先日、わたしのブログ記事が他サイトに全文転載されているのを見つけました。
現在は相手先に連絡をとり、記事を完全に削除してもらったので無事に解決しました。
わたしが実際にどのような手順で解決に至ったのか、ブログを無断転載されたときの対処法・手順をわかりやすくまとめました。
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ブログを無断転載された!
わたしが運営する「まどーぷ自由記」内の記事が他サイトで丸パクリされていました。
文章がそのまま全文転載されていて、書いたのも「わたし」になっていたんですよ。
さらに画像・写真も無断使用されていました。
最初にひと記事だけ見つけたのですが、他にも丸パクリされていないか調べてみると、
合計84記事、画像は述べ1304枚、無断で全文掲載されていました。
ちなみに上記(↑)のような吹き出しで使っている自分の顔写真も使われていました。
ブログを無断転載されるとどうなるの?
「ブログを無断転載されてもより多くの人に読まれるからいいのでは?」とブログを始めた当初は勘違いしていました。
実は無断転載された記事をそのままにしておくと、自分のブログ記事より、盗作記事が上位にくる可能性があるんですよ。
また、自分の記事がオリジナル記事なのにも関わらず、盗作だと思われペナルティを課せられることも。
なので、無断転載を見つけたらきちんと対処するのが好ましいです。
いい記事を見つけて紹介したい場合はどうすればいいのか?
わたしは相手先に削除依申請を行なったのですが、相手には「ブログ記事を無断転載している」という認識が全くなかったんですよ。
むしろ、わたしのブログのアクセスに貢献していると思い込まれていました。
良い記事や作品を見つけた場合は、引用範囲でサイトのリンクを貼ったり、オリジナルリンクをそのまま紹介するのが正しい方法ですね。
ブログを無断転載された時の対策
ヨッセンスを運営するプロブロガーのヨスさんと、ブログ「明日やります」を運営する著作権に詳しい奥野さんにアドバイスをいただきながら、以下の手順で対処しました。
- 証拠を集めて保存する
- パクリ記事の公開日を抑える
- GoogleにDMCA申請をする
- 相手先に連絡し削除申請をする
- 相手が使っているサーバーに報告する
自分のブログを転載されたのを見つけたとき、本当に腹立たしい気持ちと悲しい気持ちがありました。
パクられた証拠を保存し集めたり、著作権侵害を報告したり、エネルギーだけでなく時間も取られます。
ただ、泣いても怒っても状況は変わらないので「淡々と」進めていくのがいいです。
「やるべきことを淡々と進めていく」ことを念頭に置いておくと、作業が苦じゃなくなります。
<下に続く>
①証拠を集めて保存する
まずは自分の記事がパクられている証拠を集めて保存する必要がありました。
使用したのは「ウェブ魚拓」というサービスと「Awesome Screenshot」というソフトです。
ウェブ魚拓
Web魚拓とは、ウェブサイトの内容を保存することができるサービスです。
仮に相手がサイトを削除しても、削除する前のURLを残しておけるそう。
わたしは被害記事が84件というトンデモナイ量だったので、ひと記事ひと記事、魚拓URLを取得するのに時間がかかりました。
魚拓は、60件以上は連続で取得できず、24時間後に残りの24件を取得する流れになりました。
ウェブ魚拓の使い方ですが、まずはサイトにアクセス。
盗作された記事のURLを入力し、「検索と確認」をクリックします。
「私はロボットではありません」にチェックを入れて、取得をクリックします。
数秒後に新しいURLが出てきます。
新しく取得したURLはメモなどにコピーして保存しておきましょう。
パクられた記事が多ければ多いほど、ひとつずつ新たなURLを取得しなきゃいけないのは大変です。
Awesome Screenshot
また、魚拓URLだけでなく、「Awesome Screenshot」というPC版Google Chromeの拡張機能を使って証拠を保存しておきました。
ページ全体をスクショできるので非常に便利なソフトなんですが、なんせ被害記事が多かったので、こちらも保存に時間がかかりました。
被害記事が多い場合は魚拓URLだけでもいいかもしれません。
わたしは念のためと思い、Awesome Screenshotで全記事の証拠を保存しました。
まずAwesome Screenshotにアクセスして「Chrome機能に追加」をクリックしてダウンロードします。
次に「拡張機能を追加」をクリック。
すると画面上の右上にレンズマークが出てきます。
レンズマークが隠れていて出てこない場合は、パズルマークをクリックし、ピンマークをクリックすると固定されます。
記事全体をスクリーンショットするには、「レンズマーク」→「キャプチャ」→「フルスクリーン」の順です。
②パクリ記事の公開日を抑える
最初にわたしの記事が投稿されたのは2020年5月でした。
パクられていることに気づいたのは2021年6月10日だったので、1年間もの間、勝手にコピーされ転載されていたことになります。
公開日をスクショ、またはAwesome Screenshotで保存しました。
公開日を抑える目的ですが、「どのくらいの損失があったのか」というのをわかりやすく示すための証拠になるんです。
③GoogleにDMCA申請をする
「DMCA」とは、Digital Millennium Copyright Act)の略称になります。
日本語ではデジタルミレニアム著作権法と訳されますね。
わかりやすく説明すると、Googleに「著作権侵害されました」と申請するものです。
「DMCAの書き方」についての記事をググりましたが、本当に分かりにくいものが多かったんですよね…。
まずは申請フォームにアクセス。
名前やメールアドレスなどを入力します。
シンプルに分かりやすく著作権を侵害されていることを書くことが大事です。
被害記事が84件と多かったので、記入欄に10記事ずつ分けて申請しました。
「新しくグループを追加」をクリックすると、分けて申請できます。
「私はロボットじゃありません」にチェックを入れて送信したら完了です。
GoogleにDMCA申請をしたその後
Googleに著作権侵害を報告してから、1日も経たずとして84件のうちの半数を著作権侵害している記事として承認されました。
④相手先に連絡し削除申請をする
証拠を保存し、パクられた公開日を抑え、Googleに著作権侵害報告をしたところで、
ようやく相手先に削除申請をするわけですね。
わたしは相手のサイトに「お問い合わせページ」があったので連絡することができました。
お問い合わせには、以下の内容を添えました。
- 84件の無断全文掲載、1307件の無断画像使用があること
- 盗用されたURLと自分のオリジナルのURL
- 魚拓でURL取得済みであること
- 証拠としてスクリーンショットも保存済みのこと
- 無断全文転載が始まった日付けと連続のべ掲載日数
- 自分のプライバシーポリシーのURL
- 無断使用料金(ひと記事7万円・画像1枚2万円)
- 無断転載した記事の全削除依頼
- 今後無断転載しないことの表明
- ◯年◯月◯日◯時までに返答を求めること
- 返答がない場合、損害賠償請求の手続きを進めること
- 自分の連絡先のメールアドレス
ありがたいことにコピペOKの申し立てメール文を公開してくださっているサイトがあります。
→【注意喚起】記事がパクられた!その時やるべきこと、盗用の見つけ方と対処法
上記サイトの文章を参考に相手先サイトに連絡しました。
きちんとお返事をもらうために、「◯年◯月◯時までにご返答ください」と書くこと、Googleに著作権侵害報告済みのこと、無断転載使用料を明記することが大事だと思います。
相手から返事がありました
連絡をして1日も経たずとして相手から返事がきました。
返信メールには以下が書かれていました。
- 謝罪と全文転載に至ってしまった経緯
- 転載した記事を全部削除したこと
- サイト自体も削除したこと
- アクセスに貢献していると思っていたこと
- 著作権侵害しているとは知らなかったこと
- アフィリエイトの収入はないこと
知識不足で無断転載という意識がなかったようです。冒頭でも述べましたが、むしろ、わたしのブログのアクセスに貢献していると思っていたんです。
記事を削除していただき、今回は悪意がないとのことなので、これで解決になりました。
周りの人から1年間も無断転載されていたのだからお金取れるレベルと言われましたが。。!
⑤相手が使っているサーバーに報告する
そもそもお問い合わせページがない場合や、相手先から返事がない場合、また記事を削除してもらえない場合は、
相手のサイトが使っているサーバー会社に連絡して削除してもらうことになります。
「SEOチェッキ!を使うと、どこのサーバー会社を使っているか特定できます。
わたしがパクられたサイトはエックスサーバーを使っていました。
著作権を侵害されていることを「エックスサーバー」に報告するには、
わたしの印鑑証明や問題箇所に関する資料、自分の記事がオリジナルである証明資料を提出しなければなりません。
メールではなく、書類を郵送する必要があるわけです。
これは記事を削除してもらうための最終手段になりますが、ハッキリ言ってめんどくさすぎますよね。
わたしは相手先から連絡が来て無事に記事を削除してもらえたので、この手続きはしませんでした。
ブログを無断転載された時の対処法まとめ
この記事ではブログを無断転載された時の対処法をまとめました。
パクられた記事が多ければ多いほど、証拠集めにかかる作業が大変になりますね。
また、悲しいやらムカつくやらで我を忘れてしまいそうになります。
ですが、相手先は無知による著作権侵害であることがほとんど。
とにかく淡々とステップを進めていきましょう。
参考になれば幸いです。
以上、まどぅー(➠プロフィールはこちら)でした。