わたしは小学校5〜6年生の2年間、不登校だったんですが、いま思えば不登校でよかったなと思う時があります。
「学校に行かなくていいは無責任!」なんていう声もありますが、
「トイレの長さまで指定される教育」になんの意味があるのかなーなんて。
そもそも不登校って悪いことなんでしょうか?そんなお話です。
スポンサーリンク
学校に行くのが怖い。わたしが不登校になった理由
わたしが不登校になった理由はズバリ、人権を無視した学校の教育です。
中学はかろうじて通いましたが、毎日行われる持ち物の検査や、男女に分けた性差別、「成績落とすぞ」と脅されたり、威嚇されたり、教員から無視されたこともありましたね。
「そんなことで?」と思う人もいるかもしれませんが、自分にとっては深刻なことでした。
自分の身に起こったことでなくても、他の生徒が同じようにされているのを見て本当に不快だった。
わたしが受けた体罰は大人になってもトラウマとして残っています。
他の記事でも書いていますが、当たり前のように行われる体罰や連帯責任、給食完食指導、あいさつ運動にも疑問を感じていました。
教師から「お前の耳デカいな」などと容姿のことを言われて傷ついたことも。
大人になった今でも、あの教育はほんとに間違っていたなって思ってます。
思い出すと、頭に血が上ってしまうくらい許しがたいことが起こっていたんですよね。
「みんな同じ」を生産しまくった結果、みんなとは同じになれない子どもが行き場をなくしていることに一刻もはやく気付いてほしい。
しかも、体罰を平気で行っていた当時の先生たちを調べてみると、まだ市内で教員やっているんですよ。
今でも「教師」という権力を使って生徒を支配していると思うと、もはや恐怖でしかない。
学校は行きたくないなら行かなくていい
不登校だったとき、毎日何をしていたのか振り返ってみると、寝てばかりいました。
休養が必要だったんです。
当時、母がこう言ってくれました▼
学校以外にも学べる場所は沢山あるよ。
「学校に行かなくていいって言うのは無責任」という意見もありますが、
わたしは少なからずあまり深刻に受け止めすぎない母の姿が心の救いでした。
あの時に親が泣いたり怒ったり苦しんでいたら「自分せいで親を不幸にしている」という気持ちが生まれてしまったと思う。
家族が楽観的だと、不登校の張本人も「人生はなんとかなる」と気楽に考えられるようになるんですよ。
「学校に行かなくていい」は無責任?
不登校だった張本人からしてみれば「学校に行かなくていいなんて無責任だ!甘えだ!」なんて言ってる方が無責任。
特に自分でプレッシャーを作ってしまいがちな性格だったこともあり、あの時に家族に無理やり学校に行かせられてたら、今も引きこもっていたかもしれません。
もしくは無理強いさせられたことで「親のせいでこんな人生になってしまった」と恨んでいたかもしれません。
わたしはそのうちに、自分で学びたい欲が出てきました。
それからは不登校を経て保健室登校をするようにまで回復したし、塾や習い事には普通に通っていました。
ブラック校則を変える必要があるけど、難しい理由
2018年になった今でも、黒髪を強要されたり、給食完食指導で吐くまで食べさせられたり、日本の教育って何も変わっていないんですよね。
驚くほどに変わっていなくてビックリします。
その背景に「内申書に書くぞ!」と脅す先生がいることが理由のひとつだと思っています。
実際にわたしも中学校3年で受験を控えた年には「内申にひびくぞ」と言われたことがあります。
日本の教育に疑問を持っている人はいるはずだけど、声に出せないっていうのが現状。
学校にはこんなブラック拘束がある
ツイッターでは、#こんな校則いらない、#ブラック校則、#クソ校則選手権でハッシュタグをつけて話題になっています。
自分で温度調節も許されない校則とか。
「体育の時は半袖の体操服を着用」
雪の日も半袖で体育でした。何のためにジャージがあるのかな?
— ひろせめぐみ@歌声喫茶ともしび伴奏ピアニスト (@megmeg0001) 2017年12月12日
交際禁止とか。
#ブラック校則 話題になってますね。私も高校は結構厳しかったな。地毛証明は当たり前。月に一度の服装検査は全員膝だち、スカート丈が床につかないと怒られる(笑)男女交際禁止、は今となってはネタだけど。あと、強制じゃなかったけど、標準語を用いるように心がけること、って生徒手帳にあった。
— Keiko Otsu(Yamamoto) (@02cake) 2017年10月29日
眉毛いじるの禁止する意味がわからないし。
「眉毛剃るの禁止」
これはなんなんでしょうね・・・。子どもが格好を気にすることが気に食わないのか? 外見の魅力をUPさせる、外見を整える能力は若い頃からきたえないと!!
とりあえず校長はゲジ眉萌え派だと見た。 #クソ校則選手権 #こんな校則いらない #ブラック校則 https://t.co/x8vJtccrH0
— ヨス@2018年春に出版 (@yossense) 2017年12月13日
<下に続く>
現役の女子高生2人が打ち明けた悩み
こんな映像がBuzz Feed Japanから紹介されていました。
トイレに行くときは、男子は1分程度で、
女子は3分程度で戻ってこないと授業を欠席扱いにされてしまって、
すごくお腹が痛い時でも、「はやく戻ってこい」という指示が出てきます。
映像「現役の女子高生2人が打ち明けた悩み」より抜粋
ちょっと日本の教育マジでやばいですよ、トイレの長さまで指定されるなんて。
ルールで縛りつけるなんて、信頼関係ができていない証拠です。
海外で多いホームスクール
わたしが住むカナダではホームスクールという「家を拠点に学習を行うもの」があります。
学習カリキュラムが提供されてたり、コンサルサービスまであったり、充実しています。
いちばん大事なのって「子どもを学校に行かせること」より「子どもに合った教育を受けさせること」だし、それを重視しているからこその「ホームスクール」という制度なのだと思う。
カナダではホームスクールという制度があることで「不登校」っていうネガティブなイメージが存在しないんですよ。
学校行ってなくても変な目で見られることもないし、就職で困るとかもない。
あと物理的に、距離が遠すぎて学校に行けないとか、病気で行けないとか、そういう子のためにも「ホームスクール」がひとつの選択肢としてあります。
日本では学校教育法の規定で「義務教育を家庭で行うことを認めていない」と記載されているので、現状難しい部分もあるけど、
無意味に殴られたり、脅されたりする教育を受けるくらいなら、学校に行かなくてもいい。
自殺を考えてしまうくらい追い込まれる前に学校には行かない決断をしてほしい。
無責任なこと言ってるように聞こえるかもしれませんが、変な偏見を植えつけられるくらいだったら学校に行くことほど怖いことはないとも思いますね。
学校に無理やり行かせて子どもを追い込む毒親も減ってほしいです。
書籍のオススメ▼
以上、不登校だったまどぅー(@madocanada)でした。