
2017年1月12日にカナダのマチョーズン村でダンススタジオ「Movement Dance Studio」をオープンしました。
生徒が何人集まるかも、ビジネスとして成功するのかも、何もわからないままオープンすることを決断したんですよね。
結果、もちろん大変なこともあったけどオープンして良かったと心から思っています!
本記事はダンススタジオをオープンするために初月にしたことをまとめています。
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【1】 弁護士と会う
地主と契約する前に書類に不備がないか弁護士に確認してもらいました。

普段の日常会話ではあまり耳にしない英単語が使われて、理解するのに必死だったのを覚えています。
【2】 地主と本契約
弁護士と面会が終わったので、約20ページほどの書類に一通りサインし、地主と仮契約からの本契約を済ませました。

【3】 ビジネスライセンスの取得
マチョーズン村でビジネスをする際に必ず必要なのがビジネスライセンス。

村の役所に行き、必要事項を記入して申請します。
その後は、村の職員が実際にスタジオに訪れます。いくつか質問されるので答えます。あらゆる最悪の事態を想定し、それに備えるように助言をいただき、ようやくビジネス許可が降りるわけなんです。
申請が通ったあとは1年に1度更新するだけです。
【4】 手作りのダンススタジオを完成!
業者には一切頼まず、すべて自分たちで手がける「Do It Yourself」略して「DIY」というものにチャレンジしました!
全部でかかった費用はなんと、たったの230ドルです。

時間がかかってもいいから自分でゼロから作りたいって思っていたし、「お金がないから夢を叶えられない」と嘆くより、「お金をかけなくても自分の居場所は作れる」ということをやってみたかったのです。
内装準備は1週間かかりました。
この時の動画はいつのまにか再生回数が1万回以上に!
【5 】Facebookページの作成
広告として活用できるのですぐに開設しました。ビジネスをやる上では欠かせないツールですね。


【6】 ホームページ作成
Facebookページとは別にホームページを作成しました。
掲載しているのは以下です。
- 自身のプロフィール
- スタジオについて
- ダンスクラスのスケジュール
- 支払い方法
- ダンス写真や映像
- お問い合わせ
事業拡大していきたい人は独自ドメインを取得することをオススメします。


素人でも手軽に作れるHPはこちら▼
簡単に本格的なホームページがつくれる!HP作成サービス「つくれるウェブ」
【7】 保険の加入
ダンスインストラクターの保険ではなく、経営者向けの総合保険に入ります。

でも、「万が一」のための保険ですからね。加入は必須です!
【8】 消防検査
避難口が2つ以上あるかや、非常口サインや消火器の設置、警報の設備などの確認を地元の消防士さんがチェックしてくれます。
設置する消火器は部屋の広さで違うので助言をもらい設置しました。
愛想の悪い消防士さんがやってきたのでビクビクしながら対応しましたねー。

【9】 ポスター作り、宣伝
友人のデザイナーがオープン祝いにポスターのデザインを手がけてくれたんですよ!


ただオープンまでに時間がなかったので、スタジオの窓にだけポスターを貼り、外回りは全くできず。
あとは村のコミュニティサイトに「ダンススタジオ始めます!」と告知したら、数名の友人がシェアしてくれました。
地元密着型のスタジオは口コミが最強です。
自分でポスターをデザイン、作成するならダントツにCanva(キャンバ)がオススメです。
初心者でも簡単にポスターやチラシを作ることができるので便利。
デザインの知識がそれほどなくても、テンプレートが豊富に揃っているので簡単に作成できます。
【10】名刺作り
チラシより何かと便利です。

カナダではあまり名刺交換する場面を見かけないですが、小さいものなのでチラシより受け取ってくれます。
安くて早い名刺サービスなら『プリスタ。』をオススメ!
100枚で140円という値段が嬉しすぎます。
【11】看板、ロゴ作り
看板作りはけっこう大事かなと思うのですが、ぶっちゃけオープン前に間に合いませんでした。


自分でデザインするのが苦手な人に知っておいてほしいのが「ココナラ」というサービスです。
プロのロゴの作成・デザインをお願いできるサービスです。なんと500円から購入できます。
【12】サインアップシート作り
来てくれた生徒が万が一、怪我をしてしまった時に備えてご家族の方からサインをもらっておきます。

【13】SNS許可証
YouTubeやFacebook、インスタグラムなどのSNSに「アップしてもいいですよー」という許可証を作成し、ご家族の方にサインをもらいます。

これは契約書内に提示します。
【14】宣伝映像作り
「ダンスを習う」といっても、どんな先生が教えるのか、どんなダンスなのかが一番気になるポイントだと思います。
なので、宣伝映像を作ってFacebookページやホームページにアップし、興味を持った方が見れるようにしていました。

【15】 買い出し
新しいトイレシート、掃除用具、椅子や机を買い足しました。Used.Victoriaという地元のコミュニティサイトで安く手に入れました。

高くつく鏡も格安でゲットできましたよ!
【16】 掃除
窓拭き、鏡拭き、床拭き、トイレ掃除をやっつけました。

【17】 レッスンの準備
主にレッスンのプランですね。音楽と振り付けを作り、レッスンの流れを大まかに決めます。
音楽は差別用語や汚い言葉を使っているラップは使わないので、要チェックしたり。

1年前の生徒数は子どもから大人合わせて10人ほどで週3クラスでしたが、今は30人を超える生徒と週6クラスになりました。
【18】 ビジネスを学ぶ
集客できなくて困っている人に必ず読んでほしい一冊があります。
絵本作家であり、お笑い芸人であるキングコング西野さんが書いたビジネス本「革命のファンファーレ」です。
絵本を確実に売るための数多くの戦略が書かれたビジネス本なんですが、これがもうなんていうか、目から鱗だったんですよ。
▼別記事にてわたしが実践したことを書いていますのでぜひ▼
振り返って思うこと
もがき苦しんだ10代、自分の未来なんて全く想像できなかった。そんな私でもカナダでダンススタジオをオープンすることができ、今こうしてここにいます。

たくさんの感情と共に動いてきた1年だったように思う。
子どもの時にダンスを辞めなかった自分、カナダに移住してダンススタジオを始める決断力、事務作業を手伝ってくれるパートナー。
金銭面や送り迎えのサポートをしてくれる家族の方、ダンスが好きな子どもたち、口コミで広めてくれた地元の人たち。
鏡があるスタジオ、音楽を感じることができる感性と踊りたいと思う情熱。
色々な条件をクリアして、「みんなと出会えた」ってことを考えたら、もう全てに感謝しかない。

このスタジオは自分で作ったんだと誇り高々に思っていたけど、違った。
みんなで創っているスタジオなんだと。

スタジオの新たな1年が始まりました。今年はどうなるのか、全然わかりません。わかっていることは、「ダンスが好き」ということだけです。
誰かと踊りたくても出会いがなかった孤独さを知っているから、誰かと一緒に踊れることの幸せが身にしみる。

自分の本当にやりたいことを信じて、ちょっとくらいワガママに生きたっていい。
1年間ありがとう。そして今年もよろしくお願いします。
