本日は報告記事です。
なんと…、「学Pダンスコンテスト2020」の
一般ソロ部門で優勝しました!!
去年の年末前にオンラインで開催され、結果発表は2021年1月でした。
優勝したことを「ただの優勝」で終わらせないためにも、自分の想いを書き残しておきます。
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「学Pダンスコンテスト2020」で優勝しました!!
優勝したダンス作品は、「結婚の自由をすべての人に」をコンセプトに踊ったものです。
こちらから観れます▼
わたし自身も、まさか優勝するとは!!思ってもいませんでした。
わたしが踊る意味とは
2020年が終わるころ、わたしは何だか気持ちが晴れない日々を過ごしていたように思う。
正解なんてないものを探し回ってあれこれ考えていました。
この気持ちをどこかへ押しやってやり過ごしてしまっていたら、このダンス作品は生まれていませんでした。
それが「DANCE FOR MARRIAGE FOR ALL JAPAN -結婚の自由をすべての人に-」です。
昔からそうなのですが、深く傷ついたときや、悲しみに明け暮れるとき、怒りが収まらないとき、
言葉では言い表せないときに表現がしたくなるようで。
感情の回路が複雑になってしまうと言葉に詰まってしまい、表現の回路だけが作動する人間でして。
だから、このダンスは、わたしの声そのものです。
何も行動しないで腐って終わりたくない、という、自分の叫び声です。
あぁ、こういう自分みたいな脆くて弱い人間のために「ダンス」がこの世に誕生したのだな、と。
「踊ることは生きること」というダンサーありきたりな言葉を並べてみると、
やけに小っ恥ずかしくなるし、
他人が選ぶ道や好む言葉をあえて避けたがる自分は、そんな言葉は似合わないと思うのだけど。
この作品ができるまでの経緯は別記事「使い古された言葉の中に、わたしの人生はもう存在しない」にも書いているんですが、
何かを届けたくて始めた「自分なりの表現」です。
「結婚の自由をすべての人に訴訟」(いわゆる同性婚訴訟)を全く知らない人に
知ってもらえるキッカケになったらいいなぁと。
ダンスを通して。
応援ソング、ではなく、応援ダンスのような、なんというか、そんな想いも多少なりあるけど、
でも「応援」というと、他人事感があって。
だからやっぱりこのダンスは、他でもなく自分のために、自分の表現として、
自己満足なものとして生まれたんですよね。
ただただ、表現したいものを作品として残せることが、自分自身の力になってるんだ、ということ。
<下に続く>
ヒップホップ界で同性愛者がタブー視され続ける中で
ダンス界は、特にヒップホップ界では長年、同性愛はタブー視されてきました。
ヒップホップの歌詞の中には、同性愛者を差別するラップが多くあるんです。
そんな中、このダンスコンテストでの審査員総評で、審査員のAcchanさんが
「LGBTに関するダンスが印象的で、この作品を見れてよかった」と言ってくださったんです。
だから、同性愛がタブーのヒップホップ界で「優勝したのは意味があること」だと思いました。
まだまだ否定的な考えを持つ方はいるだろうけど、他のダンサーさんたちにも考えてもらえるキッカケにもなったはず。
このコンテストでは、優勝金、優勝盾、オリジナルダンスPV撮影の権利を獲得しました!
ささやかですが、優勝金はマリフォーに寄付しました。(応援の寄付はこちらから)
壊れたレコードでは踊れないけど、声をあげ続ける仲間がいるから
何度も何度も存在を否定され、愛する人と生きていく当たり前の未来が選べない。
それが今の日本の「同性婚ができない現状」です。
相変わらず、国からは、繰り返し繰り返し「想定していません」と言われる。
壊れたレコードのように。
その壊れたレコードでは、わたしは踊れない。
それでも一緒に「声」をあげ続けてくれる人たちがいてくれるから、
だったら、わたしはその「声」で踊ります。
壊れたレコードがいつか動くその日まで、踊り続けます。
もがきながら、あがきながら、後ろを振り返りながら、表現し続けます。
いつもありがとう。
ありがとうで溢れます。
「おめでとう」と言ってくれたら嬉しいです。
でも、本当の「おめでとう」は日本で同性婚ができるようになった日に言い合いたい。
わたしは今日からまた、自分にできることを、自分にしかできないことを探してみます。
以上、まどぅー(➠プロフィールはこちら)でした。
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このダンス作品ができるまでの道のり▼