょうか。
でも金髪でも礼儀正しくて優しい人はいますよね。
「金髪=不良」みたいなイメージって、社会から植えつけられた偏見に他なりません。
「黒髪だから礼儀正しい」なんて根拠もないですし。
外見で差別しているの先生じゃん!
下記の理由で好印象かそうでないか振り分けられるのだとしたら、
それは社会からの差別であり抑圧だと言っても過言ではありません。
- 生きてきた環境
- 文化
- 貧富、身分
- 容姿
- 髪色・髪型・髪質
- 肌や目の色
生きてきた環境や文化、身分や容姿で人を差別する愚かさと、性別や髪色・髪型・髪質で勝手なイメージをつけて人を差別する愚かさは同等です。
大阪府の学校では「金髪の外国人留学生でも黒く染めさせる」といった説明を行なったそうです。
持って生まれたものを否定する権利は先生や学校にはありません。
大事なことなどでもう1度言いますが、
自己決定権を子どもから奪う権利は先生や学校にはありません。
「イジメは良くない、差別は良くない」って言っておきながら、外見で差別しているのって先生ですよ!
「自分の体は自分のものであり、自分が決めること」であってほしいです。
こういう無駄な校則は一刻も早く廃止してほしいです。
ついでに地毛証明も廃止してほしい。本当にこんなことを指導されるのって時間の無駄ですよ。
罰則を与えて管理する暇があるんだったら、工夫を凝らしてもっと面白い授業を考えてください。
もっと生徒の心に寄り添ってください。
以上、不登校だった、まどぅー(➠プロフィールはこちら)でした。