
よく「あの子ダンス上手だよね〜」とか「あの子が一番歌上手だよね!」とかって何気なく言ってるのを聞きますよね。
使ってる人は別に深い意味はないんでしょうけど、その言葉を聞くと「審査員か!」と突っ込みたくなりました。
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いつから審査員になったの?
以前、体操を習っている子どもたちが野外イベントでパフォーマンスをしました。
年齢は小学生から中学生。
子どもたちは列に並び自分の順番がくると、側転したりバク宙したり、前転したり演技したりしながら前に進んでいきます。
横で一緒に見ていた人がすかさず、こう言い放ちました。

この言葉って一見褒め言葉に聞こえますが、上手いか下手かの色分けをしているんですよ!
別にコンテストをしているわけじゃないのに。
あれ?わたしたちって審査員でしたっけ?
「上手だったよ」と伝える代わりに使える言葉って?
他人の表現を見て「あの子が上手」と思うのはもちろん個人の自由です。
しかし、表現したいものが心底ある人って実は「上手だったよ!」って言われても全然嬉しくないんですよね…。
喜ぶのは表現の本質を何も考えてこなかった人だけ。
だから余計に「上手だね」ってすっごく薄っぺらい言葉に聞こえてしまうんです。
審査員の人でも

とたまに言う人がいますよね。
褒めるにせよ、どんな部分に感動したか、観ていてどんな感情になったのかを伝える方が表現の本質をちゃんと観ているんだなって気がしませんか?
それぞれのストーリーを想像することが欠けていると、「上手」という言葉しか思い浮かばないのです。
子どもって大人の言葉の真似をする
先ほどの話に戻りますが、「あの子が一番上手」などと大人が発言していると、子どもの発する言葉もこう変わっています。
A君がB君に向かって「C君よりダンス上手だったよ!」って言っていたんですよ。
それを聞いたB君は、その後からいつも人と比べるようになったんですよね。
「僕はあの子より下手」 「僕はあの子より上手い」と。
比べるべき対象は他人じゃなく、過去の自分だと思うんです。
確かに技術があることは努力したことの証なんですが。
ガンバってきた結果、自分自身が追求した表現が認められて賞を受賞するってことはあると思います。

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以上、まどぅー(➠プロフィールはこちら)でした。