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【レッジョ・エミリア教育とは】主な3つの活動 | モンテッソーリとの違い

まどぅー
双子のふたりママのまどぅー(➠プロフィールはこちら)です。

最近、モンテッソーリ教育と同じくらいレッジョ・エミリア教育に惹かれています。

レッジョ・エミリアはモンテッソーリと同じくイタリア発祥の教育です。

調べれば調べるほど、とても面白い!

この記事はレッジョ・エミリア教育についてまとめました。モンテッソーリとの違いもわかりやすく説明します。

 

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レッジョ・エミリア教育とは?

レッジョ・エミリア教育とは、レッジョ・エミリア市で生まれた幼児教育法のことです。

1945年、教育者ロリス・マラグッツィが仲間と共に北イタリアにある小さな町レッジョ・エミリア市で新しい学校を設立したことが始まりと言われています。

1963年には3〜6歳の幼児学校が運営され始め、1971年には乳児保育所も追加されました。

海外ではReggio Emilia Approach(レッジョ・エミリア・アプローチ)とも呼ばれています。

また、レッジョ・エミリアは教育ではなく環境であるという見解もあります。

1991年、ニューズウィーク誌の「世界で最も先進的な学校」としてレッジョ・エミリアの幼稚園が紹介されたことから、世界的に知られるようになったそう。

まどぅー
しかし、日本ではまだあまり知られていない教育ですよね。

それもそのはず、英語とイタリア語での情報はあるものの、日本語での情報が圧倒的に少ないからなんです。

レッジョ・エミリアの創設者は?百の言葉とは?

レッジョ・エミリアの創設者であるロリス・マラグッツィは幼児教育に指導者として長期にわたり関わっていきました。

レッジョ・エミリアの特徴を説明する際によく使われる百の言葉(Hundred Languages of Children)というものがあります。

百の言葉(Hundred Languages of Children)はロリス・マラグッツィが残した言葉です。

「子どもには百のことばがある。けれど九十九は奪われる。学校や文化が頭とからだをバラバラにする(一部紹介)」という内容の詩です。

全文翻訳したものは下記サイトに掲載されています▼
子どもたちの100の言葉

レッジョ・エミリアの特徴・主な3つの活動

レッジョ・エミリアには主に3つの活動があります。

  1. プロジェクト活動
  2. アート活動
  3. ドキュメンテーション
まどぅー
順番に説明していきますね。

<下につづく>


①レッジョ・エミリアのプロジェクト活動

レッジョ・エミリアには「プロジェクト活動」と呼ばれるものがあります。

プロジェクト活動とは、子どもたちの興味・関心をプロジェクトとして発展させていくものです。

一般的な幼稚園ではカリキュラムに沿って先生が「何かを教える」ことが求められますが、

レッジョ・エミリアでは子どもたちの疑問や知りたいことを先生が観察し、ドキュメンテーションで残し、子ども発信のプロジェクトを共に作り上げていきます。

プロジェクト活動は4〜5人の少人数グループで行なわれることが多く、1つのテーマをじっくり掘り下げて学んでいけます。

まどぅー
子どもたちが決めたテーマは数ヶ月〜年単位と長期で行なわれるのも特徴。

レッジョ・エミリアを取り入れている園では過去に下記のようなものがプロジェクト活動に発展しました▼

  • 絵本に出てくる主人公の洋服を作る
  • アナと雪の女王の「氷のお城」を作る
  • 園庭によくいる鳥たちに遊園地を作る
  • 自分たちで考えたリズムで演奏する など

様々なプロジェクト活動例がありますが、いずれも先生が「これを作りましょう」と指示したものはひとつもないんです。

大人や先生の考えから作られるプロジェクトではなく、子どもたちの観察に徹し、記録していき、興味あるものを見極めプロジェクトに発展させていくんですね。

例えば、先ほど紹介した例であれば、「絵本に出てくる主人公の洋服が素敵!」という子どもたちの会話から、

「実際に洋服を作ってみよう!」という流れになるように先生たちが導き、プロジェクトに発展させていきます。

この「洋服を作ってみようプロジェクト」ではみんなで洋服屋さんに訪れ見学し、お家にある洋服を持ち寄ってどのように作られているのか観察し、

みんなで話し合いながら洋服を完成させていったそうです。

園では色々なプロジェクトが同時進行していることもあります。

また、プロジェクトに参加しない子どもがいても良く、複数のプロジェクトに参加することもできます。

まどぅー
子どもの意思を尊重する教育です。

②レッジョエミリアのアート活動

レッジョ・エミリア園の中にはミニアトリエと呼ばれる場所があり、子どもたちが自由に芸術活動ができるようになっています。

いわゆる一般的な幼稚園と大きく異なるのは、アトリエリスタと呼ばれる芸術専門家が1名配属されれいること。

ミニアトリエにはたくさんの種類の道具やルースパーツが置かれています。

ルースパーツとは、オープンエンドトイとして知られていて、使い方によって無限に遊べる素材や部品、物のことですね。

↑ルースパーツ

レッジョ・エミリアで大事にしているのは、作品を完成させることではなく、物を作るプロセス。

まどぅー
なので、先生たちは「上手だね」などという結果をあらわす声かけをしないんです。

↑ルースパーツ棚

また、見えないもの(自分のアイディアや気持ち、音など)を描くように導いていく指導があります。

レッジョ・エミリアを取り入れている園では、子どもたちの「良い音とうるさい音がある」と言った会話から、音をアートで表現したそうですよ。

まどぅー
レッジョの先生たちはアートだけでなく、ダンスで表現するように提案したりも!

見えないものをアートや身体で表現することは、以下のようなメリットがあります。

  • 総合的に自己表現ができるようになる
  • 相手の気持ちを想像できるようになる
  • コミュニケーション力があがる

さらにアートやダンスで表現した後に気づいたことをシェアしあう時間を必ずとっています。

そうすることで、より理解が深まったり新たな発見があったりするんですね。

③レッジョエミリアのドキュメンテーション

ドキュメンテーションとは、子どもが活動している最中の写真や動画、発言を記録し展示することです。

週1回行なわれるミーティングで、ドキュメンテーションを見ながら「活動は適切だったか?」子どもたちと振り返ります。

子ども主体に活動を進めるため、ドキュメンテーションによる記録は欠かせません。

そして、子どもたちが興味を持った事柄は継続・発展させ、子どもたちの関心が薄かったものは違う活動に切り替えていきます。

まどぅー
ただ展示するだけでなく、振り返ることで次の学びに活かせるわけですね。

レッジョ・エミリアとモンテッソーリの違い

レッジョ・エミリアとモンテッソーリはどちらもイタリア発祥ですが特徴が違います。

まどぅー
ちがいを大きく6つに分けてみました。
どちらが優れている教育なのか?と簡単に答えが出るものではありません。

ちがい①教師の役割

モンテッソーリの保護者や教師の役割は、子どもの力を最大限に引き出すサポート役という認識です。

レッジョ・エミリアの保護者や教師の役割は、子どもと共に学んでいく共同学者という認識です。

共同学者と認識した上で、子どもたちの興味・関心を徹底的に観察し、ファシリテーターとして子どもたちの答えを導いていく存在になります。

また、レッジョ・エミリアではコミュニティ全体で子どもを育てるという考えがあるので、地域の人や保護者が積極的に子どもたちと関わっています。

ちがい②子どものイメージ

モンテッソーリの子どものイメージは「独立した個人」という認識です。

いっぽう、レッジョ・エミリアの子どものイメージは「権利を持った市民」という認識です。

レッジョ・エミリアでは「子どもの権利(the right of children)を十分に尊重すること」が掲げられています。

やってみる権利、質問をする権利、発言する権利、間違う権利、泣く権利、怒る権利、答えを想像する権利、迷う権利、黙っている権利などが存在します。

まどぅー
子どもの感情を否定しない教育なんですね。

ちがい③カリキュラム

モンテッソーリのカリキュラムには、日常生活の練習に加えて、感覚教育言語教育算数教育文化教育があります。

レッジョ・エミリアではプロジェクト活動、アート活動、ドキュメンテーションの3つの軸がありますが、

決められたカリキュラムが存在しないのが特徴になります。

プロジェクト活動、アート活動、ドキュメンテーションについては前述しています。

ちがい④教具

モンテッソーリはクローズドエンドトイと呼ばれる教具がいくつかあります。

まどぅー
例えば、円柱さし、ピンクタワーなどが挙げられます。

手先を鍛えられるものや五感を育む教具が多い印象。

教具が答えを教えてくれる造りになっています。

レッジョ・エミリアにはこれといって代表的な教具がありません。

主に使われるのは先ほど紹介したルースパーツというものです。

子どもたちがルースパーツを使って見立て遊びをしたり、アート制作をしたり。

自然素材や廃材など様々なものがおもちゃになり、子どもの想像力や創造性重視になります。
 

ちがい⑤テクノロジー

モンテッソーリは1920年と昔からある教育なので、パソコンやタブレットなどの電子機器の使用はほとんどありません。

レッジョ・エミリアではテクノロジーに肯定的な考えなので、積極的に取り入れています。

そのため幼児期からパソコンで絵を描いたり、動画編集できる子もいるそう。

「テクノロジーなくして現代の社会は成り立たない、教育は時代によって変化すべき」という考えが根本にあるんですね。

ライトテープルやプロジェクターを使って独特な世界観を表現するのもレッジョ・エミリアの代表的な遊びです。
 

ちがい⑥教育理念

モンテッソーリでは個人で活動するものが多いので、自己主張型の人間を育てることに重きを置いています。

レッジョ・エミリアではグループで作りあげるプロジェクト活動があるので、社会性が育まれるようになります。

共通している点でいえば、どちらも先生の指示で動くのではなく、子どもたちが主体となって行動していくことかなと思います。

レッジョ・エミリアの発表会の概念

レッジョ・エミリアでは、発表会をするために練習する(させる)というものがありません。

見栄え良く踊らせることや上手に歌わせる特訓は子どものためではなく保護者のためだろうという考えからだそう。

まどぅー
本当に子どもたちを大切にしている教育なんだと思った。

子どもたちがプロジェクト活動を通して創り上げたものを、先生が時期をみて「発表してみない?」と提案します。

それから発表会をするかしないか皆んなで決めます。(子ども主体)

発表会をするならいつするのか?どうやってするのか?何が必要か?などを話し合います。

子どもたちから「招待状を作ろう!」という案が出たりすることも。

そしてもちろん、発表会に参加しない権利もあるんですよ。

大人の都合によって何かを強制的にやらされることがないっていいな〜と個人的に思っています。

また、発表会はダンスや歌、劇に限らないのも特徴。

プロジェクト活動で製作したものや観察したものなど、ありとあらゆるものが発表の対象になります。

レッジョエミリアについての本

レッジョエミリアについての書籍まとめです▼

島村華子さんのこちらの書籍もオススメです▼

こちらの記事ではレッジョ・エミリア教育についてまとめました。参考になれば幸いです。

以上、まどぅー(➠プロフィールはこちら)でした。

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