
カナダのジャスティン・トルドー首相が、使い捨てプラスチックの禁止を発表しました。
わたしが住んでいるカナダでは環境問題に取り組む人が多く、意識がとても高いんですよ!!
- なぜプラスチックは環境に悪いのか?
- 「海洋プラスチック憲章」とは?
- カナダは環境保護意識が高い!
- わたしたちができることは?
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海洋プラスチックごみ問題
いま、世界で海洋プラスチック問題が深刻化しています。
ずっと前から言われてきたことではありますが、汚染は止まることなく進行していっているんです。
プラスチックは生分解されないので、いちど排出されたゴミは消えることはありません。

なぜプラスチックは環境に良くないの?
どんな状況なのか、どのくらい深刻なのか、日本語の字幕付きの映像があるので是非。
①海洋生物に害を与えている
上記の映像でもわかる通り、1羽の鳥のからだの中から200個以上のプラスチックの破片が見つかっています。
鳥だけでなく、亀や魚など海洋生物はプラスチックに殺されています。

あとほんの数年で、プラスチックの量は海に住む魚より上回るとも言われています。生態系の破壊は深刻ですよ。
魚を食べられなくなる日がくるのも、もう近いかもしれません。
②人間の身体にも害を及ぼす可能性
わたしたち人間は毎日5gのプラスチックを体内に摂取していると発表されました。ニューカッスル大学の調査より
これはクレジットカード1枚分の重さにあたるそう。
現状では、プラスチックが人間にどんな害を与えているかはハッキリとわかっていません。
ですが、「プラスチックを食べた魚」をわたしたちは食べていますよね。
魚だけでなく、食卓塩の9割にマイクロプラスチックが入っていることも発表されています。(環境保護団体「グリーンピース東アジア」研究チームより)
「人間の身体に全く影響はない」とは言い切れないはず。
<下に続く>
世界的問題として取り組みが始まっている
2019年6月、G7シャルボワ・サミットがカナダで開催されました。
主要7か国の首脳会議のこと。
G7は以下、7つの先進国ことをさします。
- フランス
- アメリカ
- イギリス
- ドイツ
- 日本
- イタリア
- カナダ
「海洋プラスチック憲章」の内容と詳細は?
このサミットではプラスチックゴミによる海洋汚染の問題が協議されたんです。
以前から計画されていた「海洋プラスチック憲章」が提案されました。
主な内容は以下です。
- 2030年までに、プラスチック用品を全て、再利用可能あるいはリサイクル可能、またどうしても再利用やリサイクル不可能な場合は、熱源利用等の他の用途への活用(リカバリー)に転換する
- 不必要な使い捨てプラスチック用品を著しく削減し、プラスチック代替品の環境インパクトも考慮する
- プラスチックゴミ削減や再生素材品市場を活性化するため政府公共調達を活用する
- 2030年までに、可能な製品について、プラスチック用品の再生素材利用率を50%以上に上げる
- プラスチック容器の再利用またはリサイクル率を2030年までに55%以上、2040年までに100%に上げる
- プラスチック利用削減に向けサプライチェーン全体で取り組むアプローチを採用する
- 海洋プラスチック生成削減や既存ゴミの清掃に向けた技術開発分野への投資を加速させる
- 逸失・投棄漁具(ALDFG)等の漁業用品の回収作業に対する投資等を謳った2015年のG7サミット宣言実行を加速化する

具体的な数値や目標をかかげ、様々な国で環境に取り組む決断をしました。
署名しなかったのは日本と米国だけ
すごく残念としか言いようがないんですが、「海洋プラスチック憲章」に日本は署名しなかったんですよ…。

先進国G7のなかで、プラスチックを廃止する動き「海洋プラスチック憲章」に署名した国は以下です!!
・英国
・フランス
・ドイツ
・イタリア
・カナダ残念ながら、日本と米国は署名しませんでした。
日本はコンビニが多いし、世界で最も無駄にプラスチックを消費しているのに‥。
— まどぅー@旅するダンサー (@madocanada) 2019年6月12日
日本はプラスチックの生産量で世界ワースト2位
日本はプラスチックの生産量が世界ワースト2位です。
日本の過剰包装はハッキリ言って異常ですよね。
ゴミ箱からペットボトルが溢れているのも見かけるし。コンビニやスーパーのビニール袋の消費率も高いですね。
どこもかしこもプラスチックだらけ。
日本が署名しなかった理由は?
日本政府は署名しなかった理由として、以下のように述べています。
プラスチックごみを削減するという趣旨には賛成しているが、国内法が整備されていないため、社会に影響を与える程度が現段階でわからず署名できなかった。Sustanable Japanより
しかし、プラスチックゴミによる汚染への計画は2015年のサミットで既に採択されていたんですよ。

プラスチック生産量は世界ワースト2位の国なんだから、一刻も早く署名して行動にうつすべきなんです。
カナダ首相、「使い捨てプラスチック禁止」を発表!
一方、カナダではジャスティン・トルドー首相が6月10日に発信したツイッターが話題になっていました。
Plastic pollution is a problem we can’t afford to ignore. Today our government announced we'll:
✅Ban harmful single-use plastics as early as 2021
✅Make companies accountable for their plastic waste
✅Support job-creating innovation & promote affordable, safe alternatives— Justin Trudeau (@JustinTrudeau) 2019年6月10日
そう、2021年までに使い捨てプラスチックを禁止と、声明発表したんです!!
トルドー首相といえば、かつてのLGBT(Q2)コミュニティへ謝罪スピーチを行なった人物。
環境意識だけでなく、人権意識も高いんです。
日本の議員とは大違いですね。
プラスチック環境問題、今できることは?
身の回りからプラスチック全部を排除する必要はありません。
プラスチックを使うことが問題ではないからです。
使ったプラスチックがゴミになり、海に流れて汚染していることが問題なのです。
プラスチックをできる限りゴミにせず、普段の自分の生活を見直すことが「#脱プラ」。

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海洋プラスチック問題のまとめ
この記事では「プラスチックが引き起こす環境問題」と「海洋プラスチック憲章」について紹介しました。
わたしは、一番人気のステンレス製のストローを使用しています▼
署名は以下からできます▼
最後までお読みいただきありがとうございました。できることから実践していきましょう!!
以上、まどぅー(@madocanada)でした。