
バンクーバーにあるサイエンスワールド(TELUS World of Science)で開催中のThe Science Behind PIXAR(ピクサー展示会)という体験型イベントに行ってきました。
今回はその体験レポです!2019年1月までの期間限定イベントだそうですよー!
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The Science Behind PIXAR(ザ・サイエンス・ビハインド・ピクサー)とは?
ピクサーとは正式名称ピクサー・アニメーション・スタジオ(Pixar Animation Studios)といい、米国にある制作会社のことです。
トイ・ストーリーやバグズライフ、モンスターズインクなどのアニメーション映画を数多く作り出してきたので、知ってる方も多いかと。

今回の展示会では、ピクサーのアニメ映画がどのようにして作られたのか、自分たちで実際に体験できるようになっていたんですよ!
CGアニメーションのテクノロジーに触れることができるなんて楽しいこと間違いなし!

サイエンス・ワールドへのアクセス方法
場所はカナダのバンクーバー、「テラス・ワールドオブ・サイエンス(TELUS World of Science)」の2階で行われています。
現地の人からは「サイエンス・ワールド」という愛称で呼ばれていて、観光スポットとしても知られています。
パシフィックセントラル駅(Pacific Central Station)から徒歩7分ですね!


ディズニーワールドのエプコット内にある球体に似ていますね。
ピクサーの展示会は期間限定ですが、普段は様々な体験ができる科学館となっているんです!
床が楽器になっていて、足踏みするとメロディーになったり、自分の影を撮影することができたり、なかなか面白い場所です。

チケットの購入方法
早速、チケットを買って入場することにしました。

ここから入ります。

中に入ると、ちょっとした列になっていました。(この日は日曜日の14時ごろ)

特に会員カードなどを持っていなければ、「GENERAL PUBULIC(一般市民)」の場所に並んでチケットを買います。

大人25ドルと、別料金のピクサー展8ドルで「33ドル」でした。(2018年6月時点)
- 子ども(3〜12歳)は17ドル+8ドル
- ユース(13〜18歳)は20.25+8ドル


2階がピクサー展示会
階段を上がったところがピクサーの展示会です。

大きくPIXAR(ピクサー)と書かれた場所が入り口です。

中に入ると、5分ほどのショートビデオを数十人のお客さんたちと観ました。

ショートビデオが終わったら、いよいよ中に入れますよ!

中での滞在時間は特に決められていないんですが、一度出てしまうと再度入場できなくなるのでご注意を。
写真撮影およびSNSへの投稿する際のハッシュタグは「 #ScienceOfPixar 」なので、どんどん写真撮って投稿しましょうw
中に入るとキャラクターがお出迎え!


モンスターズインクのマイクとサリーも。

しかし、この展示会はキャラクターと写真を撮るのがメインじゃないんですよ!
「アニメーションCGの制作がどのようなテクノロジーを使って作られているのか」というところにあります。

リギング
例えばこのトイストーリーに出てくるジェシーのブースでは、彼女の表情をコントローラーを使って作ることができます。

こんなふうに、眉毛やまぶたを動かして、ジェシーの顔を作成するんですが・・・

うへ。意外と難しい!!

これはRigging(リギング)と呼ばれる技法で、機械的な笑顔ではなく自然な笑顔を作るために用いられるそう。
顔の中には500個以上のポイントが存在するらしいです。
人間が笑うときは、口だけじゃなく目元やチークも変化しますよね!
モデリング
ストーリーが出来上がったら、キャラクターを必ず3Dモデルで作成するそうです。



3Dをパソコン上にスキャンして、アニメが作られていきます。
ちなみにトイストーリーのウッディは、最初のスケッチと最終的なキャラクターでは随分変わっていましたね。
左はだれですかw

ロボットを作成

ここでは磁石でくっつけてロボットを作れました。
もとはこんなグレー色の四角いやつなんですが、

部品を磁石でくっつけられるようになっています。

完成したロボットはこちら。
でんっ!

簡単に作れるので、子どもでもすぐにできますよ。
接触している部分が磁石になっているので、少しづつコマ送りして撮影したらアニメが作れますね。
ライティング&サーフェイス
アニメを作るときには様々な分野の専門家が携わっています。
その中に、「Surfacing Artist(サーフェイシング・アーティスト)」と呼ばれる方がいます。
まずはこの画面を見てください。

左がつるつるとしたビリヤードボールで、右がゴワゴワしたテニスボールです。
この「つるつる」とか「ゴワゴワ」という素材感をアニメ上に映し出すのが、
「Surfacing Artist(サーフェイシング・アーティスト)」の役割なんだとか。
実際に体験できました。

画面上に映し出された素材だったり、柄だったりをタッチして変えられます。
このパソコンの技法で「透明感のある水」や「腐ったみかん」、「キラキラした鏡」を効果的に演出できるようになります。


「カーズ」のエフェクト前と後ではこんなに輝き具合が違うんですよ!

セット&カメラ
キャラクターはほとんど動かさずに、セットやカメラを動かして撮影するそうです。
ピクサー展示会に置かれていたのはバグズライフの世界観でした。
大きく設置された木。

この木の下に入れるようになっていました。

ここから覗くと、実際に昆虫の目線を経験できるようにセットされているんです。


シミレーション
シミレーションで大事にしていることは、細かなキャラクターの動きです。
例えば、髪の毛1本1本の動きとか。

これは主人公のメリダのパーマヘアーの構造です。
左の構造だと髪の毛がくるくるしすぎるので、右の構造にエフェクトをかけ直したところ、自然になったそう。

キャラクターが動いた時の洋服のシワなども、自然になるように細かく調整を重ねていくそうですよ。

アニメーション
「ストップ・モーション」が体験できるコーナーもありました。
電気スタンドのキャラクターを少しづつ動かして写真を撮影していきます。
このコーナーで。

角度をつけたりしながら左から右へ動かしていきます。
こんな感じ。

動かしては撮影して、を繰り返します。

ボタンがあります。
- 一番左: 再生ボタン
- 真ん中: 撮影ボタン
- 一番右: 写真削除ボタン

ちなみにこの電気スタンドのキャラクターはピクサーが初めて制作した短編映画に出てきます。

本来のアニメーションは14万6千枚数の画像をつなげて、ようやく映像になるそうです。
これまた気が遠くなりそうw
でも、そうした過程があってわたしたちを楽しませてくれるわけなんですね。
レンデリング
CGアニメーションの最後の作業はレンデリングと呼ばれるもの。
できあがった作品が高速に動作するようファイルを最適化します。
音楽編集や動画編集をしたことがある人は経験があると思うのですが、 ファイルを共有して保存するときに時間かかりますよね。あの作業のことです。
アニメーションによって時間は違いますが、33時間以上はかかるそう・・!
まとめ
それぞれのコーナーで知識が解説されていたり、実際に画面を触ったりして体験できる仕組みになっていました。
20個以上のテクノロジーとアート、200個以上のライトを使ってCGを作っているんですね。
本当に楽しかった!!

全部ではないですが、音声解説も付いていましたね。(英語ですが)

出口を出たら、ギフトショップがあります。再入場はできないので、思う存分遊んでからギフトショップへ!

今回紹介したのは全てではないので、まだ他にも色々なコーナーがありましたよ。
訪れて実際に体験してみないと、この楽しさは伝わらない!!
英語がわからなくても体験できるので楽しめます。子どもたちは解説スキップしていたしw
でも、アニメ制作の過程の解説は英語を知っているとより楽しめますね。

以上、まどぅー(@madocanada)でした。