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LGBTへ謝罪したトルドー首相のスピーチを翻訳しました!【カナダ】

まどぅー
カナダで同性婚をした、まどぅー(➠プロフィールはこちら)です。

2017年11月28日、カナダのジャスティン・トルドー首相が、カナダ政府がかつて行なってきたLGBT+コミュニティへの不当な扱いや差別について涙ながらに謝罪しました。

一方で、日本では議員からLGBT+への差別発言が相次いでいます。

LGBTが足立区を滅ぼす」と言った議員もいましたね。

差別へ謝罪するカナダの首相と差別発言する日本の議員…。

こうも対応が違うものなのかと愕然します。

この記事は、カナダの議員が総立ちで拍手をした「ジャスティン首相の謝罪スピーチ」を紹介します。日本語にしました。

 

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トルドー首相がLGBT差別に謝罪をすると宣言

カナダのジャスティン・トルドー首相が2017年11月19日に発信したツイッターが話題になっていました。

要するに、

「11月28日にカナダ政府は、LGBTの彼らがこうむった抑圧や差別、不平等へ、正式な謝罪を行います」

という宣言だったわけです。

カナダではLGBT差別があった

カナダは同性婚ができたり、同性同士で子育てをしている家庭があったり、

プライドパレードが大きく開催されたりと、とてもLGBTフレンドリーな国として世界的に知られています。

ですが、LGBTを理由に差別を受けて仕事を解雇された兵士や議員たちがいるんです。

冷戦中のことです。

自分のプライベートな性行動について激しく尋問され、LGBT当事者であるとわかると通報するよう強制されていたんですよ…。

トルドー首相は議会で、当時の政府が行なってしまった行動を「恥ずべきこと」とし、「二度と同じことが繰り返されてはならない」と発言しています。

その後、カナダの法律が改正され、性的指向の自由が保障対象に含まれるまでになったんです。街中でヘイトスピーチを行なうことも禁止されるようになりました。

まどぅー
日本の議員とは本当に大違いですね…。
ちなみにカナダではLGBTではなく、LGBTQ2です。
 

トルドー首相の謝罪スピーチを翻訳!

宣言どおり、2017年11月28日にジャスティン・トルドー首相はLGBTコミュニティへ謝罪を行いました。

すごいなと思ったのは、トルドー首相だけでなくすべての党の各リーダーたちも謝罪コメントをしたこと。

トルドー首相の謝罪スピーチ映像

映像も載せておきます。

2分バージョン▼

全スピーチの映像▼

トルドー首相の謝罪スピーチの日本語訳

トルドー首相の「LGBTコミュニティへの謝罪スピーチ」を日本語訳にしました▼

わたしたちは性的指向やジェンダーアイデンティティー、表現に関係なく、お互いがベストであることを求めています。

わたしたちは平等のために戦い、お互いを助け合うでしょう。

そしてカナダは、世界中の「LGBTQ2コミュニティー」の平等人権のために、誇りを持って堂々と国際的ステージに立つでしょう。

性的指向やジェンダーアイデンティティー、及び表現によって拒絶される恐怖にありながらも、家でこのスピーチを聞いている子どもたちへ

緊張して怖がっていて、または未来にワクワクしている子どもたちへ

わたしたちは皆、愛される価値があり、尊敬に値するのです。

本当の自分が誰であるのか、わかるのがたとえ6歳であろうと、16歳であろうと、60歳であろうと、価値があるのです。

若い方、高齢の方、カナダや世界のLGBTQ2コミュニティーのメンバーの皆さんへ

あなたは愛されています。わたしたちはサポートします。

すべての個性を抱きしめ、祝うことを選ぶのなら、カナダは毎日少しづつ強くなります。

わたしたちは多様な国家であり、そして「ゲイ、レズビアン、バイセクシャル、トランスジェンダー、クィア、トゥースピリット」の人々の貢献、人生、経験によってわたしたちは豊かなのです。

抑圧に戦い、苦労して生き抜き、そして、わたしたちをこの場所に導いてくれた先駆者たちへ

勇気とあなたの声をありがとう。

わたしは、あなたがした全てのことに誇りを持っていることを願います。

LGBTQ2の人たちの勇気のおかげで、わたしたちは今日、共にここにいます。

そして、もっと良くならなければいけないし、できるということを思い出させるでしょう。

わたしたちは「レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、クィア、トゥースピリットへの抑圧」に謝罪いたします。

政府、議会、カナダの人々に代わって、謝罪いたします。

わたしたちは間違っていました。深くお詫び申し上げます。このような過ちが二度と起こらないようにします。

(抜粋16分47秒~20分54秒)

<下に続く>


日本語字幕をつけた動画

日本語字幕付きの動画を見つけたので追記しておきます▼

カナダの議員が総立ちで拍手

この謝罪スピーチの最後にすべての議員が彼に賛同し総立ちで拍手をしたんですよ。

Embed from Getty Images

映像にはうつっていないのですが、このスピーチの周りには、かつてLGBT+を理由に差別を受けて仕事を解雇された兵士や議員たちが集まっています。

過去の出来事は変えられないけど、謝罪が正式にあることで報われた人たちがいるはず。

まどぅー
カナダではこの謝罪はトップニュース。

誰かが嫌な思いをしないと変わらない社会だからこそ、国際的なニュースももっと報道されてほしいなと思います。
 
ジャスティン・トルドー首相といえば、自らプライドパレードに参加したことでも話題になりましたね!

Embed from Getty Images

日本の議員のLGBT差別発言

カナダは国をあげてLGBTに謝罪し全力でサポートしていますが、いっぽうで日本は未だにLGBTへの差別発言が続きます。

日本の議員の差別発言をまとめました▼

トルドー首相は他にもシリア難民を自ら空港で出迎えたり、空爆を中止したりしています。

また、かつての先住民差別へ正式に謝罪をしたりと、彼の姿勢から学べることはたくさんありそうです。

イケメンだと話題になったトルドー首相ですが、行動がイケメンなんですよね。

トルドー首相については別記事にまとめています▼

以上、まどぅー(@madocanada)でした。

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