先日、わたしがふと思いつきで設置してみた2つの椅子があります。
この椅子を、語り椅子(Share a Story)・共感椅子(Hear a Story)と名付けてみました。
話を共有する・話を聴く。この2つを心からやってみようと。
以前に傾聴サークルを10人のグループで行なっていたことあるんですが、
語り椅子・共感椅子の参加人数はふたりです。
この記事では「語り椅子・共感椅子とは?」について書いてみます。
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語り椅子・共感椅子とは?
先日、ふと思いつきで作り設置してみた「Share a Story / Hear a Story」の椅子ふたつ。
Share a Story(シェア・ア・ストーリー)とは、話を共有するという意味なので、語り椅子と名付けました。
Hear a Story(ヒア・ア・ストーリー)とは、話を聴くという意味。心に寄り添って聴きたいと思い、共感椅子と名付けました。
子どもたちが使う時は、絵本を読む人と聴く人に分かれて使い、
パートナーと使う時は1日の終わりに話を聴き合う時間として使い、
コミュニティメンバーが使う時は、ライフストーリーを共有したい&聴きたい人で使用します。
話を聞くのは日々の中で何気なくできているだろうけど、
話を聴くのは相手を理解しようという気持ちがないとできない。
案外むずかしいものです。
語り椅子・共感椅子の使い方ルール
語り椅子・共感椅子を使うにあたって、ほんの少しルールを定めてみました。
語り椅子のルール
話を共有する人は、語り椅子に座ります。Share a Story(シェア・ア・ストーリー)と書かれた椅子です。
- 自分を主語にして話す
- 話したいことを話す
- 心から話す
①自分を主語にして話す
相手に話を共有する人は必ず「自分」を主語にして話します。
具体的な例を挙げるなら「あの人の考えは間違っている」と他人軸で話すのではなく、
「わたしの考えはこうなんだ」と自分軸で話すこと。
②話したいことを話す
話したいことは何でもオッケーです。
その日あった嬉しかったこと、悲しかったこと。過去のこと、未来のこと。
普段の会話の中ではなかなか話題にならないようなこと。
きかれなかったから話す機会がなかったけど、本当は話してみたいこと。
話したいと思ったことを話せます。
③心から話す
相手には心から話します。
後述していますが、ここでの話は外部に持ち出さないこともルールに入っています。
<下につづく>
共感椅子のルール
話を聴く人は、共感椅子に座ります。Hear a Story(ヒア・ア・ストーリー)と書かれた椅子です。
- 心から話を聴く
- 考えや気持ちを否定しない
- 外部に話を持ち出さない
①心から話を聴く
共感椅子に座る人は、アドバイスをせず、話を遮らずに、心から聴くことに徹します。
また聴く姿勢をしっかりと見せることも大事です。
うなずいたり、相槌を打ったり、アイコンタクトをとったり。
②考えや気持ちを否定しない
共感椅子の文字どおり、「相手の考えや気持ちを否定しない」ということも大事ですね。
たとえ、話している人と自分の考えが違ったとしても、
「◯◯はそう感じたんだね」とまずは相手の気持ちに共感することに意味があると思っています。
③外部に話を持ち出さない
ここで話したことは、ここだけの話で外部に持ち出さないというルールも追加しました。
語り椅子・共感椅子を通して感じたこと
語り椅子・共感椅子を1週間使ってみました。
パートナーと語り椅子・共感椅子を使うと、自然と自分の気持ちの安定につながり、いつも以上に相手との信頼関係が強まりました。
コミュニティのメンバーと語り椅子・共感椅子を使うと、
日常の挨拶の中からは絶対に生まれにくい話がたくさんありました。
過去のトラウマ、未来の目標、政治の話、生まれた国で起きた出来事、本当に様々な話を聴くことができたんです。
また、自分自身も「相手が全身全霊で聴いてくれていることが伝わり、安心して話すことができました。
2歳の子どもたちはまだ傾聴したり共感したりするのがむずかしかったですが、
ひとりが絵本を読み、もうひとりが絵本を聴く形で一歩ずつ進んでいます。
平和は傾聴と共感から始まると思う。
自分とは異なる環境の人の話を聴くことで、共感する、理解する心を育みたい。
以上、まどぅー(➠プロフィールはこちら)でした。
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